一里塚とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 宗教 > 信仰 > > 一里塚の意味・解説 

いちり‐づか【一里塚】

読み方:いちりづか

主要な街道に1里(約3.927キロ)ごとに築かれた塚。(えのき)・などが植えられ旅人のための里程標となった

大きな仕事目標へむかう過程での一つ段階。「遠大な計画の—ともなる事業成った


一里塚 (いちりづか)

道のわきに1里ごとに塚をつくって、木を植えたりしたものです。旅の目安としてつくられましたが、明治時代になると次第なくなります


一里塚


一里塚


一里塚

読み方:イチリツカ(ichiritsuka)

所在 宮城県加美郡加美町

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

一里塚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/03 09:41 UTC 版)

東海道野村一里塚(国の史跡)

一里塚(いちりづか)は、江戸日本橋を起点として、主要な街道の側に1(約3.927キロメートル)毎に設置された(土盛り)である。多くは塚の上にエノキマツが植えられ、街道を往来する旅人の道標となった[1]

特色

塚の側にエノキなどの木を植えたり、標識を立てたりしていた[2]。いわゆる街道マイルストーンキロポストと同様であり、一里塚は中国にも存在する[注釈 1]

一里塚の大きさは5間(約9メートル)四方、高さ1丈(約1.7メートル)に土を盛り上げてつくられ、一里塚の上にはエノキなどの木が植えられ、木陰で旅人が休息を取れるように配慮されていた[3]。また、植えられた樹木は築いた塚の崩壊を根で防ぐ役割も持っていた。

一里塚の本来の姿は街道の両側に対で設置されるものである。ただし現存する一里塚の多くは道の片側にのみ存在していることが多い。街道を挟んで一対で現存する一里塚には国の史跡に指定されているものもある。また、都道府県や市町村の史跡に指定されている一里塚や、未指定であっても地域住民の崇敬の対象として守られている塚やその跡地も多い。

一里塚の樹種

五街道における樹種は、エノキが55%、マツが27%、スギが8%であり、以後はサクラクリムクノキヒノキカシの順だった[4]。稀にクワヒイラギウルシなどが植えられることもあった[4]日光街道で最も多い樹種はスギだった[4]

歴史

日本では、平安時代末期に、奥州藤原氏白河の関から陸奥湾までの道に里程標を立てたのが最初と言われている。室町時代一休(または一休に近しい遊女・地獄太夫)が「門松冥土の旅の一里塚 目出度くもあり目出度くもなし」との歌を詠んでいる。

一里塚が全国的に整備されるようになったのは江戸時代である。慶長9年2月4日グレゴリオ暦1604年3月4日)、徳川家康が子の徳川秀忠に命じ、金山奉行の大久保長安が総監督となって設置したのが始まりである[5]。江戸幕府は江戸の日本橋起点として全国の各街道の1里(約4 km)ごとに一里塚を設置するよう指令を出し[5]、長安の指揮の元に一里塚の設置が行われ、10年ほどで完了した。

五街道の一里塚一覧

ギャラリー

脚注

注釈

  1. ^ ただし、当時の中国での1里は約500mであった。

出典

  1. ^ 『はてなに答える!小学社会』gakken、19、531頁。 
  2. ^ 国土技術政策総合研究所資料 (PDF) - 国土交通省 国土技術政策総合研究所
  3. ^ ロム・インターナショナル(編) 2005, pp. 60–61.
  4. ^ a b c 街道の一里塚と並木 日本鋳造工学会関東支部
  5. ^ a b ロム・インターナショナル(編) 2005, p. 61.

参考文献

関連項目

外部リンク


一里塚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 01:35 UTC 版)

本坂通」の記事における「一里塚」の解説

東海道の一里塚一覧#本坂道姫街道)の一里塚」も参照 一里塚は、1里ごとに道の両側に塚を築き植えて旅人便に供したのだったが、1971年現在、浜松宿近郷往時の姿をとどめているのは三方ヶ原追分に近い道側に1基が残っているのみ、とされている。浜松市近郷にあった姫街道の一里塚は表の通り姫街道の一里塚 名称 日本橋よりの距離 北 南 小65小池一里山1952 一里山135 追分 66三方原築山現存 追分円塚現存 東大山 67三方原大窪現存 和地村東大山現存 老ヶ谷 68里 中川村新谷 気賀町老ヶ谷 葭本西 69里 下気賀9355 気賀山田 大谷 70東浜名村東山768 都筑北東20三ヶ日 71西浜名村病舎北 西浜名病舎 本坂 72西浜名村本坂323 新旧道路中間 嵩山 73里 長74三橋 75諏訪 76

※この「一里塚」の解説は、「本坂通」の解説の一部です。
「一里塚」を含む「本坂通」の記事については、「本坂通」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「一里塚」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「一里塚」の例文・使い方・用例・文例

  • 一里塚
Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



一里塚と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「一里塚」の関連用語

一里塚のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



一里塚のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
防府市教育委員会防府市教育委員会
Copyright 2025,Hofu Virtual Site Museum,Japan
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの一里塚 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの本坂通 (改訂履歴)、蕨宿 (改訂履歴)、姫街道 (改訂履歴)、上使街道 (改訂履歴)、三戸鹿角街道 (改訂履歴)、駿河街道 (改訂履歴)、羽州街道 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS