子育て地蔵堂の妖怪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 06:09 UTC 版)
「ねこむすめ道草日記」の記事における「子育て地蔵堂の妖怪」の解説
作中でよく子育て地蔵堂に通っていたり、住んでいたりする妖怪。基本的に話の中核を担う妖怪たち。 黒菜(くろな) 主人公の化け猫(猫娘)。藤森商店の飼い猫。好奇心旺盛で遊ぶことが大好き。普段は人間に化けている時も耳としっぽを出しているが、人間である大輝達と遊ぶようになってからは耳としっぽを隠すようになった(それでも少しでも気を抜くと出てきてしまう)。たまに人間の姿で藤森商店の手伝いをしている。近隣に住んでいる野良猫たちとも顔なじみであり、彼女の鳴き声ひとつで集まってきたこともあった。水は平気だがシャンプーは苦手。捨て猫だったところを天狗に拾われ、人間に化ける術を覚えた。その際に一緒に妖になった傘の「傘っち」が大切な友達。 河童(かっぱ) セクハラ好きのエロ河童。腕は引っ張られると伸びる。人間たちの前に出るときは変装するための化け衣スーツを着て人間に化ける。河童だけあって泳ぎは非常にうまく、体内に貯めた水を高圧で吹きだすことが出来る。イケノと言う名前だが、河童仲間(カワノ、ヌマノ)以外には河童と呼ばれている。「ゲコ」「グエ」などのカエルの鳴き声のような語尾が特徴。 黒菜と遊んで鍛えられていたため、陸上での戦闘力は意外と高く、九条小夜子との闘いでは終始優勢だった。 カワノ、ヌマノ イケノの仲間で川辺やなんかでよくつるんでいる。 カワノはちびで化け衣スーツのサイズが大きいと手足がスカスカになる。語尾に「ジャン」とつける癖がある。 ヌマノは大柄で無口だが、イケノが買った女性型化け衣スーツを勝手に着てイケノが着れなくなってしまった。以後はそのまま使用しているが、夏の同人誌即売会に参加した際には水分が減ったのかスリムになっていた。化け衣スーツ 変化の術が苦手な妖が人間に化けるために使用する特殊ゴム製のスーツ。昔は人間の生皮を剥いで作っていたため、最近のゴム製スーツを知らない退魔師には誤解を受けることもある。着こむ妖の性質で姿に差が生じやすく、うな子の様に本体の容積と反比例するモノもいればヌマノの様に正比例して体型がまる分かりになるモノもいる。 天狗(てんぐ) 昔は偉かったらしいが、今では化けガラス。黒菜の保護者的存在であり、地域の妖のまとめ役のように振る舞い「子育て地蔵堂」で妖井戸端会議を開いたりするが、舐められることも多い。年齢は不明だが、少なくとも藤森商店店主とは幼いころにベーゴマで対決している。老人や少年の姿に化けることもできる。「北毛の空っ風(ほくもうのからっかぜ)」という二つ名もあり、昔の天狗姿に戻って風を操る力を披露することもある。 捨て猫だった黒菜を拾ってきた張本人。 独楽(こま) 狛犬姉弟の姉。特技は人間の姿で高く飛び、狛犬に変化して落ちる独楽流星落下撃。元あった神社は取り壊され、姉弟ともども悪い妖怪になりかけていた所を渋垣八幡の宮司さんに拾われた。将来の夢は渋垣八幡の正式な狛犬になること。幻獣ではなく狛犬の像の妖怪であり、元々は石なために姉弟揃ってカナヅチ。またその硬さを生かした戦闘能力は高く、腕のみを石化することもできる。 獅子丸(ししまる) 狛犬姉弟の弟。姉と比べると大人しく心優しい性格。日頃から家事を手伝っていたりと姉よりも女子力が高い。4巻のカバー裏では何故かスクール水着を着ていたり,応援時にチアガールの衣装を着てたりする。 女郎蜘蛛 巨大な蜘蛛の妖怪。眼が6個ある(ただし、蜘蛛の目は8個のはず。作者のミスではないだろうか?)。人間の姿ではゴスロリを着ている。おしゃれが趣味でよく街で買い物をしている他、黒菜とくっちーを着せ替えて遊んでいる(一応本人としては黒菜などをもっと可愛くしようとしているらしい)。黒菜と大輝の関係を誤解して恋愛指南しようとしている。怒ると恐い。糸や小さな蜘蛛を操ったり、異性を惹きつける妖力を込めた糸を出したりできる。 黒菜がまだ子猫の時は、今のようなゴスロリではなく、黒髪でセーラー服を着ていた。 くっちー 何時でも腹ペコの二口女。女郎蜘蛛と仲がよく、彼女を「お嬢」と呼んでいる。側頭部あたりの上の口より下の口の方が味覚に敏感なため、下の口で食べながら上の口で喋って女郎蜘蛛に注意されている。趣味は食べ歩きで料理はブログに上げたりしている。空腹が限界に達すると暴飲暴食モードになり、大きく開いた上の口に意識が乗っ取られて、髪を操り本能のままに摂食する。 化け狸 人でも物でも何にでも化けることができ、河童にエロ目的で利用されることもある。夜行性のため眠そうなことが多く、集中が途切れると変化時の姿が崩れる。人間に化けた際は「茂林寺 りん(もりんじ りん)」と名乗った。 垢舐め 清掃のプロの子供の姿の妖。黒菜の汗の味を気に入る。ヤモリに化けることもできる。同じく清掃の得意なしろうねり、箒神とともに行動することが多い。 子猫のお世話に対する知識があったため、子猫の頃の黒菜にお世話をしていた。 大入道 山の影の妖怪といわれる。黒菜たちのなかでは一番大きい。 鉄瓶(てつびん) 藤森商店で長年愛用されている鉄瓶(鉄製の土瓶)の付喪神。和服を着た人形(割烹着を着ていることもあり、女性らしい)の頭部を、鉄瓶そのものと取り替えたような外見。 独り暮らしのばあちゃんを心配し、黒菜(その当時は「黒井ねこ子」)に住んでもらうようお願いした。 屋鳴り 家の建材をきしませて音を立てる小さな鬼のような妖怪。建物ならどこでも出入りできる。 ヒバッチー 子育て地蔵堂内の火鉢に住む妖怪で正体は灰坊主。かつては使われなくなった民家の囲炉裏に住んでいて、消滅しそうなところを天狗に助けられた。 名前は天狗からもらった。
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