事業用貨車とは? わかりやすく解説

事業用貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/22 02:38 UTC 版)

事業用車」の記事における「事業用貨車」の解説

貨車#事業用貨車」も参照 車掌車は、貨物列車連結され車掌乗務するための車両である。当初は、列車全体一斉にブレーキ掛けられる貫通ブレーキ存在していなかったため、列車内のところどころブレーキ装備した車両連結し制動手がこの車両乗り込んで必要なときブレーキ操作していた。こうしたブレーキを掛ける設備備えた車両緩急車という。緩急車旅客貨物問わず用いられ客車貨車のうちブレーキ設備備えたものが緩急車であった有蓋車無蓋車など、他の貨車一部ブレーキ扱い設備取り付けたものは、それぞれ有蓋緩急車無蓋緩急車呼ばれていた。その後貫通ブレーキ普及するにしたがってブレーキ取り扱い役割薄れ車掌乗務する車両という意味に変わっていった。そして、車掌乗務するだけで他の貨物積載することができない車両区別して車掌車呼称するようになった。したがって有蓋緩急車無蓋緩急車客車のうち緩急設備備えた車両は、旅客貨物載せることができるため営業用車含まれるが、車掌車に関して事業用車となる。列車無線列車防護無線装置開発されると、多くの国で車掌車連結廃止となった雪かき車は、降雪地域において線路上の除雪を行う車両である。ラッセル車ロータリー車など各種雪かき車がある。かつては動力持たない独立した雪かき車機関車推進牽引して除雪作業行っていたが、後に機関車自体除雪装置取り付けるようになっていった。機関車装置取り付けた場合には独立した車種には分類されない。さらに保線用のモーターカーなどに除雪装置取り付ける場合もあり、鉄道車両によらない除雪手段用いられている。 検重車は、鉄道車両重量測定するための「はかり」を較正するための車両である。日本国有鉄道国鉄)では当初衡重車呼ばれていたがコンテナ車に「コ」の記号を譲るため検重車改められた。空車貨車重量をはかりで計測し続いて貨物積み込んでから再度計測することで、搭載した貨物の量を測ってそれに基づいて荷主運賃料金請求するといったことが行われるため、貨車重量計測できるはかりが貨物駅操車場などに備えられている。線路重量制限満たしていることを確認する目的にも用いられる。このはかりが正しいことを確認するために、クレーンや錘を備えていて較正作業を行うのが検重車である。 操重車は、クレーン搭載した鉄道車両である。保線作業建設工事用いたり事故発生時復旧作業用いたりする。道路網が発達し外部から機動力のある自動車クレーン乗り入れられるようになったため、日本では保線機械除き全廃された。 控車呼ばれる車両には複数使用目的がある。1つは、作業員休憩スペース備えており、操車場などにおいて必要な場所に移動させて使う車両である。もう1つは、様々な目的で他の車両車両の間に挟みこんで連結する車両である。後者については、鉄道連絡船貨車積み込む際に重い機関車がのると船がその分沈み込み可動橋船体接続部傾斜急激に変化して危険が生じるので、それを防ぐために貨車機関車の間のスペース空け目的使われたり、操重車積まれているクレーンジブが他の車両抵触しないようにスペース空け目的使われたり、連結器種類異な車両同士連結するためのアダプターとして使われたりする。なお可動橋自体機関車重量に十分耐えられるように設計されており、強度不足のために控車使用するわけではない北海道使用され国鉄最大級C62形蒸気機関車(約145トン)も全て青函連絡船によって運ばれている)。

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事業用貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 16:43 UTC 版)

京阪電気鉄道」の記事における「事業用貨車」の解説

現在は保線車両などは機器扱いで車籍はないが、初代3000系特急車導入のため、それまで貨車使用していた3000番台1970年11月末で3改番された時点では、大津線122形が1両が配備されバラスト輸送などに1997年の1500V昇圧まで使用された。京阪線では無蓋貨車の101-151-111 102-152-112 103-153-113 と固定編成化され運用された、ほかにも事故発生時補修機材搭載した有蓋貨車121移動変電所181-182配属されていた。しかし、この時期マルチプルタイタンパー、バラストクリーナー・軌道モーターカー・ダンプトロリーなどの保線機器導入され1979年3月101F・102F が廃車となった。103Fはバキュームカー搭載して大阪地下線内での汚水処理運用され1983年12月昇圧121号、移動変電所181-182とともに廃車となった京阪線1500V化に併せて2代目101-151 111の3両が1300系1800系車体1700系床下機器利用して製造された。101-151は寝屋川車庫配置され大阪地下線での事故発生時救援車両だけでなく、151荷台バキュームカー搭載して大阪地下線内での汚水処理運用引き継いだ111京都地下線での大規模事故発生時救援車となるために淀車庫待機しており、定期点検のために淀車庫 - 寝屋川工場間を2600系引かれて走るのがまれに見られた が、保線機器充実運用見直され3両とも2001年末で廃車にされた。大津線残った1221997年10月大津線の1500V昇圧に伴い廃車となった無蓋貨車101-151-111 (3編成有蓋貨車121救援車移動変電所181・182(3201・3202) 122大津線) 101-151 1112代目京阪線1500V化後)

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事業用貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 03:28 UTC 版)

弘南鉄道」の記事における「事業用貨車」の解説

鉄道統計年報によると、2017年3月31日現在、ホッパ車2両と特殊車2両が在籍するキ100形(弘南線大鰐線) - 除雪ラッセル車。元国鉄キ100形 ホキ800形ホキ1245:弘南線ホキ1246:大鰐線) - 元国鉄ホキ800形

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