中学校からの知人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 14:31 UTC 版)
「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」の記事における「中学校からの知人」の解説
成瀬優(なるせ ゆう) / ゆうちゃん 声 - 花澤香菜 智子の中学時代の同級生であり、親友。幕張本郷高校の女子生徒。智子のことを「もこっち」と呼ぶ。3月3日生まれ。左利き。智子とは対照的にスタイル抜群の巨乳。身長163センチメートル。血液型A型。 中学2年生の当初、給食のグループ作りで誰とも組めずに浮いていた際、智子から声をかけられたことがきっかけで交流を始めるようになり、その後共通の趣味を持っていたため友達になったが、智子が優に声をかけた理由は「弱くて主導権を握れそうだから」というものであり、その際も心の中で優のことを「気の弱い眼鏡」呼ばわりしていた。本人に被害の自覚はないが、智子のセクハラの最大のターゲットであり、絶交される心当たりがあり過ぎると智子が自分でも思うほど。智子ほど成績が良くなかったため、智子と同じく原幕を受験したが不合格となり、別の高校へ進学した。中学時代は地味なオタクで眼鏡をかけていたが、“高校デビュー”に成功してからは、髪型や髪の色を変えたり眼鏡からコンタクトレンズにしたことで別人のようにおしゃれになり、彼氏もできた(2年生時のクリスマス前に別れてしまっている)。ただし地味にしていた中学時代も、可愛らしい容姿には周囲から気付かれており、髪を下ろしただけでも盛んに声を掛けられるほどだった。中学時代は極めて悪い成績を取っても気にしていなかったり、大学受験の科目を選択できることを高校3年生時点で知らなかったりと、勉強に関しては知識や認識の欠けた面がある。 大らかで誰にでも優しい性格で、上記のように所々友情面でいびつな点が感じられる智子とは違い、智子のことを心からの友達として見ていることが作中の描写から窺える。自分の高校での友人以上に智子のことは大事な友人と見ており、彼氏と別れた理由の一つも、智子や琴美との友達付き合いを優先していたことにある。琴美と違って智子とは高校が違うことによる距離感により、強い寂しさを感じてもいる。いささか天然な面があり、特に性的な知識などにはかなり疎い。智子と同じく中学時代に友達となった琴美や、合宿で知り合った風夏などに対しては、悪気のない口撃をしてしまうこともある。ゆり・真子と出会った際には連絡先交換を申し出ており、無礼な態度を見せたゆりに対しても全く気分を害してはおらず、智子の高校での話を聞かせてほしいと好意的に接した。 智子に多数の友人が出来たことで寂しさを感じたことから、智子や琴美ともう一度同じ学校に通いたいと難関大学の受験を決意した。しかし、当初は智子に同じ大学へ行きたいことは隠しており、琴美とその友人である伊藤光とともにビデオチャットでの勉強をしている。後に智子の家で明日香と出会って仲良くなり、明日香から受験の手伝いとしてスパルタ的な課題を受けている。進学先の志望は私立文系で、第一志望は智子と同じ青山学園大学。 なお、彼氏と性的な行為の経験があったかどうかを示唆する智子からの問いかけに対してははぐらかしたが、それを見た智子と琴美は、真相は不明であるものの、経験があったのではという印象を受けている。 作者は当初、智子の友人を描く予定はなかったが、編集部から「友達が一人もいないのはかわいそう」と言われたことがきっかけで登場させたという。また、登場当初は現在よりも性悪なキャラクター設定を考えていたとのこと。 小宮山琴美(こみやま ことみ) 声 - 水橋かおり スピンオフ作品『私の友達がモテないのはどう考えてもお前らが悪い。』から本格的に出演。智子と優の中学時代の同級生の女子生徒で、智子と同じ高校に通っており図書委員を務めている。回想を除けば2年生時に初登場し、3年生で智子と同じクラスになった。在籍クラスは2年6組 → 3年5組。智子からは人前では「こみさん」と呼ばれるが、内心や一対一では「こみなんとか」「コオロギ」などとまともに名を呼ばれずに揶揄の対象とされることがもっぱら。優から「こみちゃん」、親友である伊藤光からは「こと」と呼ばれる。11月21日生まれ。身長155センチメートルの絶壁。血液型A型。高校へはバス通学をしている。 家族環境は母子家庭の一人っ子。5歳のころに父親を病気で亡くしている。眼鏡をかけており、中学時代はアニメ好きのオタクで、優とは友人だった。中学時代から智子とは仲があまり良くなく、優を間に挟むことでのみ交流をしていたが、実は智子との共通点が多く、傍から見れば親友という印象。 熱狂的な千葉ロッテマリーンズファンで、一軍選手のOPSを全て暗記していると自称している。野球に関して非常にこだわりが強く、マニアックで空気の読めない言動をすることが多い。また、独自のファッションセンスを持ち、派手で奇抜な私服を好んで着用し、周囲からは困惑気味に見られているが自覚がない。世間のファッションは自分がダサいと思うものが流行っていると、自分では認識している。 中学2年生の冬に、野球部の打球が当たりそうになったところを智貴に助けられてから、智貴に好意を抱いている。性的な欲求も強く、シリーズが進むにつれ智貴への執着をこじらせていき、彼に関わる琴美の言動・反応は、体育祭やサッカー部の試合などで盗撮をしたりなど常識の範囲外のレベルにまでエスカレートした。おかげでもともと琴美を危険視している智子だけでなく、当の智貴本人にまで警戒されるようになっている。また智子の周囲の人物と関わる機会が増えたことに伴い、智貴がらみのトラブルが多発、例えば吉田茉咲からは「イカレメガネ」と呼ばれるなど、周囲にも徐々にその“ヤバさ”が知られつつある。 そのように、親友の光から「百人引きの琴」と呼ばれるぐらいの変態ではあるが、智貴や野球、ファッションに関することを除けば智子より常識的であり、クラスメイトや智子の母などに対して人並みにコミュニケーションもとれる。しかし、他人に対しては一定の距離を置いていて、交友関係はほぼ無く、高校での友人は光くらいしかいないため、行動を共にしている事が多い。理由の1つとして光いわく、学校内でよくやらかしてしまうことが挙げられる。また、智貴がらみで後輩の井口朱里と行動することも多い。他人の名前を呼ぶ時は名字に「さん」付けであり、それは付き合いの長い友人である優や光に対しても例外ではない。ただし朱里のことは、智貴がらみでテンションが上がった時の勢いから「朱里ちゃん」と呼ぶようになった。智子のことは、名前では呼ばず「お前」「あんた」などとぞんざいに呼ぶだけではあるが、互いに最も遠慮なく本音を言い合う仲となっている。 中学2年生の当初、智子は一人でいる優と琴美を見比べて、前述の理由により優を選び、さらに三人組になると一人がハブられるという理由で琴美と友人になることを拒絶していた。しかし、優は琴美のことを気にかけていたため、智子が風邪で休んだ際に優から声をかけて友達となった。そのため智子から琴美への印象は非常に悪く、琴美から智子へ歩み寄ろうとしても拒否され、結果として、友達の優と、優の友達ではあるが互いに快く思っていない智子との3人グループで、仕方なく関わるようになった。バレンタインデーには智貴にチョコレートを渡そうとするが、勘違いした智子に智貴の前で恥をかかされ、そのことを根に持っている。 中学3年のクラス替えで智子や優と別のクラスになったのをきっかけに交流が途絶え、卒業式でも2人に合わずに帰ってしまい、携帯電話の番号を変更したことが理由で優との交流も完全に途絶えていた。しかし、高校2年生のとき、図書委員として活動していたことで智子と再会。バレンタインデーの出来事を理由に智子は琴美のことを記憶から抹消していたため、すぐに気付いた琴美とは対照的に智子は琴美を思い出せないほどであったが、いがみ合い、お互い友人とは思っていないながらも、優を間に挟まない2人の関係を徐々に築くようになった。さらに優が智子と一緒にいた際に再会し、中学時代と同様に優を挟んだ3人での交流も戻っている。 そのような経緯から、智子のことは内心で「クソムシ」などと呼び、智子とは仲が良くないと周囲にも公言している。智子も琴美から嫌われているとは承知しており悪意を持たれていると思っている。だが、高校3年生で同じクラスになった際、智子は強く反応したものの、琴美はそこまで否定的な感情を持っていないなど、どちらかといえば強く拒絶しているのは智子の方である。実際には智子が困った際には嫌がらせなどしておらず、修学旅行時は独りぼっちでいた智子を見かねて自分達のグループに入れようとする優しさも見せ、智子がスマホを忘れた際には律儀に自宅に連絡した。そのため智子からも、実はいいやつなのかもしれないが、それはそれでむかつくという印象を持たれている。とはいえ、高校3年生時には智子から夏休みの合宿へ誘うなど、お互いある程度の歩み寄りは見せている。 一人で本を読むのが好きで、図書委員として自分の趣味の本を新刊として入れていたことが、同じ趣味を持つ智子との再会のきっかけとなった。そのため勉強は智貴や朱里に教えられる程度にはできる。智貴はそれについて、まともな一面もあることとが余計に「やべー奴」であると感じている。進学先の志望は光や夏帆と同じ国立文系。
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