実際に起こった『秋葉山からの火事』とは? わかりやすく解説

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実際に起こった『秋葉山からの火事』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 06:52 UTC 版)

秋葉山 (静岡県)」の記事における「実際に起こった『秋葉山からの火事』」の解説

戦国時代まで真言宗との関係が深かったが、徳川家康と関係のあった可睡斎禅僧茂林光幡が戦乱荒廃していた秋葉寺曹洞宗別当寺とし、以降徳川幕府による寺領寄進など厚い庇護の下に、次第発展遂げてゆくこととなった秋葉山には禰宜僧侶曹洞宗)・修験当山派)の三者奉仕し別当僧侶務めたこの頃山頂には本社観音堂中心に本坊多宝塔など多く建物建ち並び修験十七坊(時代によって増減あり、三十六坊の時期もある)あったと伝えられる徳川綱吉治世の頃から、秋葉大権現神道仏教および修験道混淆こんこう)した「火防(ひぶせ)の神」として日本全国爆発的な信仰集めるようになり、広く秋葉大権現という名が定着した。特に度重なる大火見舞われ江戸には数多く秋葉講結成され大勢参詣者が秋葉大権現目指すようになった参詣者による賑わいお伊勢参りにも匹敵するものであったと言われ各地から秋葉大権現通じる道は秋葉路(あきはみち)や秋葉街道呼ばれて信仰の証や道標として多く常夜灯秋葉灯篭)が建てられた。また、全国各地神仏混淆分社として多く秋葉大権現秋葉社設けられた。龍燈龍頭)と呼ばれる祠を兼ねた特殊な常夜燈があり、そこが町内・講中信仰の場となった。 しかし、1868年明治元年)に明治政府によって神仏分離令が、1872年明治5年)には修験宗廃止令強行され、秋葉山神仏分離を行うこととなったが、秋葉権現神仏いずれかという神学論争加え山内修験派と僧派の対立もあり、その決着容易につかなかった。1872年明治5年)に教部省秋葉権現三尺坊とは異な鎮守判断し、更に修験家伝に基づき祭神名を火之迦具土大神であるとした。秋葉山神道秋葉大権現仏教秋葉寺分離し、更に秋葉大権現秋葉神社改称した。翌1873年明治6年)、秋葉寺無住という理由廃寺となるが、これは当時社寺に関する法令適用され結果であり、秋葉寺神仏分離廃寺されたというのは正確ではない。秋葉寺廃寺に伴い三尺坊萬松山可睡斎静岡県袋井市)に遷座宝物什物移管された。全国各地分社それぞれの土地事情神仏分離令従い神社または寺として独立の道を歩むこととなった明治6年県社列格。 そして、第二次世界大戦中1943年昭和18年)、山頂上社かみしゃ)が山麓から発生した山火事類焼により本殿東側山門を除く建物全て焼失した戦中戦後再建も容易ではなく山麓下社造営し祭祀継続した。 ※この話に似たものとして、東海道五十三次論争がある。 これは、戦国時代の後に征夷大将軍となった徳川家康により、江戸時代初めに交通網発展と共に参勤交代遂行による武家統治する事を目的に、整備され五街道一つである東海道がどこまでを指すのかという問題である。 歌川広重の浮世絵東海道五十三次元に東海道五十三次とするならば、戦国時代徳川家康掲げていた"遠離穢土欣求浄土"の旗印書かれた「穢土」を「江戸」とし(朝廷の帝の臣下である征夷大将軍武士統治する場所として江戸幕府のある場所)、京都朝廷座す天皇普賢菩薩重ね目指す華厳経善財童子五十三人の師に会い悟りを開く巡礼の道、登竜門という意味になる。しかし、現在の国道1号になっている東海道五十三次京街道含めて東海道五十七次となえる説がある。また、徳川家康遺言により久能山東照宮から富士山経て直線で結ぶ日光東照宮に後に祀られ東照大権現となった話をふまえ、江戸時代東海道東海道五十三次とし、善財童子元にした信仰的統治であったとするならば、中山道木曽海道六十九次倣い江戸から京都まで69とすると、これもまた陰陽思想元にした信仰的統治であったことになる。

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