声明の趣旨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 13:59 UTC 版)
声明には祖国統一は武力行使によらず平和的に南北間で自主的に行っていくこと、南北赤十字会談や南北調節委員会などの南北交流を進めていくことなど、7項目にわたる祖国統一原則が列挙されていた。 南北共同声明(全文) 1:双方は次のような祖国統一の諸原則に合意した。第1:統一は、外部勢力に依存したり干渉を受けることなく、自主的に解決すべきである。 第2:統一は、互いに相手方に反対する武力行使に依拠することなく、平和的方法で実現すべきである。 第3:思想と理念、制度の差異を超越して、まず単一民族として民族的大団結を図るべきである。 2:双方は、南北間の緊張状態を緩和し、信頼の雰囲気を造成するために,互いに相手方を中傷誹謗せず、大小を問わず武装挑発を行なわず、不意の軍事的衝突事件を防止するための積極的な措置を取ることに合意した。 3:双方は、断たれた民族的連繋を回復し、互いの理解を増進させ、自主的平和統一を促進させるために,南北間に多方面にわたる諸般の交流を実施することに合意した。 4:双方は、現在全民族の絶大な期待のうちに進行している南北赤十字会談が、一日も早く成功するよう積極的に協調することに合意した。 5:双方は、突発的軍事事故を防止し、南北間に提起される諸問題を直接、迅速、正確に処理するために,ソウルと平壌間に常設直通電話を設置することに合意した。 6:双方は、これらの合意事項を推進させると同時に、南北間の諸問題を改善、解決し、また合意した祖国統一原則を基礎として国の統一問題を解決する目的で、李厚洛部長と金英柱部長を共同委員長とする南北調節委員会を設置、運営することに合意した。 7:双方は、以上の合意事項が祖国統一を一日千秋の思いで渇望している全同胞の一致した念願に符合すると確信しつつ、この合意事項を誠実に履行することを全民族の前に厳粛に約束する。 互いに上部の意を体して 李厚洛 金英柱 1972年7月4日
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