擬宝珠橋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 07:13 UTC 版)
中の御門に向けてかけられていた橋で大手橋に当たる。池田光政期の1621年(元和7年)7月に創建された。全長約36m・全幅約6m。鳥取城の大手橋として参勤交代の玄関になっていたほか、藩領の測量の起点となっていた。その他に、橋上で月見の宴が催されたり、端午の節句には若殿が橋の上に陣取って祭礼を見物するなどの行事が行われた。数度の改修・架け替えを経て、明治初期に鳥取城の建物が取り壊された後も、1897年(明治30)頃まで存続していた。2011年(平成23)に『史跡鳥取城附太閤ヶ平保存整備事業』の一環として発掘調査が行われた後、2018年(平成30)秋に復元された。国の特別史跡または史跡で文化庁が認めた近世城郭の木造橋としては、国内最長となる。なお、藩政時代に使用されていたこの橋の擬宝珠は、鳥取西高校資料室に保管されている。
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