灰坊主
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 04:12 UTC 版)
灰坊主(あくぼうず)は、秋田県や岩手県に伝わる正体不明の妖怪。秋田県仙北郡や雄勝郡では囲炉裏の灰の中に住んでいるとされ、灰をいじると現れるという。そのことから、古より囲炉裏の灰をいじっていると「灰坊主が出る」と言って戒められた。名称の「坊主」は僧を意味する坊主ではなく、怪物を意味している[1]。
- ^ a b c 柳田國男監修、民俗学研究所 編 『綜合日本民俗語彙』 第1巻、平凡社、1955年、17頁。
- ^ a b 茂木徳郎 著「妖怪変化」、宮城県史編纂委員会 編 『宮城県史』 21巻、ぎょうせい、1978年、452頁。
- ^ 日野巌・日野綏彦 著「日本妖怪変化語彙」、村上健司校訂 編 『動物妖怪譚』 下、中央公論新社〈中公文庫〉、2006年、228-229頁。ISBN 978-4-12-204792-1。
- ^ 村上健司編著 『妖怪事典』毎日新聞社、2000年、22頁。ISBN 978-4-620-31428-0。
- ^ 柳田國男「遠野物語拾遺」 『遠野物語』創元社〈創元文庫〉、1951年、181頁。
- ^ a b 山口敏太郎 『とうほく妖怪図鑑』無明舎〈んだんだブックス〉、2003年、96頁。ISBN 978-4-89544-344-9。
- ^ 高橋敏弘. “西郊民俗 通巻126号 怪異雑考(三) -鬼婆-”. 怪異・妖怪伝承データベース. 2009年9月27日閲覧。
- ^ 今村泰子. “あぐばんば”. 民話の部屋. フジパン. 2012年7月25日閲覧。
- ^ 『妖怪事典』、9頁。
- 1 灰坊主とは
- 2 灰坊主の概要
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