地下駅便所の汲み取り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/12 06:25 UTC 版)
「鉄道による糞尿輸送」の記事における「地下駅便所の汲み取り」の解説
京阪電気鉄道が天満橋-淀屋橋間を地下線で開業した際に行っていたもので、1963年の開業から列車運行終了後の深夜に行われた。 これは地下となった北浜駅・天満橋駅・淀屋橋駅が当時は汲み取り式便所であったことから行われた。保線に用いる事業用貨車にバキュームカーを搭載して実施された。開業当時の使用車両は不明であるが、1968年に事業用貨車がそれまでの2両編成から3両編成に変更されてからは、3010-153-3011という編成が使用された。このうち153は3両編成化のためにこの年に製造された無蓋貨車(無動力)で、荷台にはバキュームカーを搭載するための固定装置を備えていた。一方、3010と3011はクレーンを持つ無蓋電動貨車である。この2両は1970年に3000系の製造に備えてそれぞれ113、103に改番されている。これら3両は架線電圧が1500Vに昇圧された1983年12月4日に廃車された。 その後は3駅とも水洗式便所となり、昇圧後は新たに製造(厳密には廃車となった旅客用車両の改造)された151-101の事業用貨車で作業が続けられた。151は有蓋の電動貨車、101が無蓋部分を備えた制御貨車で、101にバキュームカーを積み、1991年当時は月に2回程度汚水槽の清掃作業を行っていた。これらの貨車は2000年12月に廃車となっており、現在は実施されていないものとみられる。
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