小野田元熈とは? わかりやすく解説

小野田元熈

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/26 03:44 UTC 版)

小野田元熈

小野田 元熈(おのだ もとひろ、1848年3月15日弘化5年2月11日) - 1919年大正8年)6月12日)は、幕末館林藩士明治から大正期の警察内務官僚政治家。官選県知事貴族院議員錦鶏間祗候。旧姓・藤野、幼名・貞治。

経歴

館林藩下士・藤野逸平の二男として生まれ、同藩の小野田安兵衛の養子となる。館林藩では、徒士格大納戸役、家老付日記役心得、藩内監察、少属などを歴任。

明治4年11月1871年末頃)、東京府取締組羅卒小頭となり、さらに司法省少警部となり1873年2月に退官。1874年1月、警視庁少警部として再度、警察官となる。1877年2月、内務省警視局三等大警部兼陸軍歩兵中尉として、別働第3旅団第1大隊副官として西南戦争に従軍した。

1879年2月から翌年8月まで川路利良大警視に随行し欧米警察制度を視察。1881年1月、警視庁四等警視・第三課長兼任となり、以後、警視庁書記局次長、同会計局長、兼内務少書記官、警視庁書記局長、東京府小笠原島司、長野県書記官兵庫県書記官などを経て、1893年3月に内務省警保局長に就任。1896年11月に辞職した。

1897年4月、茨城県知事に任命され、さらに山梨県知事、静岡県知事、宮城県知事、香川県知事を歴任し、1910年 6月に辞職。同年7月16日、貴族院勅選議員に任命され[1]1919年6月13日まで在任[2]1911年7月28日、錦鶏間祗候に任じられた[3]

1911年4月から1915年 4月まで上毛モスリン社長を務めた。墓所は谷中霊園

栄典

位階
勲章等

著作・伝記

  • 『小笠原島巡回略記』警視庁、1885年。
  • 『泰西監獄問答録』警視庁、1889年[16]
  • 『北海道紀行』小野田元熈、1896年。
  • 編著『官祭館林招魂社略記』小野田元熈、1917年。
伝記
  • 小野田元一著『小野田元熈』小野田元熈五十年祭記念出版、私家版、1969年。

脚注

  1. ^ 『官報』第8121号、明治43年7月18日。
  2. ^ 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、28頁。
  3. ^ 『官報』第8431号、明治44年7月29日。
  4. ^ 『官報』第907号「叙任及辞令」1886年7月10日。
  5. ^ 『官報』第2932号「叙任及辞令」1893年4月12日。
  6. ^ 『官報』第4046号「叙任及辞令」1896年12月22日。
  7. ^ 『官報』第5644号「叙任及辞令」1902年5月1日。
  8. ^ 『官報』第7165号「叙任及辞令」1907年5月21日。
  9. ^ 『官報』第1937号「叙任及辞令」1889年12月11日。
  10. ^ 『官報』第3000号「叙任及辞令」1893年6月30日。
  11. ^ 『官報』第4499号「叙任及辞令」1898年6月30日。
  12. ^ 『官報』第6595号「叙任及辞令」1905年6月26日。
  13. ^ 『官報』号外「叙任及辞令」1907年3月31日。
  14. ^ 『官報』第7578号・付録「辞令」1908年9月28日。
  15. ^ 『官報』第1310号・付録「辞令」1916年12月13日。
  16. ^ 泰西監獄問答録. 国立国会図書館デジタルコレクション. doi:10.11501/795989. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/795989 2018年8月18日閲覧。 

参考文献

外部リンク






固有名詞の分類

幕末の人物 松平定昭  木戸松子  小野田元熈  矢野玄道  久邇宮朝彦親王
貴族院勅選議員 各務鎌吉  千石興太郎  小野田元熈  勝田主計  伊東巳代治
日本の内務官僚 秋山恒太郎  山本壮一郎  小野田元熈  半井清  渡辺勝三郎
日本の警察官僚 中平和水  川路利良  小野田元熈  三浦碌郎  高崎親章
宮城県知事 千葉三郎  山本壮一郎  小野田元熈  半井清  高崎親章
静岡県知事 山崎巌  小林武治  小野田元熈  大迫貞清  小松原英太郎
山梨県知事 福田虎亀  高野源進  小野田元熈  山本栄彦  田邊圀男
茨城県知事 竹内藤男  坂仲輔  小野田元熈  高崎親章  友末洋治
香川県知事 真鍋武紀  林董  小野田元熈  柴原和  木村正義

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