ロシア春夏脳炎とは? わかりやすく解説

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ダニ媒介性脳炎

(ロシア春夏脳炎 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/11 04:30 UTC 版)

ダニ媒介性脳炎(ダニばいかいせいのうえん、tick-borne encephalitis、TBE)は中枢神経系におけるウイルス感染症である。この疾患はほとんどの場合髄膜炎、脳炎、もしくは髄膜脳炎として表れる。また、ほとんどの場合は神経障害として認識されるが、軽い熱として起きることもある。長期、もしくは永続的な麻痺の頻度は感染患者の10-20%でみられる。新規患者数はほとんどの国で増加している[1]。原因ウイルスであるダニ媒介性脳炎ウイルス (tick-borne encephalitis virus; TBEV) は広い宿主域を持ち、反芻動物鳥類齧歯類肉食動物、人に感染する。この感染症は人獣共通感染症であり、反芻動物や犬が人への感染源となり得る[2]。また、自然宿主は齧歯類とマダニである[3]


  1. ^ a b Suss J (June 2008). “Tick-borne encephalitis in Europe and beyond--the epidemiological situation as of 2007”. Euro Surveill. 13 (26). PMID 18761916. https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/ese.13.26.18916-en. 
  2. ^ a b c Tickborne Encephalitis Virus reviewed and published by WikiVet, accessed 12 October 2011.
  3. ^ a b c d e f ダニ媒介性脳炎とは 国立感染症研究所
  4. ^ a b c d ダニ媒介性脳炎の国内外での状況 人と動物の共通感染症研究会感染症トピック
  5. ^ Salisbury, Dr David; Noakes, Dr Karen (2006), Immunisation against infectious disease (Third ed.), TSO (The Stationery Office - UK Department Of Health), pp. 385–390, ISBN 978-0-11-322528-6, http://www.dh.gov.uk/en/Publicationsandstatistics/Publications/PublicationsPolicyAndGuidance/DH_079917 
  6. ^ Kaiser R (September 2008). “Tick-borne encephalitis”. Infect. Dis. Clin. North Am. 22 (3): 561–75, x. doi:10.1016/j.idc.2008.03.013. PMID 18755391. http://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S0891-5520(08)00027-5. 
  7. ^ Dumpis U, Crook D, Oksi J (April 1999). “Tick-borne encephalitis”. Clin. Infect. Dis. 28 (4): 882–90. doi:10.1086/515195. PMID 10825054. 
  8. ^ a b c CDC Yellow Book.
  9. ^ Demicheli V, Debalini MG, Rivetti A (2009). “Vaccines for preventing tick-borne encephalitis”. Cochrane Database Syst Rev (1): CD000977. doi:10.1002/14651858.CD000977.pub2. PMID 19160184. 
  10. ^ ダニ媒介性脳炎の発症を予防する国内初のワクチン 「タイコバック®水性懸濁筋注」成人と小児剤形の製造販売承認を取得”. ファイザー株式会社 (2024年3月26日). 2024年3月27日閲覧。


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ロシア春夏脳炎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 15:58 UTC 版)

ダニ媒介性脳炎」の記事における「ロシア春夏脳炎」の解説

潜伏期間7-14日程度で中部ヨーロッパ脳炎異なり相性症状みられない潜伏期の後に頭痛発熱悪心・嘔吐見られ症状最大現れる脳炎症状見られることもある。中部ヨーロッパ脳炎より高い30%の致死率を持つ。多くの例で麻痺残り北海道道南地域発生した例では高熱神経症状示した後、退院後も麻痺後遺症として残った

※この「ロシア春夏脳炎」の解説は、「ダニ媒介性脳炎」の解説の一部です。
「ロシア春夏脳炎」を含む「ダニ媒介性脳炎」の記事については、「ダニ媒介性脳炎」の概要を参照ください。

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