智頭往来とは? わかりやすく解説

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智頭往来
志戸坂峠越

名称: 智頭往来
 志戸坂峠越
ふりがな ちづおうらい
 しとさかとうげごえ
種別 史跡
種別2:
都道府県 鳥取県
市区町村 八頭郡智頭町
管理団体 智頭町
指定年月日 2008.05.21(平成20.05.21)
指定基準 史6
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: 智頭往来は、岡山県境の志戸坂峠越えて鳥取城下と姫路城下を結び、因幡地方か ら大坂京都へ至る主要街道であり、鳥取県側では上方街道、京海道美作道とも呼 ばれた古代以来主要街道で、承徳3年(1099)2月因幡国守の平時範が 任国赴任する際に、志戸坂峠行われた境迎え」の儀式日記時範記』に記録 されていることでも著名である。
 近世には鳥取藩参勤交代道となり、藩によって一里塚築かれ宿駅置かれ整備維持されていた。鳥取城大手門中の御門前に架かる擬宝珠橋のたもとが領 内里程起点で、享保11年(1726)の『因幡国大道筋里数によれば、藩境の 志戸坂峠までの里程10里8町49間(約40.2キロメートル)で、参勤交代の 場合は約1日半の行程であった鳥取藩は、初代藩主池田光仲慶安元年(1648) に入国して以来文久2年(1862)までの214年間に、智頭往来経由178 回参勤交代した。
 志戸坂峠手前智頭宿は、鳥取発の場合最初の、江戸発の場合最終宿泊であった智頭町内の街道沿いには、往来の安全を願う大日如来地蔵等の近世石仏廻国記念碑等近世石造物数多く残されており、繁栄名残を今にとどめている。智頭往来は、明治19年(1886)に改修され昭和40年代国道昇格に伴う道 路改修によって、往時面影多く失ったが、国道からはずれた市瀬地区智頭宿篠坂付近中原付近樽見大字福原)、駒帰の6箇所面影良くとどめている。現在も農林業や生活用道路として利用されており、遺存状態は良好であり、地元住民中心として維持管理保存活動が行われている。
 昭和63年度に鳥取県教育委員会によって文化庁補助事業歴史の道調査事業が 行われ、平成10年度から18年度にかけて智頭町教育委員会により「歴史の道整備事業」が実施された。遺存状態の良好な中原地区樽見大字福原地区駒帰地区 において、道の補修脱色鋪装階段設置案内板説明板標識設置ベンチ東屋設置等の整備が行われた。
 智頭往来志戸坂峠越は、鳥取城下と姫路城下を結ぶ鳥取藩参勤交代道でもあった 主要街道のうち整備完了した区間であり、境界の確定できた中原地区樽見地区駒帰地区の約2.5kmの古道史跡指定し保護図ろうとするものである
史跡名勝記念物のほかの用語一覧
史跡:  春日山石窟仏  是川石器時代遺跡  昼飯大塚古墳  智頭往来  曲崎古墳群  曽根遺跡群  曽谷貝塚

智頭宿

(智頭往来 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/19 08:33 UTC 版)

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智頭往来の景観。右手前は旧塩屋出店、その奥は米原家住宅。

智頭宿(ちづしゅく・ちずしゅく)は、因幡国智頭郡にかつてあった因幡街道宿場で、現在の鳥取県八頭郡智頭町大字智頭にある旧宿場町である。

奈良時代以来の畿内因幡を結ぶ道で江戸時代には参勤交代の道でもあった智頭往来因幡街道)と、備前街道が合流する地にあって、両街道の宿場として栄えた歴史を持つ。 智頭往来は歴史の道百選遊歩百選に選ばれており[1]、沿道には社寺や町家などの古建築が現在も残る。

尚、智頭宿の読みは旧高旧領取調帳など古資料では「ちずしゅく」と記載されている。また大字智頭も「ちず」と読む。

歴史

沿革

名所・旧跡

智頭往来に面して建つ石谷家住宅

行事・祭事

  • 智頭宿雪まつり - 2月上旬開催

所在地

  • 〒689-1402 鳥取県八頭郡智頭町智頭

交通アクセス

ギャラリー

周辺

脚注

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関連項目

参考文献

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