ヴィーガン向けグッズ・認定基準
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 04:56 UTC 版)
「ヴィーガニズム」の記事における「ヴィーガン向けグッズ・認定基準」の解説
詳細は「en:Testing cosmetics on animals」を参照 全英ヴィーガン協会の定めるヴィーガン向けグッズの認定基準は、「動物由来の成分を使っておらず、製品および原材料の製造において製造元・支援者・下請けに至るまで動物実験が行われていない」ことである。協会のウェブサイトには認定を受けた企業や製品のリストが掲載されている。Beauty Without Cruelty は、ヴィーガン向け化粧品・トイレタリーの製造元として、ヴィーガンのコミュニティ内で広く知られている。この企業から認定を受けた企業には南アフリカの Esse Organic Skincareなどがある。イギリスのAnimal AidやHonesty Cosmeticsはネット上でヴィーガン向けトイレタリーなどのグッズを販売している。また、Kiss My Faceはイギリス・アメリカ・カナダで幅広くヴィーガン向けトイレタリーを販売している。バス用品などの販売を行うラッシュは、世界中に法人を持ち、ネット通販を行っている。ラッシュは自社製品の83%は動物由来原料不使用・動物実験なしだと主張している。カナダのHaut Mineralsはヴィーガン向けBBクリームといった製品を製造しており、オーストラリアのThe Choose Cruelty Free のウェブサイトには、現地で手にはいるヴィーガン向け製品のリストが掲載されている。 動物由来の原料は安く、化粧品において広く使われている。動物が食肉目的で屠られた後に残った物(骨・目玉・脳髄など)は加工されてさまざまな目的で使われている。特に脂肪は化粧品において広く使われている。ヴィーガンは Animal Ingredients A to Z (2004) の情報を基に材料に動物由来のものがないか照らし合わせている。たとえば、獣脂は石鹸の原料として広く使われており、コラーゲンから分離されたグリセリンは潤滑剤や保湿剤としてヘアケア用品や保湿用クリーム、ひげそり用クリーム、せっけんや歯磨き粉に使われている。植物由来のもので同じ働きをするものも存在するが、原材料名にグリセリンの表記がある場合はたいてい動物由来である。羊のウールからとれるラノリンも広く使われ、リップクリームや保湿用クリームに入っていることが多い。ステアリン酸も現状のところ顔用クリームやひげそり用クリーム、シャンプーなどに入っている。グリセリン同様、こちらも植物から採取することができるが、動物由来のものが主流である。動物の乳からとれる乳酸やヒドロキシ酸は保湿剤としてよくつかわれる。シャンプーや保湿剤、歯磨き粉に入っているアラントインは、牛の尿からとれるほか、植物のコンフリーからもとれる。
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