マステマ一派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 14:28 UTC 版)
悪魔マステマと、彼に勧誘されて傘下に下った悪魔たち。左門や「赤き竜」と敵対し、マステマが算文山に築き上げた「試練の塔」にて左門とネビロスを待ち構える。 マステマ 誕生日:不明 / 身長:180cm / 好きなもの:自己犠牲 / 嫌いなもの:権力志向 / 特技:誘惑と暗躍 マステマ編の首謀者。人々に誘惑と試練を与え、誘惑に負けた者を地獄へ、試練に打ち勝つ者を天国へ導くとされる悪魔で、ネビロス曰く「人間の信仰心を試す、謂わば神に仕える必要悪」。外見は穏やかな優男だが、名がヘブライ語の「敵意」に由来する通り倫理を脱した歪んだ思想を持っており、その言動は桜を本能的に戦慄させた程。誘惑に負けた人間は、欲を失って無気力無関心の抜け殻と化し、やがて「食欲」などの生命に必要な生理すらも放棄して衰弱してしまう。かのジャンヌ・ダルクを聖女に仕立て上げて焼死刑の末路に導いた張本人であり、現在におけるジャンヌと「同じ匂い」がする善心を持つ桜を拉致、彼女を燃やしてジャンヌの悲劇を再発させようとしていた。同時に桜という人間を特定する過程で九頭龍を含む街の人々を誘惑で堕落させ、さらには「赤き竜」の「堕天使」に分類される悪魔たちと接触、「自身に従えば堕天から解放して天国へ戻す」と勧誘し、その要求を断った悪魔たちを次々と襲撃し、「赤き竜」に大打撃を与えた(瞬間移動能力を持つガープだけは無傷だった)。 拉致した桜を人質に算文山に塔を築き、桜救出に向かう左門たちを「試練」として観察。3体の配下を退けて最上階に一足先に上がった左門と交戦。彼の不意打ちと含めた様々な召喚術を機転や単純なパワーで相殺し、さらにアンドラスから受けたダメージで合流が遅れたネビロスすらもあっさりと即死に追い込んでしまう。だが、殺されたことで「受肉」という制限から解放された本来のネビロスを左門が召喚しなおしたことで2人のコンビネーションに圧倒されるも、実は自分の存在も陽動であることを明かし、桜を聖女にさせる「最初の試練」として自らの眷属の死霊の大群を街に落下させ、堕落した人間たちを滅ぼそうとする。しかし、それも陰で奔走していた祓と他の六柱たちの共同戦線(「全知」のアガリアレプトによる敵の目的の予知、「業務完遂」のフルーレティによる大量の塩の確保、「女性魅了」のサタナキアによる人材確保)によって生み出された「盛り塩ビーム」で相殺され、自身も左門とネビロスの止めの一撃により完全に撃破された。敗北後、その身柄は危険と判断したネビロスや左門により、左門が召喚したアバドンの体内へ幽閉される。なお、今回のマステマの暴走で人間や悪魔が被害にあったことで天国と地獄のトップたちが集う緊急会議が開かれたらしいが、上記のマステマの異常な人格を天国側が理解していたこともあり、両者の関係がそれ以上悪化することはなかったらしい。 メドゥーサ 「その眼を見た者を石に変える」ことで有名な蛇髪の女悪魔。「試練の塔」にて第一の刺客として左門とネビロスを待ち構えるが、「元々石の存在には石化が通じない」という弱点から、左門が召喚したガーゴイルによって戦闘する描写もなく(監視していたマステマが余所見していた刹那に)撃沈した。 バラキエル 「人間の女性に恋したことで堕天した」とされるグリゴリの天使の一角。「神の雷光」を意味する名の通り、人間ならば即死レベルの落雷を放つことができる。非常にプライドが高く、「堕天使」呼ばわりされると激しく激昂する。第二の関門として左門たちを迎え撃つが、左門が代打として召喚した「恋する悪魔」を自称する戦闘モードのルキフグスと交戦。地獄で第4位の地位を実力で勝ち取ったルキフグスの本気に手も足も出ず、一方的に完敗した(ただしルキフグスが本気を出した動機は「ご褒美に桜さんにキスしてもらう」という邪な下心であり、左門やネビロスが白けたどころか桜本人も「もやもや」のせいでその完全勝利に納得がいかなかった)。 アンドラス タキシードを着た粗暴な大男。「暴力」という言葉の権化であり、周囲を敵味方関係なく殺戮することから「皆殺しのアンドラス」という異名を持つ。元は「赤き竜」に属する悪魔だったが、強い自分がふざけた連中が多い六柱たちの下に仕えていることに嫌気が刺し、マステマに寝返った(これを聞かされたネビロスも「多少」とアンドラスの主張に同情している)。 マステマ編序盤ではマステマ討伐の刺客として派遣されていたサルガタナスに重傷を負わせ、後の「試練の塔」の第三の刺客としてネビロスと対峙する。当初は無駄な争いを避けて仲間として引き戻そうと誘うネビロスの交渉を一蹴し、一方的なリンチを加えながら自分がサルガタナスを襲った張本人であることを暴露し、彼女のことも侮辱した。しかし、「実際のサルガタナスはマステマ討伐ではなく、裏切っていたアンドラスの説得に赴いてそれも反対した彼に無防備に倒されていたこと」、「正確な情報網を持つアガリアレプトによって既に自分の裏切りが露呈していたの無傷だったこと」、「逆に皆殺しの異名を持つ自分に倒されたサルガタナスは存命だったこと」からネビロスに「実は弱いのはアンドラスの方で、嘗ての仲間を想うサルガタナスたちの慈悲で踊らされているだけ」という事実を指摘されて激情するも、サルガタナスの想いを踏みにじったことが立証されたことで堪忍袋の緒が切れたネビロスの怒りの一撃で倒された。受肉中で本来の姿から弱体化しており、しかも自分の猛攻を受け続けて深手を負っていたはずのネビロスの攻撃に完敗したことで、自身の強さが六柱に劣ることが露わになった。
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