帝国陸海軍とは? わかりやすく解説

帝国陸海軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 16:13 UTC 版)

従軍看護婦」の記事における「帝国陸海軍」の解説

日本従軍看護制度始まったのは明治20年代と言われる1890年明治23年4月に、日本赤十字社看護婦養成所10名が一期生として入校した。養成期間3年で、卒業後には20年間にわたり応招義務課せられた。 根拠となる養成所規則には「20年間ハ国家有事ノ日ニ際セバ本社招集ニ応ジ」とあり、のちに応招義務年限15年、さらに12年へと短縮されたものの、この規則効力旧日本軍解体後1955年昭和30年1月16日まで存続した。 日本赤十字社看護婦養成所卒業した者は、平時には日赤病院その他に勤務し戦時招集状が届けばいかなる家庭の事情があろうとも、戦地出動するのが原則であった事実太平洋戦争大東亜戦争時には産まれたばかり乳飲み子置いて招集応じた看護婦少なくない1891年新島八重篤志看護婦になり、1894年には日赤京都支部救護員を広島予備病院派遣するや、新島看護婦取締託され、同院第三分院勤務した新島以外では篤志看護婦上流階級女性多かった日清戦争において、はじめて日赤看護婦陸海軍病院招集され活躍をした。当時マスコミは、その壮挙大いにたたえ、「従軍看護婦」として宣伝したため、たちまち国民にその存在認知されることになった日清戦争では、25名の救護員が殉職しているが、うち看護婦は4名であった内地勤務であるので、戦地ではない。伝染病罹患による病死であった日清戦争後論功行賞において、招集され日赤看護婦叙勲対象になったため、新しい女子の職場として,大い看護婦人気高まった日清戦争教訓から、1901年明治34年12月日本赤十字社条例勅令223号)が改正され第1条において 「陸海軍戦時衛生勤務幇助ス」 「陸軍大臣海軍大臣第1条目的ノ爲日本赤十字社監督ス」 「救護員ハ陸海軍規律ヲ守リ命令ニ服スルノ義務ヲ負フ」 「看護婦長及看護人長ノ待遇下士官ニ、看護婦看護人ハ兵ニ準ス」 と規定され日赤看護婦陸海軍の関係は、不即不離のものとなる。 日露戦争においては2160名もの日赤看護婦従軍し39名の犠牲者出した。(看護婦長2名、看護婦37名)ただし、日露戦争でも全員内地勤務で、犠牲者病死である。1907年靖国神社合祀された。日露戦争当時広島赤十字病院看護婦になった新島八重写真残されている。 第一次世界大戦シベリア出兵において、はじめて病院船への乗り組み外地勤務命じられた。 1919年大正8年)、それまで平時陸軍病院には看護婦は全く存在しなかったが、東京衛戍病院において試験的に看護婦採用したところ、大変に評判よかったので、翌年からすべての陸軍衛戍病院において看護婦採用し、「陸軍看護婦」と称するようになった。はじめは陸軍看護婦は、日赤看護婦養成所卒業生からのみ採用していたが、のちには一般看護婦資格有するものからも採用した。その待遇傭人であったが、陸軍部限り婦長は「伍長相当待遇看護婦は「二等兵相当待遇であった戦時においては陸軍看護婦日赤看護婦同じく外地での勤務命じられた。 その後日中戦争勃発し戦線拡大すると、従軍看護婦の不足と従軍者の補充大きな問題となった。そこで、日赤従来3年だった救護看護婦教育期間2年半に短縮した太平洋戦争勃発後の1942年には従来救護看護婦高等女学校卒業)を甲種看護婦格上げし新たに乙種看護婦高等小学校卒業学歴で、2年間の教育)という速成コース設けとともに採用年齢下限従来18歳から16歳にまで引き下げた満州事変日中戦争・太平洋戦争において出動した従軍看護婦は、日赤出身者だけで960班(一班婦長1名、看護婦10名が標準)、延べにして35,000名(そのうち婦長は2,000名)で、うち1,120名が戦没した。太平洋戦争終了時陸軍看護婦として軍籍にあった者は20,500名、そのうち外地勤務は6,000名にも上った応召中の日赤看護婦15,368であった海軍においても病院船などで従軍看護婦活動していたが、そのデータ欠けている。 敗戦直後旧海軍日本人慰安婦を、軍病院看護補助者雇用せよとの通達発見されている。

※この「帝国陸海軍」の解説は、「従軍看護婦」の解説の一部です。
「帝国陸海軍」を含む「従軍看護婦」の記事については、「従軍看護婦」の概要を参照ください。

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