東アジア・スラヴ世界における国際秩序の再編とは? わかりやすく解説

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東アジア・スラヴ世界における国際秩序の再編

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 07:36 UTC 版)

近世における世界の一体化」の記事における「東アジア・スラヴ世界における国際秩序の再編」の解説

17世紀前半また、ユーラシアの東と北では国際秩序再編なされた時期でもあった。 中国大陸では、1616年ヌルハチによって統一され女真族満州の地に後金王朝(後の清朝)を建国、つづくホンタイジ内モンゴル併合して順治帝1644年には李自成追って呉三桂先導北京入城し明にかわって中国支配開始した。続く康煕帝中国史上最高の名君一人称えられる。彼は文化振興図り三藩の乱鎮め鄭氏政権滅ぼし台湾支配し漢民族支配下においた。また康熙帝1697年ジュンガルガルダン・ハーン滅ぼしモンゴル高原支配下治め、さらにロシアとの間に対等条約であるネルチンスク条約1689年)を結ぶなどの対外活動充実させて、安定した治世実現したロシアとの交渉イエズス会宣教師が行い、交渉用語にはラテン語用いられた。清朝は、公式条文中の「両国は—」ではじまる文言ことごとく中国は—」とする一方的な命令口調改竄し対内的には朝貢関係としてこれを理解させた。朝鮮王国は、1636年清に攻撃されてその服属国となり、その後厳し海禁政策採用した琉球王国1609年薩摩藩服属したが、中国との朝貢貿易つづいた日本では関ヶ原の戦い勝利した徳川家康1603年江戸幕府をひらき、将軍配下大名による幕藩体制のもとで長い統一時代入った幕府は、海外からの物資安定供給目指して、対馬藩通じた朝鮮国との和平や、薩摩藩への琉球王国への影響力行使承認松前藩へのアイヌとの貿易独占承認など、東アジア地域との外交進めたほか、ポルトガルとスペインオランダイギリスヨーロッパ諸国との貿易や、日本人による朱印船貿易推進した朱印船貿易通じて多く日本人東南アジア進出して各地に「日本町」を建設した。しかし、朱印船貿易結果として浪人働き口求めて東南アジア移住しヨーロッパ諸国東南アジア諸国傭兵として利用されるようになり、戦火朱印船貿易に及ぶことで幕府権威侵される危険性高まったまた、朱印船貿易南蛮貿易進展によって、日本国内におけるキリシタン人口増え幕藩体制を乱す邪教みなされた。 その結果幕府権威守りカトリック禁教徹底する観点から1610年代以降幕府貿易出入国管理統制強化していき、1610年代にはヨーロッパ諸国の船の来航長崎平戸限定され1620年代にはスペイン船の来航フィリピンへの日本人への渡航禁じられた。1630年代半ばには、中国人ヨーロッパ諸国東南アジアとの貿易管理していた長崎奉行への命令(いわゆる鎖国令)により、日本人東南アジア台湾方面への渡航と、日本町在住日本人帰国禁じられまた、中国人長崎集住させ、ポルトガル人長崎出島収容させた。島原の乱翌年1639年には、幕府ポルトガル人来航禁じ1641年にはオランダ人出島収容された。 その結果として、幕藩体制の下では、長崎対馬薩摩松前四つ拠点が、貿易外交国防拠点となったまた、幕府明から清への交代背景に、日本を「中華」として位置づけ朝鮮通信使琉球からの謝恩使慶賀使オランダ商館長の江戸へ参府などを、幕府への朝貢使節のようなものと見なし幕府権力権威正当化利用した貿易外交出入国などにおいて、幕府がとった国際関係に関する政策は、18世紀末以降ロシアアメリカ合衆国などの通商要求拒否する観点から、「鎖国」と認識されるようになった幕府17世紀後半には文治政治転じ5代将軍徳川綱吉の時代には都市農村ともに著し経済成長遂げる。新田開発が盛んとなり、国内航路整備され大坂中心とする国内市場形成され上方中心に元禄文化呼ばれる町人文化が花開いたロシアでは、内乱農民反乱ポーランド王国侵入などの動乱をへて、ミハイル・ロマノフ1613年ロマノフ王朝を建て、正教奉じる北方専制国家として領主制支配強めてシベリア領土広げていった。当初西欧と深いかかわりを持たなかったロシアだったが、17世紀末ころにピョートル1世あらわれると、西欧化政策推進する一方康煕帝治下清朝との間に上述ネルチンスク条約結んで国境画定した。

※この「東アジア・スラヴ世界における国際秩序の再編」の解説は、「近世における世界の一体化」の解説の一部です。
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