清皇族
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雍正帝(愛新覚羅胤禛) 演 - チェン・ジェンビン 早逝した、純元皇后(先述)を深く愛しており、亡き后に良く似ている甄嬛を見初め、寵愛する。だが妃に昇格する儀式で純元皇后の衣装を着た(皇后の策略に、気付かなかった)甄嬛に怒り、禁足とする。 その後、甄嬛とは疎遠になっていたが、果郡王が戦場で死亡した(のち、生存が判明)事がきっかけで後宮に戻った、甄嬛に熹妃の位を与え、再び寵愛する。 幼い頃、母后と隆科多(後述)が密会している所を目撃。その事が原因で心に深い傷を負い、そのため不義には厳しく、厳罰も辞さない。物語後半、貴妃と果郡王(後述)の関係を疑い、夏刈(後述)に調べさせた上で果郡王を毒殺させた。 その後、第六皇子が亡き果郡王の子である事を確信。その直後、病に倒れた。 危篤状態に陥り、密かに果郡王を愛していた寧嬪から止めを刺す役目を託された貴妃に「いくら(皇帝が)憎いとは言え、温侍医の子である静和公主は立派に育てます。眉荘さんも、草葉の陰で喜んでいる事でしょう。」と静和公主の出生の秘密を明かされ、激怒。彼女に止めを刺される形で憤死した。 皇太后(烏雅成璧) 演 - 劉雪華 皇帝の母。皇后とは同族で叔母。皇后のこれまでの所業を知っているが、一族の名誉の為に黙って庇っている。 高齢のため、病気がちで臥せっている事が多く、恵貴人がしばしば通って世話をしている。 甄嬛が甘露寺でつらい日々を送っている事を恵貴人から知らされ、自分の宮女・芳若を寺へ遣わせた。 昔、皇帝の「叔父」(実は嫡母の弟)で長年の功臣・隆科多(後述)と密かに結婚の約束をしていた。選秀女の直前に隆科多から「皇帝(当時 康熙帝)は青色がお嫌い」と言われ、青色の衣装を着て宮女選びに挑んだが、実は康熙帝は青色が好きだったため、心ならずも妃嬪に選ばれてしまう。 しかし、いよいよ二人の仲を疑う皇帝に隆科多が粛清される事態になり、差し入れを装い幽閉された隆科多を密かに訪問、毒殺する事で口を封じ潔白を証明した。 毒殺されそうになった、第四皇子・弘暦に助けを求められ自身の宮に匿い、犯人は皇后だと確信。「このままでは、子供たちが減る一方だ」と危機感を抱き、皇帝を呼び出す。この未遂事件で「第四皇子には母親が必要だ」と甄嬛を呼び戻しその任に当てる事を示唆する。同時に殺人未遂の黒幕でもある皇后には暗にやり過ぎぬよう釘をさす。 「後宮裁判」からしばらくして、危篤状態に。隆科多の件や皇弟たちへの非情な仕打ちを皇帝に対して恨みながら、この世を去った。 果郡王(愛新覚羅允礼) 演 - 李東学(中国語版) 居住宮殿 - 清涼台 果郡王→果親王 先帝に最も寵愛された舒太妃の子。雍正の十七番目の弟。甄嬛を一途に愛する皇子。甄嬛が甘露寺に出家した際に手助けを行う。その後甄嬛と結ばれ子供を授かるが、それを知らないまま、川で船が沈没し、朝廷には死亡したと伝わる。これをきかされた甄嬛は、悩んだ末、後宮へ戻ることを決心するが、実は沈没自体がジュンガル部の策略であり、その際にジュンガルに捕えられて生存していた。果郡王がジュンガルから逃げ出し、甄嬛に再会した時には、すでに後戻りできない所となっており、甄嬛のお腹の子供の父親が自分だとは知らされないまま、別れる事になる。 最期は二人の仲を怪しんだ雍正帝により、甄嬛はその手で果郡王に毒酒を飲ませ潔白の証とするように命じられる。この時、甄嬛は自らが毒を呑むように酒を注いだのだが、これに気づいていた果郡王は甄嬛を守って毒の入った方の酒杯をのみ干し愛を貫き死亡する。 慎貝勒(愛新覚羅允禧) 演 - 康福震 第二十一皇子。慎貝勒→慎郡王 皇帝の二十一番目の弟。皇宮に来たばかりの熹妃の妹・玉嬈と思いを寄せ合い嫡福晋として迎える。 彼女との間には娘しか生まれておらず、果親王の遺児・元澈を養子に迎えることに。 恒親王 演 - 王民 皇帝の弟。 皇帝の弟。皇帝との仲は良好でしばしば宴席に呼ばれている。 皇帝の没後、葬儀にて貴妃が遺言を代読する事に不満を露わにし、允禧と言い争いに。 舒太妃 演 - 劉岩 居住宮殿 - 安棲観(宮外) 舒太妃→冲静元師(出家法号) 果郡王の母。先帝に最も寵愛されていたが、宮廷から出て出家している。甄嬛が出家して甘露寺に移った時に知り合う。 お茶をごちそうになった際、彼女が皇帝から下賜された長相思の元の持ち主である事を知る。糸が切れた事を知り、修理を申し出た。果郡王の死(のちに生存が判明)を聞かされ、食事を取る事も出来なくなり、さらに甄嬛から「允礼の復讐のために、皇宮に戻る」と聞き、ショックを受けるが、亡き息子の遺児を守るため甄嬛の決意を受け入れる。 孟靜嫻 演 - 楊淇 居住宮殿 - 清涼台 果郡王側福晋、沛国公の女、元澈の生母 果郡王に想いをよせており沛国公の希望もあって、側福晋となる。果郡王との子供を授かるが、皇后の侍女の剪秋が甄嬛とその皇子を殺害するために入れた毒を飲んでしまい命を落とす。 甄玉嬈 演 - 徐璐 居住宮殿 - 永寿宮永宝堂 慎郡王嫡福晋 甄嬛の3番目の妹。性格は豪胆で率直。容姿も美しく甄嬛より純元皇后に似ており、皇帝に妃嬪になるように求められる。しかし、当時後宮内で親しくなった慎郡王允禧と思いを寄せ合っており、皇帝の申し出を断る。 その後正式に慎郡王嫡福晋として嫁ぐ。果郡王の没後、孟氏が産んだ元澈を引き取り育てている。 烏拉那拉青桜 演 - 張妍 皇后の姪→第四皇子側福晋→嫻妃 皇后の姪で、第三皇子・弘時の福晋(夫人)候補として薦められた。懸命にアタックするが高飛車な性格や子供が嫌いなことで選ばれることがなかった。剪秋から「まずは側女からはじめてみては?」と勧められるが、皇后が嫁いだ当初に側福晋だったことを挙げ不満を露わにして断ったことが、皇后の怒りに触れ、今度は第四皇子・弘暦の側福晋候補に挙げられた。 後に乾隆帝の即位で妃となり、皇后(富察氏)と共に皇太后の元へ挨拶に伺った。
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