税務官吏の息子として転居生活とは? わかりやすく解説

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税務官吏の息子として転居生活

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 00:05 UTC 版)

杉原千畝」の記事における「税務官吏の息子として転居生活」の解説

1900年明治33年1月1日岐阜県武儀郡上有知町(こうずちちょう現在の美濃市)に誕生する。父・好(よしみ)は税務官吏で、上有知町税務署勤めていた。一家は、近く仏教寺である教泉寺借間住んでいた。同寺は高台にあって見晴らし良く眼下に(字) 千畝の広大な畑が見えた1901年明治34年)父の上有知税務署勤務により同地継続して居住する1903年明治36年福井県丹生郡朝日村(現・福井県丹生郡越前町)へ転居する1904年明治37年三重県四日市市転居する1905年明治38年10月25日岐阜県恵那郡中津町(現・岐阜県中津川市)へ転居する1906年明治39年4月2日中津町尋常小学校(現尋・岐阜県中津川市立南小学校)へ入学する1907年明治40年3月31日三重県桑名郡桑名町第一尋常小学校(現・桑名市立日小学校)へ転校父親単身赴任名古屋市時代 同年12月に父が韓国統監府聘用のため単身赴任その後名古屋古渡尋常小学校(現・名古屋市立平和小学校)へ転校する1909年明治42年3月1日愛知県から「操行善良学力優等」により表彰される1912年明治45年)、名古屋古渡尋常小学校を全甲(現在のオール5」)の優秀な成績卒業後、作家江戸川乱歩入れ違い旧制愛知県第五中学(現・愛知県立瑞陵高等学校、場所は現・名古屋市立瑞穂ヶ丘中学校)に入学高卒後・英語学科同校卒業後、当時日本統治下の朝鮮京城赴任していた父は、千畝が京城医学専門学校(現・ソウル大学校医科大学)に進学して医師になることを望んでいた。千畝の甥にあたる杉原直樹によれば、千畝の父の名は、初め三五郎」(みつごろう)であったが、自分の命を救ってくれた杉原纐纈こうけつ)という医師の名前から「好」(こうすい)という音韻類似した前に改名し、これを「よしみ」と読んだという。父・好医師という職業を千畝に強く薦めたのにはこうした背景がある。 しかし、医師になるのが嫌だった千畝は、京城医専入試では白紙答案提出して弁当だけ食べて帰宅した当初、英語を学び英語教師になるつもりだった千畝は、父の意に反して1918年大正7年4月早稲田大学高等師範部英語科(現・早稲田大学教育学部英語英文学科)の予科入学ペン先に小さなインク壺を紐で下げて、耳にはさんで登校していた逸話が残る。千畝自身説明では、「破れた紋付羽織ノート二三冊を懐にねじ込んでペン帽子挟んで豪傑然と肩で風を切って歩くのが何より愉快」と多少修正されるが、バンカラ校風知られた昔の早稲田大学でも珍しい奇天烈格好通学していた。独特のペン携帯流儀から、学友に「変わった人間」(ドイツ語で“Spinner”)と笑われても、「これならどこででも書くことができる。合理的だよ」と平然としていたという。しかし、実際授業中ほとんどノートをとらず、講義内容全て暗記していた。 外務省留学生試験との出合い 父の意に反した進学だったため仕送りもなく、早朝牛乳配達など複数アルバイト掛け持ちしていたが、米騒動起こりアルバイト先が次々と倒産していき、学費生活費まかなうことはできなかった。ある日、千畝は図書館で偶然目にした地方紙掲示大正8年5月23日付の「官報」第2039号)により、外務省留学生試験存在を知る。受験資格旧制中学卒業上の18歳から25歳の者であったが、研究社受験雑誌受驗學生』(大正9年4月号)に掲載された千畝自身受験体験記によると、受験科目は、法学経済国際法外国語2ヵ国語と、旧制中学学修内容とはかけ離れていたため、千畝のような大学在籍者旧制高校修了者にとっては有利であった。千畝は大学図書館にこもり、連日ロンドンタイムズデイリーメールの両紙を初め米国発行の数雑誌片端から全速力閲覧するなど猛勉強の末、「日支両国将来に関する論述や「英国下院に於ける外務次官ハームウォーズの独軍撤退に関する演説」の英文和訳などの難問制して合格した

※この「税務官吏の息子として転居生活」の解説は、「杉原千畝」の解説の一部です。
「税務官吏の息子として転居生活」を含む「杉原千畝」の記事については、「杉原千畝」の概要を参照ください。

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