親任
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 07:19 UTC 版)
番外曲。上野・大聖寺の本堂に乗り込んだ那波将監成澄が、この寺の稚児・花菊の命を要求し、断れば本尊もろとも本堂を焼き払うと告げる。花菊の師・尊堯、花菊の弟・千満がそれぞれ自ら犠牲になって花菊を救おうとするが、花菊はそれを断り、乳母子の親任に千満をつれて逃れるよう諭す。その間に能力(寺男)が、成澄を酒に酔わせて本尊を救い出す。ここに尊堯たちは成澄に攻めかかり、ついに花菊兄弟が成澄を討ち取る。 「長俊の現在能の行き方を端的に示す作」との評があるとおり、どの役をシテとも定めづらく、それどころか「シテ抜きの能」とさえ言えるような構成で、シテ中心主義的な能とは対極にある作品。
※この「親任」の解説は、「観世長俊」の解説の一部です。
「親任」を含む「観世長俊」の記事については、「観世長俊」の概要を参照ください。
「親任」の例文・使い方・用例・文例
品詞の分類
- >> 「親任」を含む用語の索引
- 親任のページへのリンク