実際に起きた問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 23:29 UTC 版)
「ビデオ・アシスタント・レフェリー」の記事における「実際に起きた問題」の解説
2019年3月6日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ2018-19決勝トーナメントラウンド16セカンドレグ、PSG対マンチェスター・ユナイテッド戦の後半44分、ユナイテッドMFディエゴ・ダロットが放ったシュートがPSGのDFプレスネル・キンペンベの右腕に当たり枠外へ飛んだシーンでVARが介入。当初の判定から一転してキンペンベのハンドを取り、ユナイテッドにPKが与えられた。これをマーカス・ラッシュフォードか決めたユナイテッドがアウェイゴール差で勝ち抜けを決めた。判定が微妙だったこともあってこの得点がなければ勝ち抜けていたPSGのFWネイマールは自身のInstagramにて判定を批判する投稿を行い、UEFAから3試合の出場停止処分を受けた。 ドイツ2部シュツットガルトFWマリオ・ゴメスは、2019年12月1日のリーグ第15節ザントハウゼン戦で3度ゴールネットを揺らしたが3度ともVAR介入の結果オフサイドで無効となり、「VARのハットトリック」という珍事の被害者となってしまった。試合後ゴメスは「主審に3回とも『3センチ出ていた』と言われた。それは今の技術で本当に確認できているのか?」と疑問を呈し、「僕らFWにとっては災いしかない」とVARを批判した。 スペイン2部ウエスカFW岡崎慎司は2019-20シーズンリーグ18試合終了時点で4得点挙げているが、得点数より多い6点がVARによる取り消しを受けており、VARがなければ前半戦で2桁得点に達していたと現地紙が指摘している。 2020年2月21日に行われたプレミアリーグ第27節チェルシー対トッテナム戦の後半6分、トッテナムMFジオバニ・ロ・チェルソがチェルシーDFセサル・アスピリクエタの右脛を踏みつけるようなチャージがあり、VARが介入したがノーカードの判定となった。しかし試合後に審判協会が「レッドカードを出すべきだった」とVAR責任者による人為的ミスを認めた。アスピリクエタは「もちろん人間にミスはあるけど、何度もリプレーを見直しているはずだから、判定は簡単だ」と不満を漏らした。またトッテナム監督のジョゼ・モウリーニョは「他の試合でもミスがあったはずだ」と審判協会を批判した。
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