清白屋の人々
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寧井 結花(やすい ゆいか) 主人公。祇園甲部の置屋「清白屋(すずしろや)」所属の芸妓であり、同時に清白屋のオーナーでもある。芸妓としての名前は「胡蝶」。 父親は歌舞伎俳優の北浜京次郎で、母親は同じく清白屋所属の芸妓だった「相模」。夫は恵慈。姉芸妓は「乙女」。京舞井上流の舞いの達人。夫を深く愛しているが、自分の芸を受け継がせる子供を産む為、各界の舞踊の名手を愛人に持つ。また、それとは別に、普通の男性に心惹かれて関係を持つことも。金剛流の仕舞の名手でもある。娘を出産後、井上流に属しながら自身の日本舞踊の流派を創設。 芸妓名は椿の品種「胡蝶侘助」より。 寧井 恵慈(やすい けいじ) 結花の夫で清白屋の経営を実質的に担当。また投資会社「K・G・ファンド」を経営する実業家でもある。京都大学経済学部卒。父は映画俳優だった由村弘希。母は清白屋所属の芸妓だった英勝。三味線や日舞、居合道等さまざまな特技を持つ。花街で育った為か、野暮や無粋な事が嫌いで胡蝶の男関係にも文句は言わないが、唯一、俊賢との関係だけは気に入っておらず、胡蝶の前では顔には出さないが激しくヤキモチを焼いている。 寧井 実野里(やすい みのり) 結花の娘。結花にそっくりなため父親が恵慈か俊賢かは判らない。ただ、俊賢の母親、美聰子が恵慈と結花に内緒でDNA検査を行った結果、俊賢の子供らしい。 天倫(てんりん) 清白屋の先代女将。恵慈の祖母。もともとは清白屋に仕込みで入った舞妓であったが、芸妓となった後に先々代の清白屋の女将の養女となって清白屋を継承。芸妓としても名の通った存在であったが、胡蝶が襟代えをして芸妓となった後、病気療養の為、愛人の朝賀英尚とともにハワイに渡る。若くして逝った二人の娘(英勝・相模)の忘れ形見たちを気にかけていたが、恵慈と結花の結婚を機に帰国。しばらくして病没。芸妓名は椿の品種「天倫寺月光」より。 乙女(おとめ) 本名は千津(名字不明)。元清白屋所属の芸妓で、現在は清白屋の女将。 西陣の染め屋の娘であったが家が破産・廃業した際に清白屋の先代の女将だった天倫に引き取られた。その後、清白屋所属の芸妓となるが、後に老実業家に落籍されて結婚。夫の死後、夫の一族に放擲されて清白屋に戻り、恵慈に依頼されて雇われ女将となる。 姉芸妓は相模。芸妓名は椿の品種「乙女」より。 相模(さがみ) 結花の実母。本名不明。 清白屋所属の芸妓で舞いの名手であったが過労により早死にした。祇園にある辰巳大明神の境内に捨てられていた所を「天倫」に拾われ、養女となる。歌舞伎役者の北浜京次郎との間に生まれた一人娘が結花。人間の母と、伏見稲荷大社の使いの九尾の狐との間に産まれた子供。 姉芸妓は「英勝」。芸妓名は「相模侘助」より。 英勝(えいしょう) 恵慈の実母。本名不明。 清白屋所属の芸妓で女将・天倫の娘。父は朝賀英尚。映画俳優、由村弘希と恋に堕ち恵慈を産んだ。その後、過労により死去。 芸妓名は「英勝寺佗助」より。 唐糸(からいと) 本名不明。清白屋所属の芸妓。もともと井上流を習っていたが両親の海外赴任に伴い清白屋に入って舞妓となる。単行本10巻で衿替えをして芸妓となった。なお、同期の舞妓たち(妙蓮と薫風)は芸妓にならなかった。 姉芸妓は「胡蝶」。芸妓名は「菱唐糸」より。 太郎(たろう) 本名は摩歩。清白屋所属の芸妓。 高校では陸上選手としてインターハイ優勝を経験したが、女らしさに乏しい自分にコンプレックスを抱いていた時に「胡蝶」に出会い、芸妓を志す。170cmを超える長身で抜群の身体能力を持っており、その女性離れした肺活量を活かした能管の素質は鞍馬の魔王尊も一目置くほど。姉芸妓は「胡蝶」。芸妓名は「太郎冠者」より。単行本10巻で衿替えをして芸妓となった。周一に想いを寄せるという点とその身体能力を見込まれ、若宮家から周一の妻となることを望まれた。 沙羅(しゃら) 本名はアオイ。清白屋所属の舞妓。 エルマーと夏世の長女。14歳時に弟のロータスとともに来日。清白屋の仕込みとなる。姉芸妓は唐糸。
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