教育でのEMとは? わかりやすく解説

教育でのEM

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 09:39 UTC 版)

有用微生物群」の記事における「教育でのEM」の解説

中国新聞2012年12月31日19面では、「暁の星 広島県科学高校生物部紅葉の効用で準特選 有用微生物増殖 実証」などと、紅葉のはほかのよりも肥料へと分解するアオカビEM菌増殖促すことが分かった研究評価された。というように教育機関取り入れている事例もある。 環境教育として、EM河川プール水質改善するという教育行われている。 EM関連組織であるNPO環境学ネットワークEL-net)は約500小中学校対し2013年10月までに「明日からできるEM環境学習」などを「環境学資料」として約25,000冊を提供したEM使用したプール清掃推進し夏時点での調査結果では全国で1618校が実施しているとした。EMに基づく環境ボランティアとして社会参加する主婦少なくない。 「EMボカシネットワーク大阪」は、EMサトウキビから作った糖蜜とぬかを混ぜた通称元気玉”を河川投入しEM水質浄化効果啓発する活動など主婦目線行い小中学校での環境教育にも関わっている。 山形大学理学部物質生命化学科准教授天羽優子によれば、このネットワーク大阪による「地球上で最初に生まれた生物光合成細菌2000度でも死にません」という説明は、「環境教育一役かいたいという気持ちはわかるけど、インチキ広めてはいけない。2000死なないなど存在しない」と指摘している。また天羽は、本来EM環境教育に適切かどうか科学問題で、学会等の場で結論を出すべきことであるが、EM推進派は十分な実験的根拠欠いたまま、政治活動によりトップダウン行政動かしていると述べている。 2012年朝日新聞による報道EM否定的であった青森県では、2011年7つ小中学校環境教育一環としてEM使用した。ほかの複数学校でも使用例がある。その多くでは、EMを川にまくことで川が「きれいになる」と教えている。青森県東青地域県民局2004年から2012年時点管内希望校にEM無償提供している。県は提供開始にあたりEMによる浄化活動が行われている川で1年間水質調査したが、目立った改善確認できなかった。また担当部署EM効果科学的に検証した文献調査など行っていない。水質改善確認できず、科学的な根拠もないが、県は「学校水質浄化関心持ち活動してくれること自体有り難ことだから」として、EMの提供を続けている。10年以上活動している青森中学教師は、朝日新聞取材に「県の支給なので、まさか効果疑問があるものとは思わなかった」「生徒にはきちんと説明したい」と語った授業では、効果否定する情報見付けた生徒もいたが、「様々な意見はあるけど信じよう」と指導していたという。県側は、配るのは学校要請として県の責任否定した長島雅裕・長崎大教育学部准教授は「疑わしい事柄真実教えれば将来生徒が疑うべきものを疑えなくなる恐れがある。本来は多様な対策必要な環境問題を、EMだけで対処可能と思わせることも、思考停止つながりかねない」と述べている。 #水質参照。 この朝日新聞報道は、出口俊一メールマガジンでは、取材なしの記事であるとの指摘受けている。青森沖館川で県がEM投入実施し誤差範囲であるが全検査地でヘドロ減ったという報告まとめており、これを朝日新聞青森版が「効果なし」と報道してからこのような表現拡散されており、県の調査担当者も「効果がないとは言っていない」と朝日報道否定しているという。 新潟市議会2015年2月定例会本会議では、議員深谷成信の「EM児童飲食することについて、その安全性どのように確認されていたのか」という質問に、教育長阿部愛子は「学校では、平成24年度総合的な学習の時間指導計画作成する際に、EM効果活用方法について事前に情報収集しており、EM利用した食品複数あることやEM食品加工利用されている場合があることなどについて確認しました。そこで、EM授業導入提示した聞いています」、今後公的機関安全性検証されるまで飲食控えると答弁した深谷プール掃除への利用について実際に効果があるか検証されていない、「少し考えられほうがいい」と述べた。 #安全性参照2016年8月には、武雄市管理する幼稚園が、プール開きの際にきれいな水入れたプールに「EM液」を投入したブログ書き批判起きた幼稚園側はBuzzFeed Japan取材対し婦人会毎年持ってきてくれるので使わないのも申し訳ない思って投入した、「今のところ子どもたちへの害は確認されていない」と述べている。物理学者菊池誠は、EMきれいになるというのは迷信であり、雑菌をまいているだけなので衛生面で悪いと指摘した。 #水質参照

※この「教育でのEM」の解説は、「有用微生物群」の解説の一部です。
「教育でのEM」を含む「有用微生物群」の記事については、「有用微生物群」の概要を参照ください。

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