ヴィーキュル サタン (S.A.T.A.N.)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 14:18 UTC 版)
「ファイブスター物語の登場人物」の記事における「ヴィーキュル サタン (S.A.T.A.N.)」の解説
星団の歴史に度々登場する異生物。「ライフ・ウォッチング・オーバーロード」の別名も持つ。女性型は「サタネス」と呼ばれる。6本の指、外骨格、角と翼と尾、MHに匹敵する巨体を持ち、強力な兵器を扱う異形の怪物。 今までに幾度となくジョーカー太陽星団に現れ、その度にドラゴンを始めとする神々と人類が協力して撃退してきたという。フロートテンプル動乱の際には封印の解けた異界の扉からコマンダー達が出現、メル・サッチャーやアマテラスのミコトを含むダイバーズ・パラ・ギルドと交戦した。L.E.D.ミラージュの本来の仮想敵であり、スタント遊星におけるミラージュ騎士団の謎の戦闘もサタンとの戦いであった。 物理法則の異なるバスター宇宙の存在であるため、その肉体はジョーカー宇宙とは全く異なる素粒子から構成されており、ジョーカー宇宙に出現した場合次第にエネルギーとして分解され崩壊・消滅してしまう。それを防ぐために体の周辺に特殊なフィールドを構成しており、このフィールドの耐用時間が彼らのジョーカー宇宙での活動限界時間となっている。 ヴィーキュルの社会は女性を支配階層においた階級制である。ジョーカー星団に現れる標準層は男性型の「コマンダー」あるいは女性型でより強力な「ハイ・コマンダー」と呼ばれるクラスで、彼らが実体化するためにはまず「スレイヴ」ついで「ソルジャー」と呼ばれるガス状の触媒(生命体ではない)を大量に湧出させ、次元特性を定着させる必要がある。コマンダーは転移・実体化するにあたり、肉体をジョーカーの歴史や科学技術と同化させる。そのため彼らの基本形状は出現のたびに変化し、また時代ごとの兵器と同等以上の性能を獲得している。さらにごくまれに、固有の名前を持つ支配者階層である「ジェネラル(ジェネリック・オーバーロードとも)」と呼ばれる個体が現出することがある。その戦闘力は極めて強大であり、ジェネラルを相手にする場合、前述の通り最低でもL.E.D.ミラージュ→Z.A.PクラスのMH→GTMに搭乗した強力な騎士の一団がいなければまともに太刀打ちすることすらできない。ナ・イ・ンですら油断をすれば致命傷を負いかねず(このときはカラミティ・ゴーダース帝のクローンが身を挺して庇っている)、超帝國剣聖騎士を超えるマキシでさえもラドナリスリビオンとの戦いで戦死している。 一方で、ジョーカー宇宙においてはサタンたちを殺すことはできない。なぜならば、たとえ彼らを破壊したとしても速やかに「以前の時空」から元の身体を転移させてくるからである。よって、時空の創生と転移・滞在とに用いられているエネルギーを攻撃により奪い続け、バスター宇宙へと追い返すほか、サタンを倒すすべはない。 また、ジェネラルの上位には魔帝、女魔帝が存在し、さらにその上位にはこれらを産み出す「ヴィーネンクリーガン(女王蜂)」のクラスが存在する。加えて、女魔帝ゴリリダルリハが時の狭間でラキシスとショウメとを襲った際には、「センチュリオ」と呼ばれるコマンダーの倍は巨大なサタンが三体、親衛隊としてついていた。 太剛神(アクト・リジット・オーバーロード)モイキュード ジョーカー太陽星団にサタンを送り続けている存在。バスター宇宙の創造者で、カレンとU.R.I.との間で宇宙間大戦争を行う相手とされている。死後(時系列が意味をなさない神々において、「いつ」という概念は意味をなさない)、「物理と精神の世界を超えよ」という言葉を遺すが、サタンたちはこれを曲解し、「命の水」をジョーカー宇宙から奪うという誤った目標を建てるに至っている。 O.P.Q.L(オピクル) ボォスのドラゴンの活躍を描いた伝説に登場した、命の水を求めてボォスはカステポーの王国にやって来たサタン達ことヴィーキュルの王(ジェネラル)。 伝説の中ではアイエッタ姫が命と引き替えに召喚したドラゴン達によって撃退されているが、太古の時代では壊園剣を持つカラミティ・ゴーダース・フーバーク大帝によって倒されたという。 ノストスバスムス オーバーロードの一人。AD世紀6000年頃にジョーカー太陽星団へとやって来た。超帝国剣聖アッサラム・スキーンズによって撃破された。 タンツミンレ オーバーロードの一人。AD世紀5000年代には当時の懐園剣所有者であった超帝国皇帝アーハトに撃破され、その後星団暦3225年にスタント遊星と共に再び現れることになる。 星団歴2020年にドウターチップを得る直前の最後のログナーを倒した者でもある。ただしログナーは炎(ほむら)を助けようとした結果であったと話している。一方、懐園剣に残る記憶ではこの時ログナーによって倒されている。 ダリスドゥバーズ オーバーロードの一人。10万年前の太古の時代にアズデビュート・デルタベルン・モンソロン大帝とモナーク・セイクレッド武士団によって撃退された。 カリストチェル 遥かな時空で超帝國剣聖ララファによって倒された。 ジュエルス・ゴリリダルリハ 星団暦3037年→星団暦7444年のショーメ争奪戦時に出現した女魔帝で、懐園剣で倒されたジェネラルたちを部下と呼んだ。MGPのバスターランチャー三連射とスイレィの「ノヴァ・フレーム」によって撃退された。その際に思うところがあったのか、後に漂流時代のラキシスの配下に加わる。 ラドナリスリビオン 星団暦3225年スタント遊星攻防戦にて出現したヴィーキュルの王で、天照率いるミラージュ騎士団と炎の女皇帝率いる「セブンソード」剣聖騎士団連合と戦った。この戦いでミラージュ騎士剣聖マキシが戦死したが、ヴィーキュルに突如出現したオーバーローデス“ヴィーネンクリーガン”ディアブラとラキシスにより収められ和平が成立。ここにサタンとの戦いが終結することとなった。 オーバーローデス“ヴィーネンクリーガン”モナーク=アスタローテ サタンことヴィーキュルの最高存在だった人物。クラウン銀河ベルストラル星系で失われた生命を捜索中、当時モナーク・セイクレッド捜索中だった炎の女皇帝と出会い、そのモナーク・セイクレッドがヴィーキュルの存在をも記録していることに興味を持ち行動を共にしていた。第9巻に登場した時は巨大な甲冑とマスクを身につけており、足のように見えたのは尻尾。ジュエルス・ゴリリダルリハの生母でもある。ミラージュ騎士団第3期レディ・スペクター参照。 大君主バフォメート 階級はヴィーネンクリーガンより上で太剛神モイキュードに次ぐ階位にいる模様。星団暦3037年→星団暦7444年でのショーメ争奪戦を見守り、その後魔太子ルシファーによる攻撃を巨大な掌によって防いだ。ミラージュ騎士団第3期ビクトリー参照。
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