フロントフォグランプとは? わかりやすく解説

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フロントフォグランプ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 21:08 UTC 版)

フォグランプ」の記事における「フロントフォグランプ」の解説

フロントフォグランプ(前部霧灯)は、などにより視界が不十分である場合に、ヘッドランプ補助的な役割用いられる照明灯。灯色は白または淡黄色悪天候時に視界確保しつつ対向車等の第三者に自車の存在明らかに注意を促す機能を持つ。 前方を照らす前照灯とは役割異なり、広い範囲視認性向上させるため、左右への照射角を前照灯よりも広い配光としたレンズ備えているのが特徴である(前照灯おおむね70前後であるのに対しフォグランプおおむね100度以上)。一方前方に強い光が当たらないよう、上下照射角は前照灯よりも狭く設計されている。この理由は、反射した光の明るさ運転者瞳孔絞り、暗い部分見えにくくすることを防ぐためである。 日本では晴天時にフォグライト点灯する対向車前車眩惑感を与えるなど、他の運転者に迷惑となる可能性があるため消灯することが望ましいとされる警察庁によれば夜間前照灯点灯せずフォグランプのみ点灯して走行した場合交通違反無灯火走行)となるのが基本だが、他の車両とのすれ違い時や前車直後進行する際など、他の交通妨げおそれがある場合は、前照灯消灯しスモールランプ(車幅灯)とフォグランプのみ点灯して走行して交通違反とはならない。 なお、EUでは2011年2月以降自動車昼間点灯デイライト)が義務化しており、日中でもフォグランプ等を点灯させなければならないとされている。 日本では気象による点灯についての法的基準は特になく、「夜間トンネル内等では前照灯(@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}ハイビーム・ロービームを問わない[要出典])を点灯し走行前照灯ハイビーム点灯走行中に先行車や対向車がいる場合は、すれ違い前照灯ロービーム)又は前部霧灯(フロントフォグランプ)のいずれか点灯し走行前照灯を消すこと」とされている。 フォグランプ近く広く照らす配光パターンを持つことから、直近の路肩道路標示車線分離帯などを照らす補助前照灯として用いられる場合もある。ヘッドランプ位置乗用車比べて高く旋回時に運転席大きく左右に振られるバスやキャブオーバートラックでは、天候かかわらずフォグランプ点灯している例が見られる近年日本においても安全上の理由から、バスデイライト走行を行う事業者増加している。 バスフォグランプ装着車(左)と未装着車(右)。右の車両移籍前の事業者仕様で、フォグランプを未装着としている。(日野・レインボーHR日本においてはフォグランプ装着法規によって義務付けられていない。そのため、バスなどの事業用車両では、事業者仕様としてフォグランプを未装着としている場合もある。 日本の保安基準ではフォグランプについて、運転者任意に点灯消灯が可能であり、運転者点灯状態を知らせインジケーターランプ備えること、スモールランプなどの消灯時は点灯しない構造であることなどを規定している。 乗用車では車種グレードによって選択的に装備されSUVRVはじめとして機能性だけでなく外観意匠一部として装備される場合もある。かつては純正部品でも汎用的外観製品を、車体の他の部品大きく加工することなく取り付けるものが主流であったが、近年ではバンパーフォグランプ用の開口部設けるなど、車体デザイン大きく影響しないように設計される場合が多い。また、フォグランプ車体デザイン一部として標準装備する車種もある。 灯火の色については、光の性質上、波長の短い青色光水の粒に散乱して遮られ波長長い赤色光はそれを通り抜けてより遠くまで届く性質霧中透過性)が高い。しかし、多くの国では法規により赤色灯火車体前方設置できないため、赤色光に次ぐ霧中透過性を持つ中間の波長黄色光が良いとされ、反射して運転者視界妨げになる波長含まない単色光より良いとされてきた。かつての主流黄色灯で、1980年代には前照灯黄色のものが流行したが、黄色光に対す見解は国によって異なり日本では2006年以降新造された車両黄色前照灯使用する違法改造となる。しかし、単色光運転者錯覚を起こさせ、距離感がつかみにくく特定の色認識しにくいことが知られるようになり、遠方には黄色の光を投射して手前白色の光で照射するように色分けされた電球流行するようになった最近では白色割合増加し前照灯とともにHID式のものや、特に長波長の可視光を遮るコーティング施して色温度高くした蒼白い光を放つ電球流行している。

※この「フロントフォグランプ」の解説は、「フォグランプ」の解説の一部です。
「フロントフォグランプ」を含む「フォグランプ」の記事については、「フォグランプ」の概要を参照ください。

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