中央競馬の例外的な開催事例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 16:09 UTC 版)
「競馬の開催」の記事における「中央競馬の例外的な開催事例」の解説
地方競馬の年末年始の開催日を調整するため、12月29日から1月4日は原則土曜・日曜であっても開催しないことになっているが、1月4日が日曜日と重なる場合は特例として開催する場合がある(金杯の1月4日開催は2009年と2015年が当該)。 東京競馬場の開催について毎年5月5日に同競馬場に近接する大國魂神社で祭事が行われる関係上、競馬開催の土・日曜日と重複した場合でも競馬の開催は行われず、その前後に開催日を振り替えていたが、2007年以降は5月5日が土・日曜日と重複した場合でも競馬を開催している。 2017年から、12月28日は曜日に関係なく中央競馬の開催が行われることになった(月曜日となった場合を除く)。 かつては、夏に福島競馬場や新潟競馬場などで開催される、いわゆるローカル開催に移行する前後の週末には、競馬開催が行われなかった。また1961年に東京競馬場にダートコースが開設されるまで、正月に関東・関西エリアで開催を行った後の1月から2月には、芝コースを養生する為に、中京競馬場でのみ開催されていた。 1975年頃までは祝日に開催される代わりに土曜日・日曜日の開催がなくなることもあったほか、1989年まで天皇賞・春を4月29日の天皇誕生日に固定して行っていたため、4月29日が土曜日・日曜日でない場合は開催日を調整していた。なお、1990年は4月29日が暦上たまたま日曜日であった。 2003年11月3日の文化の日に福島競馬を施行し、同時に地方競馬の大井競馬場で同日に行われたジャパンブリーディングファームズカップ(JBC)の中央競馬所有の一部の施設での発売が行われた。しかし11月3日の福島競馬は例年以上の売上を記録し、一方でJBCの売上は馬券販売所が福島競馬場内にしか設けられなかった事もあり、思ったほど伸びずに地方競馬を喰う形となってしまった。 ハッピーマンデー制度の開始に伴い土曜日・日曜日・月曜日の3連休が増加したことから、その対応を2004年より行っている。なお祝日開催は地方競馬の売り上げの観点から影響の少ない範囲で行っている。2004年より成人の日に合わせて年始開催は1月5日に1日のみ開催を行い、翌週の週末は成人の日と合わせた3日間連続開催が多い。 同じく2004年より敬老の日に合わせて9月の3連休の開催を3つの競馬場で日程を調整し、この週は2場開催を3日間行っている。 2007年はさらに体育の日にも開催が行われた。上記の通り2007年から1回の開催日数を8日固定から10場の年間総計288日を超えない範囲であれば調整できるように改正されたため、この日の分の開催は1月の年初の開催を東西1日ずつ削ったものである。そのため2006年までは1回中山及び京都1日は1月5日に固定されていたが2007年は1月6日の開催とされた。開催日が1月5日に固定されていた中山金杯・京都金杯も開催日固定の重賞競走ではなくなった。 2008年は成人の日を含めた3日開催が無い代わり、勤労感謝の日とその振替休日(11月23〜24日)を3日間開催とした。この場合も3場での開催なので、日程調整をして2場ずつ3日間とした。 2009年は敬老の日を含めた5連休前半3日分(9月19〜21日)のみ。 2011年は東日本大震災による開催中止の日程埋調整のため体育の日に東京で開催が行われた。2012年は天皇誕生日翌日の振替休日となる12月24日にも中山と阪神で競馬が開催された。 2012年以後はいわゆる第3場(4大主場以外)の開催日程の調整の関係で、敬老の日を含めた3連休の3場分割開催は行わなくなり、関東・関西(この節は中山と阪神が基本)のみの3日間連続開催日程となった。 2014年は3年ぶりに3月21〜23日に3連休・3会場分割開催(中山・阪神・中京)が行われた。またこの年の秋季は敬老の日(9月15日)を含めた3連休の開催は行わず、体育の日(10月13日)と勤労感謝の日の振替休日(11月24日)を含めた3連休を活用した3日間開催(いずれも2会場ずつ)を実施する。 2015年は成人の日(1月12日)、敬老の日(9月21日)、体育の日(10月12日)、勤労感謝の日(11月23日)を含めた3連休3日間開催(いずれも2会場ずつ)を実施する。2014年度は春分の日込みの3連休開催のため行わなかった敬老の日の開催が2年ぶりに行われる。 2016年は2年ぶりに3月19〜21日に3連休・3会場分割開催(中山・阪神・中京)が行われた。またこの年の秋季は敬老の日(9月19日)を含めた3連休の開催は行わず、体育の日(10月10日)と天皇誕生日(12月23日)を含めた3連休を活用した3日間開催(いずれも2会場ずつ)を実施する。 2017年は成人の日(1月9日)を含めた3連休の開催は行わず、敬老の日(9月18日)と体育の日(10月9日)を含めた3連休を活用した3日間開催(いずれも2会場ずつ)を実施する。また3連休・3会場分割開催が3月18〜20日(中山・阪神・中京)と11月3〜5日(東京・京都・福島)の2回実施する。 2018年は成人の日(1月8日)、敬老の日(9月17日)、体育の日(10月8日)を含めた3連休3日間開催(いずれも2会場ずつ)を実施する。また3連休・3会場分割開催が2月10〜12日(東京・京都・小倉)に実施する。 2019年は前年同様成人の日(1月14日)、敬老の日(9月16日)、体育の日(10月14日)を含めた3連休3日間開催(いずれも2会場ずつ)を実施する。また3連休・3会場分割開催が4月27〜29日(東京・京都・新潟)に実施する。 2020年は成人の日(1月13日)、春分の日(3月20日)、敬老の日(9月21日)、勤労感謝の日(11月23日)を含めた3連休3日間開催(いずれも2会場ずつ)を実施する。 2021年は成人の日(1月11日)、敬老の日(9月20日)を含めた3連休3日間開催(いずれも2会場ずつ)を実施する。なお当初は10月11日にスポーツの日(体育の日改め)が予定されていたのを前提として、9日に阪神・新潟、10日に東京・阪神、11日に東京・新潟の3連休・3会場分割開催が予定されていたが、スポーツの日が7月23日に変更されたため、11日の開催は取りやめとなり、9・10日に3会場同時開催となった。 2022年は成人の日(1月10日)、敬老の日(9月19日)、スポーツの日(10月10日)を含めた3連休3日間開催(いずれも2会場ずつ)を実施する予定。また3連休・3会場分割開催が3月19〜21日(中山・阪神・中京)に実施する予定。 また2020年は京都競馬場が同年度から全面改築・改修工事を行い同11月以後の競馬開催ができないことと、東京オリンピック開催への協力などの観点から、次のような日程に変更された。京都競馬場改築に伴うものとして、11月に行われる第5回京都競馬開催相当分を第5回阪神競馬に代替充当。また阪神競馬場の馬場保護の観点から、7月の第3回中京競馬相当分と9月の第4回阪神競馬相当分を入れ替え、7月に第4回阪神競馬、9-10月に第2回中京競馬をそれぞれ開催する。 東京オリンピック開催協力、並びに猛暑対策として7月25日-8月9日の五輪本開催期間中は新潟競馬場と札幌競馬場の2会場とし、関西での開催を休止する。 これに付随し、春季開催についても平年の第1回中京競馬・第1回小倉競馬にそれぞれ相当する1-2月開催分を第1回小倉競馬として6週間、また3月の平年の第2回中京競馬相当分は第1回中京競馬4週間にそれぞれ充当するほか、4月の第1回福島競馬を4週間、4-5月の第1回新潟競馬を3週間にそれぞれ変更する。 また当初は6-7月に第1・2回函館競馬(各3週間)→7-9月に第1・2回札幌競馬(第1回・3週間、第2回・4週間)の予定を、東京オリンピックのマラソン・競歩の競技会場が札幌市周辺で行われることを受け、警備上の観点から第1回札幌→第1・2回函館(以上各3週間)→第2回札幌(4週間)に変更されたが、東京オリンピックの開催延期に伴い、当初の予定通り6-7月に第1・2回函館競馬(各3週間)→7-9月に第1・2回札幌競馬(第1回・3週間、第2回・4週間)となる。 2021年度についても、京都競馬場の改築と1年延期の東京オリンピックと、西日本の猛暑対策の一環として、以下のような変更が行われている。また、福島県沖で発生した地震による変更も行われている。京都競馬場改築に伴うもの平年の第1回・第2回京都開催相当の日程については、第1回中京競馬(12日間のうち第1回全8日と第2回の前半4日相当を充当)と、第1回阪神競馬(12日間のうち第2回後半4日間と本来の第1回阪神開催8日間を充当)に振り分ける。また平年の第1・2回中京競馬(第3場開催)に相当する日程は、平年の第1回小倉競馬とセットで、小倉競馬16日間(第1・2回各全8日)と中京競馬(第2回全6日)に充当させる。ただし本来の第3場開催時に行う第1回中京競馬の重賞競走・愛知杯、東海ステークスはそのまま中京競馬(関西主会場扱い)で行う。 平年の第3回京都開催、並びに第3回阪神開催の前半部に当たる4月下旬~6月中旬分までの日程は、第2回阪神競馬(本来の第2回阪神開催8日間に、第3回京都前半の4日間を充当し全12日間)と、第3・4回中京競馬(第3回は第3回京都後半8日間分、第4回は第3回阪神前半4日間)に充当する。このため第3回阪神開催は後半4日間に短縮する。 平年の第3回中京開催(夏季の関西主会場扱い)全6日間については、第3回小倉競馬(全6日)に充当する。 平年の第4回阪神開催全9日間は、第5回中京競馬(全9日間)に充当する。 平年の第4・5回京都開催各全8日間は、それぞれ第4・5回阪神競馬(各全8日)に充当する。 東京オリンピック開催に伴うもの第3会場扱いの北海道開催のシリーズを、平年の第1・2回函館(各全6日)→第1・2回札幌(第1回・全6日、第2回・全8日)のところを、第1回札幌(全6日)→第1回函館(平年の第1・2回を統合し全12日)→第2回札幌(全8日)とする。 また東京オリンピック開催期間中の7月23日~8月8日までは前年と同じく、東京オリンピック開催への協力、並びに西日本の猛暑対策の一環として、関西での開催を休止し、新潟・函館のみで行う。 福島県沖地震に伴うもの2021年2月13日に発生した福島県沖地震によって福島競馬場では天井パネルの落下やスプリンクラーの破損による漏水等の被害が発生した。4月10日からの第1回福島開催へ向けて復旧作業が行われていたが、被害が大きく復旧が間に合わないため開催を断念。新潟競馬場で代替開催が行われることになった。 2022年度についても、京都競馬場の改築と西日本の猛暑対策の一環として、以下のような変更が行われている。京都競馬場改築に伴うもの平年の第1回・第2回京都開催相当の日程については、第1回中京競馬(12日間のうち第1回全8日と第2回の前半4日相当を充当)と、第1回阪神競馬(12日間のうち第2回後半4日間と本来の第1回阪神開催8日間を充当)に振り分ける。また平年の第1・2回中京競馬(第3場開催)に相当する日程は、平年の第1回小倉競馬とセットで、小倉競馬14日間(第1回8日・第2回6日)と中京競馬(第2回全6日)に充当させる。ただし本来の第3場開催時に行う第1回中京競馬の重賞競走・愛知杯、東海ステークスは2021年に引き続き中京競馬(関西主会場扱い)で行う。 平年の第3回京都開催、並びに第3回阪神開催の前半部に当たる4月下旬~6月中旬分までの日程は、第2回阪神競馬(本来の第2回阪神開催8日間に、第3回京都前半の4日間を充当し全12日間)と、第3・4回中京競馬(第3回は第3回京都後半8日間分、第4回は第3回阪神前半4日間)に充当する。このため第3回阪神開催は後半4日間に短縮する。 平年の第3回中京開催(夏季の関西主会場扱い)全8日間については、第3回小倉競馬(全8日)に充当する。 平年の第4回阪神開催全9日間は、第5回中京競馬(全9日間)に充当する。 平年の第4回京都開催全9日間・第5回京都開催全8日間は、それぞれ第4回阪神競馬(全9日)・第5回阪神競馬(全8日)に充当する。 暑熱対策に伴うもの7月30日から8月7日までは西日本の猛暑対策の一環として、関西での開催を休止し、札幌・新潟のみで行う。 福島県沖地震に伴うもの2022年3月16日に発生した福島県沖地震によって福島競馬場では施設の一部に破損が見つかったことによる点検調査への時間所要が考慮される関係で第1回福島競馬の第1日・第2日となる4月9日・10日の開催を中止することになった。
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