独立後のアルジェリアとは? わかりやすく解説

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独立後のアルジェリア(1962年-)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 03:46 UTC 版)

アルジェリアの歴史」の記事における「独立後のアルジェリア(1962年-)」の解説

独立後、FLN内部でのアルジェリア臨時政府のベンユーセフ・ベンヘッダ(英語版)とベン・ベラ対立によりアルジェリア内戦危機陥った。しかし、最終的に軍部掌握したフワーリー・ブーメディエン(英語版)の支持によって9月10日にてベン・ベラ勝利確定し9月25日アルジェリア民主人民共和国成立した1963年には憲法制定されベン・ベラ大統領就任したベン・ベラナセル主義社会主義影響を受け、フランス系アルジェリア人の出国によって放棄され農地工場国有化政策を採り、キューバ革命後のキューバと共に非同盟運動主導して第三世界諸国植民地世界革命輸出図った独立時支援受けた隣国チュニジアモロッコとは、政治体制相違領土問題から対立し君主制維持していたモロッコとの間には、同年10月に砂戦争英語版)が勃発したアルゼンチン人革命家チェ・ゲバラアルジェ演説ソ連厳しく批判したのもこの頃である。ブラックアフリカ諸国との関係も重視され1963年結成されアフリカ統一機構OAU)の原加盟国となったまた、132年間のフランス支配によってフランスの影響受けた国民の「アラブ化」が図られアラビア語教育熱心に行われたが、これはベルベル系住民独自性否定する方向働き、後にベルベル問題発展した。こうしてベン・ベラ政権下では大規模な第三世界外交繰り広げられたが、その一方でしかし、社会主義経済政策により経済混迷し、失業者増加した1965年アルジェ開催される予定だった第二回非同盟諸国首脳会議直前に、ブーテフリカ外相解任きっかけにしてブーメディエン国防相クーデター起こしベン・ベラ政権崩壊したクーデターによって1965年成立したフワーリー・ブーメディエン(英語版政権経済の建て直し成功した。ブーメディエンは政敵排除し独裁体制確立する一方で内政外交両面ベン・ベラ時代進んだ社会主義政策進展し国有化政策重工業化を図った外交面でブーメディエンは資源ナショナリズム唱導し、1971年フランス資本石油と天然ガス国有化したベン・ベラ以来第三世界非同盟外交続きパレスチナ問題ではパレスチナ解放戦線ゲリラ受け入れて国内訓練を行うなど、イスラエルとの対立先鋭化させ、西サハラ問題ではスペイン領サハラからスペイン撤退した後、1976年モロッコモーリタニア両国西サハラ分割すると、ポリサリオ戦線支援してサハラ・アラブ民主共和国後ろ盾となり、西サハラ領有既成事実化を進めモロッコ対立した。ブーメディエンが主導権握った1974年国連総会資源総会)ではアルジェリア名声高まった内政面では自主管理農場推進する一方戦後高度経済成長達成していた日本模範にして重工業化を進めた。しかし、オイルショックによりアルジェリア経済打撃を受け、先進国への離陸失敗しフランス出稼ぎするアルジェリア人が増加した1970年代GDP成長率7.0%に達しブラジル奇跡(8.4%)や漢江の奇跡(9.5%)ほどではなかったものの、中進国の中では高い経済成長実現した1976年11月には憲法制定されアルジェリア社会主義国であることが確認されるとともにそれまで推進されていた政策3つの革命農業革命工業革命文化革命)のスローガン法的に確認し国民統合のためのアラブ化、イスラーム化加速法的根拠与えた。ブーメディエンは1978年急死した。ブーメディエンは経済成長アルジェリア国際社会での地位の確立一定の功績残したものの、軍部高級将校FLN幹部特権階級化が進むなど、後に爆発する問題蓄積された。 ブーメディエンの死を受けて1979年就任したシャドリ・ベンジェディード(英語版政権は、重工業化の推進による経済開発推進したが、1980年アルジェ学生運動や「ベルベルの春英語版)」事件などFLN一党体制アラブ化政策に対す国民の不満が明らかになった。1986年にはインフレ酷く進行し食糧難失業などの社会不安生み出した1988年10月には食糧不足から10月暴動英語版)が勃発し危機感覚えた政府により1989年憲法改正され複数政党制認められた。しかし、このような状況背景として、若年層中心にイスラーム主義への支持高まりこうしたイスラーム主義者なかには武装闘争展開するものも現れた。

※この「独立後のアルジェリア(1962年-)」の解説は、「アルジェリアの歴史」の解説の一部です。
「独立後のアルジェリア(1962年-)」を含む「アルジェリアの歴史」の記事については、「アルジェリアの歴史」の概要を参照ください。

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