声明文とインターネットの投稿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 23:49 UTC 版)
「2014年アイラビスタ銃乱射事件」の記事における「声明文とインターネットの投稿」の解説
ロジャーは107,000語に及ぶ声明文「僕の歪んだ世界――エリオット・ロジャーの物語(My Twisted World: The Story of Elliot Rodger)」を34人に宛てて電子メールで送信した:7。この中には彼の療法士、両親、数人の他の家族、以前の教師、幼馴染を含んでいた。声明文でロジャーは、当初は2013年のハロウィーンで事件を実行しようとしたが、「ハロウィーンのような行事中には歩き回る警官が多過ぎ、警官は僕の計画を邪魔することのできる唯一の存在である」ことから再考したと記している:110。 「エリオット・ロジャーの報復(Elliot Rodger's Retribution)」という名の最後のYouTube動画で、ロジャーは女性に拒絶されたことへの不平、性的に活発な男性への嫉妬、彼の襲撃計画の詳細や動機について詳細に説明した。動画は後にロジャーのアカウントから削除されたが、他の利用者によって繰返し再投稿された。この動画でロジャーは次のように述べた。 .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}さて、これは僕の最後の動画だ。結局こうならざるを得なかった。明日は報復の日だ。人類に対して、君たち全てに対して、僕が復讐をする日だ。僕は人生の最後の8年間、思春期を迎えて以来、女の子が僕に惹かれることはなかったから、孤独、拒絶、満たされない欲望の全てに耐えることを強いられてきた。女の子は他の男たちに愛情とセックスと愛を与えたけれど、僕には決して与えなかった。僕は22歳だけれど、まだ童貞だ。僕は女の子とキスしたことがない。大学に入ってから2年半、実際にはそれよりも更に経ったけれど、僕はまだ童貞だ。そのことはひどく僕を苦しませた。大学は誰もがセックスや楽しさや喜びといったことを経験する時期だ。その数年間、僕は孤独に沈まなくてはならなかった。不公平だ。君たち女の子が僕に惹かれることはなかった。どうして君たち女の子が僕に惹かれないのかわからない、でも僕は君たち全員を罰する。不公平だ、犯罪だ、何故なら……君たちがどうして僕を見ないのか、僕にはわからない。僕は完璧な男なのに、君たちは最高の紳士である僕ではなく、代りに不快な男たちに身を捧げる。 ロジャーは「僕の歪んだ世界」で、混血であることが「普通の、完全な白人の子供たちと自分を異なるものにした」と書いている。一つのオンライン・フォーラムで、彼は異人種間のデートに反対し、アフリカ系アメリカ人、ヒスパニック系、南アジア、東アジアの人々に関する人種差別的な投稿を幾つか行ったと述べ、これらの人種の人々が白人女性と交流するのを見ると「人生をやめたくなる」と記した:87。ある投稿で、ロジャーは次のように述べた。 完全なアジア人の男はひどく醜悪だ、白人の女の子がお前たちのところへ行くことは決してない。お前たちはアジアの糞から生れた単なる糞だ。お前たちは白人ハーフになりたいだろうが、白人ハーフになることは決してなく、白人女性と結婚したいというお前たちの夢が叶うことは決してない。橋から飛び降りることをお勧めする。 声明文でロジャーは、彼の計画の幾つかを概説し、別の人種差別的発言を残している。 どうして劣等で醜悪な黒人少年が白人の少女を手に入れることができ、僕にはできないのだろう? 僕は美しい、そして白人ハーフだ。僕はイギリスの貴族の子孫だ。そして彼は奴隷の子孫だ。:84報復の日の前日に、僕はその第一段階に着手する。アイラビスタ周辺で、何らかの手段により、できるだけ多くの人々を僕のアパートに誘い込み、静かに殺害する。 声明文では「セックスの飢餓」による、計画の第二段階「女性との戦争」について具体的に述べ、次のように記した。 第二段階は報復の日、クライマックスである大虐殺の直前に行われる……僕の女性との戦争。……僕が憎む女性の全てを表す、まさにその女の子たちを攻撃する。それはUCSBの最も熱い女子学生クラブだ。 ロジャーが声明文で述べた理想的な世界とは、次のようなものだった。「全ての女性を強制収容所に隔離する。これらの収容所では、女性の大多数が故意に飢え死にさせられるだろう。それは彼女たちを殺すための効率的で適切な方法だ……僕は自分のために巨大な塔を建て……彼女たち全員が死ぬのを喜んで見守る」:136 また、「この純粋な世界では、男性の心は以前よりもずっと発展することができる。将来の世代は、セックスや女性の野蛮さを心配することなく、自分たちの生活を送ることができる。それは彼らが彼らの知性を伸ばし、人類を完全な文明に向って前進させることを可能にするだろう。」:137 また、ロジャーは異母兄弟と継母をも殺すつもりでいたが、父親を殺害する精神的な用意がなかった。雑誌「ニュー・ステイツマン(New Statesman)」は、この声明文が「不本意な独身者」に影響を及ぼす可能性があると主張し、この予測は2018年のトロントバン暴走事件(英語版)を起したアレク・ミナシアン(Alek Minassian)によるfacebookの投稿で、ロジャーに直接言及されたことによって裏付けられた。 二等兵(新兵)ミナシアン歩兵00010、軍曹と話したい。4chanを頼む。C23249161。インセルの叛乱は既に始まっている! 我々は全てのチャドとステイシーを打倒する! 最高の紳士、エリオット・ロジャー万歳! ロジャーは、2018年のタラハシー射撃事件(英語版)の加害者であるスコット・ポール・ベイエル(Scott Paul Beierle)によるネット上の投稿でも言及された。「今、思春期の男性たちにメッセージを送りたい……エリオット・ロジャーの立場、状況、気持である、愛も何も得られない男性たちに。」
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