帝国陸軍における輜重兵将校の位置づけとは? わかりやすく解説

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帝国陸軍における輜重兵将校の位置づけ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 05:41 UTC 版)

輜重兵」の記事における「帝国陸軍における輜重兵将校の位置づけ」の解説

陸軍現役将校養成する陸軍士官学校1874年明治7年12月開設)に輜重兵科設置されたのは、開設から20年以上を経た1899年明治32年11月卒業陸士11期からであり、それまでは、輜重兵将校補充は、歩兵科騎兵科砲兵科工兵科からの転科者によっていた。 参謀将校養成する陸軍大学校1883年明治16年4月開校したが、輜重兵将校には受験資格がなかった。1887年明治20年8月制度改正により、輜重兵将校が他兵科将校同様に陸大受験できるようになったそれ以降も、輜重兵将校陸大毎年1人入れかどうかであった例外34期3名、35期2名、38期4名、48期2名)。輜重兵将校陸大卒業したのは計46名、うち恩賜組(首席1名、次席以下5名の計6名)に入ったのは4名であった輜重兵将校大将親任された例はなく、輜重兵将校中将どまりであった帝国陸軍では兵科ごとに必ず「兵科の歌」があったにも関わらず輜重兵科だけその歌が作られていなかった。ある時、陸軍幼年学校生徒卒業直前兵科決定する)が、自分兵科輜重兵科決まったことを不服として不祥事起こしそれ以来幼年学校出身者輜重兵科回さない中学校出身者のみを輜重兵科に回す)ことになったという。 兵站軽視思想による輜重部門軽視太平洋戦争においてその弊害色濃く表した。たとえばガダルカナル島の戦いインパール作戦では、極めて杜撰な補給計画大きな要因となり、多く餓死者や戦病死者を出している。 輜重兵科陸軍大学校卒業者兵科廃止卒業分)期別氏卒業最終階級最終補職備考10期 中村1896年明治29年少将 近衛輜重兵大隊長 優等 11期 佐々木一郎 1897年明治30年輜重兵中佐 輜重兵第1大隊優等 12期 布施慶助 同上 中将 輜重兵18期 川瀬1906年明治39年中将 輜重兵22期 飯田恒次郎 1910年明治43年中将 陸軍自動車学校23服部英男 1911年明治44年中将 輜重兵24小嶋時久 1912年大正元年少将 陸軍自動車学校26佐々木吉良 1914年大正3年少将 輜重兵29井出鉄蔵 1917年大正6年中将32師団長 32期 武内俊二郎 1920年大正9年中将 第116師団33物部長鉾 1921年大正10年中将 第140師団長 34期 柴山兼四郎 1922年大正11年中将 陸軍次官 同上 米山久同上 少将 第1野戦輸送司令官 同上 落合忠吉 同上 中将 輜重兵35期 板花義一 1923年大正12年中将 第2航空軍司令官 同上 湯原均一 同上 少将11野戦輸送司令官 36期 小畑信良 1924年大正13年少将44参謀長 38山中繁茂 1926年大正15年中将52航空師団同上 田坂専一 同上 中将 昭南防衛司令官 同上 石原章三 同上 中将 輜重兵監部同上 角和善助 同上 少将13野戦輸送司令官 39期 中十郎 1927年昭和2年少将 南方軍兵站参謀長 41高田清秀 1929年昭和4年中将 緬甸方面軍兵站43大塚武 1931年昭和6年輜重兵大佐 第17師団参謀 戦死 45小山兵衛 1933年昭和8年大佐 陸軍輜重兵学校幹事 48期 山本善一 1936年昭和11年中佐 陸大教官 同上 田中敬同上 大佐 参謀本部作戦49期 龍崎庄司 1937年昭和12年大佐 第35軍参謀 戦死 50期 衣川慶太1938年昭和13年中佐 第41軍参謀 51期 稲垣正次 同上 中佐 陸軍省整備局課員 52期 白井文1939年昭和14年中佐 第12方面軍参謀

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