第97回箱根駅伝・再び総合優勝を逃す
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「原晋」の記事における「第97回箱根駅伝・再び総合優勝を逃す」の解説
一時は中止が危ぶまれながらも開催された2020年11月1日の第52回全日本大学駅伝 では、7区で暫定首位に立つも、アンカー・8区で後続の選手に次々と追い抜かれ、4位留まりだった。 2020年12月20日の全国高校駅伝競走では、原の母校で広島県代表の県立世羅高校が、同大会5年振りの男女アベック優勝を達成。此の報道に関して原自らTwitterで「男女W優勝おめでとう。前監督の素晴らしい指導を引継いでの優勝は、男女新監督の指導力は元より、高校の練習環境や町民OB組織体制の伝統の力。これからも『駅伝の里世羅』を全国発信して下さい」等と綴っている。又、男子の部でアンカーを務めた塩出翔太は、今年1月の全国都道府県対抗男子駅伝競走に出走し広島県チームが総合3位に入った際、レース後の報告会で原から「『強い世羅であれ』」と熱い言葉を貰った」とコメントしていた。 2年連続6回目の総合優勝を目指した2021年1月の第97回箱根駅伝では、往路1区は6位発進だったが、2区で13位・3区も11位各通過と後手に回る。4区の1年生・佐藤一世の区間4位で10位通過へ浮上したが、5区山登りでは実質5年生(1年留年)の竹石尚人が4度も足の痙攣による立ち止まりで、区間17位と大ブレーキとなってしまう。青学大はシード権外の往路12位と大きく出遅れ、往路首位の創価大学と7分35秒、往路2位・東洋大は5分21秒、往路3位・駒澤大も5分14秒の大差をそれぞれつけられ、よもやの展開に原自ら「ゲームオーバー」と、当回の総合優勝は絶望的と成った。翌日の復路では6区山下りで10位、7区で7位、8区で5位各通過と徐々に順位を上げていった。9区では東海大を追い越し4位通過に浮上、10区では東洋大を追い越し一旦3位迄上昇したが、ゴール手前で東洋大に再逆転されてしまい、結局総合優勝の駒澤大とは5分12秒の差で総合4位に留まった(青学大は2年振り6回目の復路優勝を達成、2秒の僅差で駒澤大が復路2位)。 2021年1月4日にTBS系列『ひるおび!』へ生出演の原は、復路9区で3年生の飯田貴之に「神林(故障で欠場の主将)以上の走りをしろ!それがあいつの思い出だ!!」と伴走車からゲキを飛ばし、当番組でそのシーンが放送された事について「実業団と違って大学のスポーツは毎年メンバーが変わるんですよね。私が現場の責任者としてやらせてますが、そのチームのカラーを作るのは4年生で主将。キャプテンの偉大さで1・2・3年生が、先輩達についていってチームの色が出てくる」「主将の為に走るのが大学スポーツの良さですが、その全てを神林に託し過ぎたのかなあ。もう少し責任を分散すれば良かったと思いますね」と振り返っている。又、当番組の司会者・恵俊彰(ホンジャマカ)は「早稲田大学のアンカー・10区の山口君は鶴丸高校出身で、地元では進学校ですよ」と同じ鹿児島県出身の山口賢助に触れた際、原は「実は私もスカウトしたんですが、『僕は勉強して早大に行きます』って言われて」とのエピソードを明かしていた。 2021年3月5日、競技人口拡大など目的とした一般社団法人活動の一環で、クラブチームを創設した事を公表した。チーム名は「絆ランニング倶楽部」で、市民ランナーや実業団選手のセカンドキャリアをサポートする方針で活動すると共に、毎年元日開催の全日本実業団対抗(ニューイヤー)駅伝への初出場をも目指す予定である。 2021年3月15日、都内で開催の「春の睡眠の日」(3月18日)をテーマに、高反発マットレス「スリープオアシス」のライズTOKYOが主催する、早稲田大学スポーツ科学学術院准教授・早大睡眠研究所の西多昌規所長が研究した「寝具(マットレス)の違いが夜間睡眠および日中の眠気、疲労回復度に及ぼす影響」の研究結果の中間発表会に、原は寝具ブランド・RISE健康睡眠プロジェクトの名誉監督として参加。その会合には、同年から日本プロ野球・読売巨人軍(セ・リーグ)の投手チーフコーチ補佐を務める、桑田真澄と初対談を果たした。なお、原と桑田は同じ早大大学院スポーツ科学研究科の卒業者でも有り、その席において原は桑田に対して「もし桑田さんが野球では無く、マラソン・駅伝をやっていれば超一流なランナーになり、陸上(競技)でも超一流の指導者になったでしょうね」と笑顔でコメントしている。 2021年4月8日、同じくライズTOKYOが協賛する「ライズで♯スポーツ睡眠・スリープオアシスナイター」の開催時にも原は、プロ野球(パ・リーグ)千葉ロッテ-オリックス戦(ZOZOマリンスタジアム)の始球式に登場し、ワンバウンドの投球を披露した。また、千葉ロッテの現監督を務める井口資仁は、青山学院大学硬式野球部の出身者で、一昨2019年12月に青山学院大・相模原キャンパス内で2000本安打達成の記念プレート除幕式に、偶然通りすがった原と初対面。更に、昨2020年1月に第96回箱根駅伝で青学大が通算5度目の総合優勝を果たした際、井口は母校へ祝福のメッセージを寄せていた。
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