世界最大の客船とは? わかりやすく解説

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世界最大の客船

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 07:42 UTC 版)

ノルマンディー (客船)」の記事における「世界最大の客船」の解説

ノルマンディーCGT(Compagnie Générale Transatlantique, カンパニー・ジェネラール・トランザトランティーク, 「大西洋横断総合会社」、英語圏では「フレンチ・ライン」の名で知られるフランスフラッグキャリア、現・CMA CGM)の発注により1931年起工され、翌年1932年進水命名全長がはじめて300m超えた世界最大巨大客船であったCGT社はニューヨーク・ル・アーヴル航路急行サービス老朽化したフランス(1910 en)の代替船案を計画した。この航路では年間輸送人員実績首位キュナード・ラインより下位多く定期航路を持つCGT社ではその代替船を数年置いて一隻ずつ更新する方針で、速度異な高速船パリ(1916 en)、イル・ド・フランス新造船は1週間1便航海する計画進められ姉妹船存在しない(ただし、老朽化したパリ代替本船就航後姉妹船として「(仮称)S.S.ブルターニュ」を建造する予定だったが、財政難ヨーロッパにおける第二次世界大戦勃発為中止)。 建造にあたってフランス威信をかけ、計画提出フランス政府CGT締結した郵便運送協定助成金をもとに開始したその後CGTは(ウォール街大恐慌以降資金調達事情から、国策民間企業から国営管轄移行計画国家的な援助のもとで建造された。CGT豪華客船フランス(1910 en)から3隻の集大成ノルマンディー原案「T6計画」にブルーリボン賞を狙うべく最高速計画盛り込まれ見積基礎設計早い段階高出力エンジンとこれに応じた巨大な船体算出されていた。この建造案が認証されると即座にサン・ナゼールベノエ造船所世界最大専用船台を建築しいくつかの推進機関案から、ターボ・エレクトリック推進という、タグボートでは広く用いられいたもの1万トン超の客船では前例のないものを採用、ペノエ3胴水管ボイラー29基とタービンに、高さ 6.4m、幅 5.8m、長さ 7.9mのモーター4基の構成で4軸合計最大定格出力160,000馬力発揮するものとした。 船内アメニティ追求しエスプリ客船印象づけ、「T6計画」を立ち上げながら急逝したCGT社長ジャン・ドール・ピアズ (John Dal Piaz) (fr) の遺志を継ぐべく、CGTのピエール・ロマノ主任設計技師監督の下、亡命ロシア人技師ウラジミル・ユルケヴィッチ (en) 提案船体設計など当時最新造船理論採用1931年1月26日船体番号No.534、T6B-Sとして起工翌年10月29日にはフランス大統領アルベール・ルブラン夫妻出席進水式が行われ大統領夫人船名S.S.ノルマンディー」を授けたロワール川挟んで二十万人見物するか行われ、潮位計算不足や船体起こす逆流予想外高波呼び冠水災害引き起こし見物人足下洗った怪我人はいなかった。1935年2月29日パリ船長ルネ・ピュニエのもと処女航海就いた船室配置インテリアではイル・ド・フランス成功したキャビンレイアウトやアール・デコ様式満載豪華な内装引き継ぎ根底にある建築家ル・コルビュジエ思想から簡素に見え機能美デザイン当時最新鋭高速客船では冗長な解放空間旧式船のカウンター・スタンにならい敢えて広いリドデッキに、その階下には軍艦・戦艦のスタンウォークを真似たプロムナード設けその後クルーズ客船サロン設け先駆)、船体外観には広く様々な角度俯瞰しても調和のとれた均整船形デザインを保つためダミー偽装)の第三煙突設置するなど外観には細心払い洋上宮殿」の異名取った貨物船多く所有し大型客船他社模倣特徴薄いCGT船形デザイン刷新し緻密に計算され船形デザイン世界衝撃与えのちに不朽の豪華客船と讃えられた。また建築工業デザイン分野において高く評価されている。 建造中のノルマンディー ルアーブル入港するノルマンディー 一等船室プール ノルマンディーのグランド・ダイニング・ルーム

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世界最大の客船

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 07:29 UTC 版)

タイタニック (客船)」の記事における「世界最大の客船」の解説

当初姉妹船総トン数同じになるはずであったが、一等客室の数が増えたために最終的にタイタニックオリンピック(45,324総トン)よりも1,004総トン増え、46,328総トンになった

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