会社コント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/08 22:40 UTC 版)
「8時だョ!全員集合のコント」の記事における「会社コント」の解説
舞台はとある架空企業『ドリフ商事』または『ドリフ出版』。番組放送中のほんの一部分(20:04〜20:27)でしか稼動していない。いかりやが上司役で他の4人は平社員役。5人の呼び方はいかりやが「課長(もしくは「編集長」)」いかりや以外は「君」付け(志村が年寄り社員の場合は「さん」付けまたは「爺さん」付け)。仲本・志村と高木・加藤で対決したり、電話の保留音や電子機械のキー音でパロディをやっていた(志村が経理計算の時、シンセサイザーのように音階が鳴る電卓(実際には市販されておらず、正確には志村の電卓取り扱い状況を見極めつつ、屋根裏スタッフからの遠隔操作で対応する)を使って「サウスポー 」、「鳩ぽっぽ」、「東京音頭」、「ヒゲダンス」、「七つの子」、「ヤン坊マー坊天気予報」などの音楽を奏で、残る4人がそれにつられて振り回されるなど)。また、時には電卓をゲームウォッチ代わりにしてゲームをすることもあった(実際に当時ゲーム電卓が製造されていた)。それ以外にも披露されたパロディは限りなくあり、CM部門で挙げれば日本船舶振興会(現・日本財団)と日本防火協会が共同で手がけた「火の用心の歌」(作曲:山本直純)もその一つ(その前に志村が薬の説明ラベルを読み上げる際、「通常大人は、1日につき1回3錠」のところを「通常大人は、一日一善!」と読み替え、さらにそれに続いて「お父さん・お母さんを大切にしよー!」のフレーズも付く)。 上司のいかりやが営業会議等に呼ばれたことを理由に部屋を出て行くと、4人はいかりやがいなくなったのをいいことに「何を言ってやんでぃ!」「課長が何だってんだ!?」などと言いながら一斉に怠け、時に麻雀にふける(そのためにスタッフが前もって麻雀卓を準備しており、4人のうちの1人が素早く取りに行けるように配備されている)。しかし、プレイ開始から30秒にも満たないうちに忘れ物を取りにいかりやが戻ってくる(もちろん、廊下内に監視用モニターは設置されていないが、連動してカメラの向きが自動的に廊下側に切り替わる)と、観客の「来たぞ〜!!」などのかけ声と共にちゃんと仕事をしているかのように取り繕う。その時の動作も素早く行わなければならない。4人が自分のデスクに戻りきれない時には、床に伏せたままの姿勢等でサンダルや靴を耳に当てて「もしも〜し!」と、電話をするフリをして誤魔化す。以降、最終的にセット後方の縦型ロッカー(奇しくも、廊下からの通り抜けが可能なウォークスルー式)から出てきたいかりやにバレるまで、その手順を何回か繰り返す(そこで盆回りが流れる)。そのため、麻雀のプレイタイムは結構慌しい。 電話の呼び出し音は、セットの裏側に専属スタッフが何人かいるため、そこからデスク宛に電話をかけてくる。電話の保留音操作もスタッフが行っており、同じデスクの受話器の受け台であっても、実際にはスタッフからの遠隔操作により保留音を「白鳥の湖」や読経などにスイッチ一つで変換できるようにしてある。電話の呼び出し音にもパロディが存在し「赤とんぼ」から、当時この曲をCMに起用していた「週刊新潮」の発売日を言うオチも存在した。 このコントには学校コントと同様のズッコケが見られた。いかりやの机の天板が顔に当たる仕組みになっている。 出版社としてのコントもあり、その時はいかりやが上司(編集長)役で他の4人は記者役。この時は社員たちが「編集長」を「十二指腸」「えんがちょ」などと言い間違えるギャグもあった。高木が雑誌につける見出しを発表するが、「アグネス・チャンがカムバック」「木之内みどりが突如芸能界引退」といった平凡な見出しになる。そこで志村が「本誌独占!」「マル秘情報!」の後、「ピンク・レディー結婚」「いかりや長介妊娠」といったでたらめを言い出す。編集会議では沢田研二の振り向きポーズ写真と志村の半ケツ写真を見せた後、2枚を合成して沢田研二の半ケツ写真を映し出した(DVDではカットされているシーン)。次に雑誌に載せるドリフターズの写真を発表するが、5人全員志村の顔だったり志村が異様に大きい写真が出る。いかりやを除いた4人の写真が出て「これ使いましょう」の声が出るが、いかりやは志村に「1人足りない」と言い、志村はいかりや単独の写真を出すが遺影として出てきてオチになった。 他のパターンとして、年寄り社員の志村がトイレに入ったままなかなかトイレから出ないため、加藤が鈴を鳴らして「小諸馬子唄」を歌いトイレから出す。志村が頻繁にトイレに行って仕事をさぼろうとするのをいかりやが咎め、「トイレに行くな」と強要。トイレの我慢出来ない志村は、デスクにある花瓶を使ってその場で用を足す(無論、客席からは音だけが聞こえ、用を足している直接の光景は見えない)。花瓶をデスクに戻すのだが、誤ってかわざとか花瓶を倒し、隣のデスクに座っている仲本の怒りを買う。 掛け時計はあるが、それが示す時刻は実際の生放送における時刻とは大きく異なる。
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