海がきこえる (アニメ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/26 16:38 UTC 版)
『海がきこえる』(うみがきこえる、英題:Ocean Waves)は、日本テレビ開局40周年記念番組として放送されたアニメ作品[2]。氷室冴子による同名の小説を原作に、スタジオジブリが初のテレビ向け作品として制作した[1][3]。1993年5月5日(こどもの日)に「進め!青春少年」として90分間のスペシャルアニメとして日本テレビで放送された後、一部の日本テレビ系列局でも放映された[2]。テレビ放映後にはいくつかの映画館でも上映され、2016年には限定2館の上映ながらアメリカでも劇場公開された[4][5]。
注釈
- ^ いずれも日本テレビ四十周年キャンペーン用に、スタジオジブリが制作したアニメーション[1]。
- ^ クレジット上では、制作は「スタジオジブリ若手制作集団」と記載されている[3]。命名は宮崎駿[9]。
- ^ 本作品では本名の丹羽圭子ではなく中村香と言うペンネームを用いている[10]。
- ^ 原作との深い関わりはもちろんだが、『天空の城ラピュタ』以降のほとんどのジブリ作品に参加し、本作でも作画の中心メンバーであった[19]。
- ^ そのために津村知沙など大学で出会う人物は一切登場せず、また連載時の原作には掲載されているキスシーンも描かれていない。
- ^ 近藤は望月の絵コンテをさらに細かくコマ割りして演技をつけた第2の絵コンテを描き、それをそのまま拡大コピーしてレイアウトに使用できるようにして作監作業の負担を軽減した[19]。
- ^ 本作品と同時期にOVA作品『ここはグリーン・ウッド』を掛け持ちで作業していたため。
- ^ a b c ただし、エンディングテロップには氏名だけがクレジットされている。
- ^ この件について、宮台はのちに『宮崎駿の新作アニメは「ジジババ向き」!?』というタイトルで後日談を書いている[26][27]。
- ^ 読売テレビ(関西地方)では6月13日(日)に放送された[29]。
- ^ それまでも再放送の話は何度かあったが、尺の問題などがあって実現しなかったという[30]。
- ^ 1日で2作放送するのは長い金曜ロードショーの歴史の中でも異例のこと。
出典
- ^ a b c d “作品を探す - 海がきこえる”. Movie Walker. 2020年3月16日閲覧。
- ^ a b c d e “ジブリの「海がきこえる」が7月Blu-ray化。ジブリ長編全22作のBD化完了”. AV Watch. インプレス (2015年4月22日). 2020年3月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “帰ってきた買っとけ! DVD – 第95回:高知生まれの人が特に身悶える恋愛物語 夏の帰省の必需品!? 「海がきこえる」”. AV Watch. インプレス (2003年8月12日). 2020年3月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g スタジオジブリ作品関連資料集IV 1996.
- ^ a b “1993年のジブリ作品『海がきこえる』が、初のアメリカ公開 限定2館の公開ながら評判を呼ぶ”. シネフィル編集部 (2017年1月1日). 2020年3月11日閲覧。
- ^ a b c d e “金曜ロードショー 放送ラインアップ- 海がきこえる/ゲド戦記”. 日本テレビ (2011年7月15日). 2020年3月15日閲覧。
- ^ “制作プロデューサー・高橋望の発言(午後7:59)”. ツイッター (2011年7月15日). 2020年3月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g 望月智充、近藤勝也、田中直哉、丹羽圭子、高橋望、鈴木敏夫『「あれから10年 ぼくらの青春」(『海がきこえる』特典映像)』(DVD)ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント、2003年8月8日。
- ^ “制作プロデューサー・高橋望の発言(午後8:25)”. ツイッター (2011年7月15日). 2020年3月16日閲覧。
- ^ “制作プロデューサー・高橋望の発言(午後8:01)”. ツイッター (2011年7月15日). 2020年3月16日閲覧。
- ^ アニメージュ8月号 2008.
- ^ a b c “制作プロデューサー・高橋望の発言(午後7:53)”. ツイッター (2011年7月15日). 2020年3月16日閲覧。
- ^ a b アニメージュ5月号 1993, p. 53.
- ^ 【第十二回】Animage 40th Anniversary Memories(ゲスト:三ツ木早苗) (インターネット番組). 株式会社コネクトハーツ. 10 December 2018.
- ^ “制作プロデューサー・高橋望の発言(午後8:30)”. ツイッター (2011年7月15日). 2020年3月16日閲覧。
- ^ a b c d e f アニメージュ6月号 1993, p. 64.
- ^ アニメージュ6月号 1993, p. 63-66.
- ^ a b アニメージュ6月号 1993, p. 64-65.
- ^ a b c d アニメージュ6月号 1993, p. 65.
- ^ a b c d e f g h i j k アニメージュ6月号 1993, p. 66.
- ^ “連載「理想のアニメ原画集を求めて」文・水池屋”. アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門ブロマガ 第78号. ニコニコ動画 (2015年11月28日). 2020年3月16日閲覧。
- ^ a b おかだえみこ「月報 2001年10月「海がきこえる」作品論」『スタジオジブリ絵コンテ全集8 海がきこえる(付録)』、徳間書店スタジオジブリ事業本部、2001年10月1日。
- ^ “制作プロデューサー・高橋望の発言(午後8:22)”. ツイッター (2011年7月15日). 2020年3月16日閲覧。
- ^ 【訃報】イラストレーターの広田麻由美さん死去 「ティアリングサーガ」 「トラキア776」のキャラデザ
- ^ 「コンビニだらけの"最低の風景"だって美しく描きたい」『月刊views(ヴューズ)』、講談社、1995年9月、62-66頁。
- ^ 『ヤングチャンピオン』、秋田書店、1995年8月22日。
- ^ 宮台真司「世紀末の作法∼終ワリナキ日常ヲ生キル知恵∼」、メディアファクトリー、1997年。
- ^ 宮台真司・石原英樹・大塚明子「アニメと〈関係性〉とは背反するか? ∼スタジオジブリ・インタビュー」『サブカルチャー神話解体 少女・音楽・マンガ・性の30年とコミュニケーションの現在』、PARCO出版、1993年、205-208頁。
- ^ a b アニメージュ6月号 1993, p. 63.
- ^ a b c d “制作プロデューサー・高橋望の発言(午前11:49)”. ツイッター. 2020年3月16日閲覧。
- ^ “制作プロデューサー・高橋望の発言(午後0:25)”. ツイッター (2011年7月15日). 2020年3月16日閲覧。
- ^ 『進化するアニメ・ビジネス―世界に羽ばたく日本のアニメとキャラクター』日経BP、2000年、47頁。ISBN 4-8222-2554-2。
- 1 海がきこえる (アニメ)とは
- 2 海がきこえる (アニメ)の概要
- 3 あらすじ
- 4 批評
- 5 脚注
- 海がきこえる_(アニメ)のページへのリンク