時範記
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/12 07:03 UTC 版)
『時範記』(ときのりき)は、平安時代後期の官人、平時範が記した日記。右大記、平右記、右大丞記とも。その逸文から承保2年(1075年)から嘉承3年(1108年)にかけて書かれていたことが確認される。自筆原本は伝存しない。宮内庁書陵部に永長2年(1097年)七月条と承徳3年(1099年)正月から三月条、国立歴史民俗博物館に永長元年三七月条など一部写本が伝存する。宮内庁書陵部所蔵分は、早川庄八と宮崎康充によって「書陵部紀要」14・17・32号に翻刻されている。
参考文献
- 早川庄八「時範記、承徳三年春」(『書陵部紀要』14号、1962年)
- 早川庄八「時範記、補遺」(『書陵部紀要』17号、1965年)
- 宮崎康充「時範記、承徳三年夏」(『書陵部紀要』32号、1980年)
- 木本好信「『時範記』と平時範」(『平安朝日記と逸文の研究』、桜楓社、1985年)
- 宮崎康充「平時範に関する覚書」(『書陵部紀要』41号、1989年)
関連項目
出典
- 朝尾直弘・宇野俊一・田中琢 編『角川 新版 日本史辞典』角川書店、東京、1996年。ISBN 978-4040320007。
- “摂関期古記録データベース”. 国際日本文化研究センター. 2024年6月12日閲覧。
固有名詞の分類
- 時範記のページへのリンク