つい‐こつ【椎骨】
椎骨
椎骨
椎骨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 03:45 UTC 版)
発見された椎骨は24個のみで、合計の約五分の一に過ぎないと考えられるが、それでも頸椎・脊椎・尾椎が良い状態で保存されている。 頸椎は環椎と軸椎を含む6つが発見され、楔形をなした環椎の椎体は軸椎と癒合し、神経弓はなく、間椎体は確認されていない。軸椎の椎体は重厚で、こちらは間椎体と破損した神経棘が確認されている。これ以外の4つの頸椎は頑丈なつくりで、後側で楕円形をなし、後側表面は背腹方向に潰れている。前方の頸椎の椎弓突起は椎体上に真っ直ぐに伸び、後方の頸椎は斜めからのアングルで神経腔の上に突出する。なお、モササウルスの頸椎の関節面は円形をなす。 脊椎は11個が発見され、全体的な形状と synapophysis の大きさから脊椎と断定された。脊椎は椎体の関節面が次第に丸みを帯び、椎体自体も長さを増す変化を示す。尾椎は8個が発見され、うち3個は臀部、4個は中間部、1個は末端部に由来する。臀部の尾椎は頑丈な構造で、一般に三角形をなす。神経棘はやや長く、横突起は頑丈になりながら、椎体は縮小を示す。中間の尾椎は丸みを帯びて横突起は発達せず、腹側弓は卓越を遂げ、神経棘は後側へ傾斜し、椎体自体は短い。末端の尾椎は丸く、横突起は存在せず、腹側弓はわずかに重厚さを増し、椎体はさらに短くなっている。
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椎骨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/20 04:31 UTC 版)
竜脚類の尾椎の椎体の関節の多様性を一般的な用語で記述すること非常に困難である。 Tidwell et al. では後部と前部の関節面の形状をより正確に識別する方法の必要性が言及されている。原記載では保存状態のよい基部近くの尾椎が記載されていて、この標本では前関節突起(prezygapophyses)が失われているだけで完全である。Tidwell et al. ではこの尾椎の特徴は竜脚類の中でも独特であると主張されている。 中ほど遠位の7つの尾椎では椎体が短く、アンデサウルス(Andesaurus)、マラウイサウルス、アエオロサウルス(Aeolosaurus)、アラモサウルス、サルタサウルスといったティタノサウルス類と識別できる。発掘された2個の中ほどの尾椎には部分的な神経棘が保存されていて、これらの神経棘は椎骨の配列に対して前側に曲がっていた。この椎骨の形状はケダロサウルス、アエオロサウルス、およびゴンドワナティタンのものに似ている。この椎骨は尾椎の前半部から後半部への遷移領域に位置していて、第十一尾椎と第十二尾椎と推定される。 1個の保存状態の良い後部の尾椎が付記されている。この尾椎では神経棘は縮小しており、尾端側の尾椎の椎体の後部は棒状であった。ヴェネノサウルスの椎骨には側窩、つまり椎体の外壁にある深い窪み状のものが多く見られる。側窩には窪みの内側の隆起により二つの空洞に分けられているものもある。大半の竜脚類では側窩は単なる窪みというよりは椎体の内側に含気性の空間を形成している。あまり発達していないが隆起のある似た側窩はケダロサウルスにも見られる。同様の浅い窪み状の側窩はサルタサウルス、アラモサウルス、ゴンドワナティタン、マラウィサウルスにも見られる。しかし、これらの分類群ではただ浅いだけで、空洞の分割がないという点でヴェネノサウルスのものとは異なり、また、ヴェネノサウルスのもののように椎体にまで広がっていないという点でも異なっている。 竜脚類では近位の尾椎に種を見分ける特徴があることが多い 派生的なティタノサウルスでは尾椎は両凸型である。原始的な状態では両側とも平らか両方とも窪んでいる。ヴェネノサウルスでは両者の中間の状態あったようだ。両端が平らな尾椎の椎体と前を向いた神経棘はこの種を識別する固有の特徴である。椎体の関節は1個体の脊柱の中でも変化に富んでいる場合もある。
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椎骨
出典:『Wiktionary』 (2021/08/07 00:30 UTC 版)
名詞
発音(?)
- つ↘いこつ
翻訳
- アラビア語: فقرة (ar) 女性
- アルメニア語: ող (hy)
- イタリア語: vertebra (it) 女性
- インターリングア: vertebra
- ヴォラピュク: bäkavireb (vo)
- 英語: vertebra (en)
- オランダ語: wervel (nl) 男性, rugwervel (nl) 男性, ruggengraatswervel (nl) 男性
- カタルーニャ語: vèrtebra (ca) 女性
- ガリシア語: vértebra (gl) 女性
- ギリシア語: σπόνδυλος (el) 男性
- スウェーデン語: ryggkota (sv) 通性, kota (sv) 通性
- スコットランド・ゲール語: cnàimh an droma (gd) 男性, dromaltach (gd) 男性
- スペイン語: vértebra (es) 女性
- スロヴェニア語: vretence (sl) 中性
- セルビア・クロアチア語:
- タガログ語: gulugod (tl)
- チェコ語: obratel (cs) 男性
- 中国語: 椎骨 (cmn) (zhuīgǔ), 脊椎 (cmn) (jǐzhuī), 脊椎骨 (cmn) (jǐzhuīgǔ)
- ドイツ語: Wirbel (de) 男性, Wirbelknochen (de) 男性
- トルコ語: omur (tr)
- ナヴァホ語: íígháán (nv)
- ノルウェー語: ryggvirvel (no) 男性
- ハンガリー語: csigolya (hu)
- フィンランド語: nikama (fi), selkänikama (fi)
- フランス語: vertèbre (fr) 男性
- ポーランド語: kręg (pl)
- ポルトガル語: vértebra (pt) 女性
- マオリ語: tangai (mi)
- ラテン語: vertebra (la)
- ルーマニア語: vertebră (ro) 女性
- ロシア語: позвонок (ru) 男性
- ワロン語: cronzoxh (wa) 男性
「椎骨」の例文・使い方・用例・文例
- 2つかそれ以上の脊椎骨をつなぐことによる不安定な部分の脊椎の矯正
- 2つの脊椎骨の間のスペースに関係する
- 脊椎骨の、脊椎骨に関する、または、脊椎骨を構成する
- 上行子宮頸部の動脈を伴い、椎骨静脈に通じている静脈
- 脊柱の海綿体を流れ、前内椎骨静脈叢に注ぐ多くの静脈の1つ
- 頚椎の孔を通り、椎骨動脈の周囲に叢を形成する静脈
- 椎骨の突起のような器官や体の一部にある自然の突起または突出
- 2つの水平な筋肉のどちらか、それは上部の脊椎骨から頭脳の基礎まで及び、回転するか屈曲するかあるいは頭および首を拡張する役目をする
- 各脊椎骨から広がり、関節点を肋骨にもたらす2つのプロセスのうちの1つ
- 骨格の軸を形成し、脊髄を保護する一連の椎骨
- 首の部分に位置する人間の7つの椎骨の1つ
- 首の第2椎骨の後ろにある歯のような突起物
- ヒトの脊柱の12の椎骨の1つ
- 骨が崩壊する骨折(とくに椎骨など短い骨)
- 環椎骨という,高等脊椎動物の骨
- 頚椎と腰椎の間にある12個の椎骨
- 脊椎炎という脊椎骨の炎症
- 椎骨と椎骨との間にある円板状の軟骨
- 椎弓という,椎骨を構成する部分
- 椎体という椎骨の主要骨
椎骨と同じ種類の言葉
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