違法改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 21:11 UTC 版)
装飾については、違法競走型も一部装飾性の高いエアロパーツやステッカーなどが施される場合もあるものの、見た目の特異さは共同危険型の方がより強い。二輪車の場合、「三段シート」「爆音マフラー」もしくは「デビル管」「絞りハンドル」または「アップハンドル」の装備が基本で、加えて、派手な模様などの塗装、「ツッパリテール」「ロケットカウル」「布たれ風防」などの装飾部品を装着する。非常に高い二連ロケットカウルと電飾を装着した二輪車は「ブチ上げ」と呼ばれる。このほか大半の車両はナンバープレートが跳ね上げられ、ホイール(スイングアーム)長を伸ばしたり、赤く発光することが義務である尾灯の白色化、白の不動光が義務である前照灯を閃光を放つように改造する者もいる。 四輪の場合、車高を下げる「シャコタン(ローダウン)」、タイヤのサイズダウン、「爆音マフラー」装着が基本で、加えて「ロングノーズ(前方に突き出したボンネット)」「デッパ(出っ歯:鋭利なチンスポイラー)」「竹槍マフラー(跳ね上げた長いマフラー)」「オーバーフェンダー」などの装飾部品を装着することが多い。装飾部品はかつて町工場クラスの所で製造されていた。 これらにより、共同危険型の車両は走行特性が著しく低下している。ローダウン車では一般道の数ミリ程度の凹凸でもシャーシ底面をぶつけて壊すことがあり、スポイラーやフェンダーのアプローチアングルが低過ぎて一部踏切などの段差を越えられない車両も存在する。ロケットカウルやブチ上げは空力抵抗を無視し目立つことだけを考えた造作である。マフラーを外した二輪車では2サイクルエンジンの吸気効率の低下(→チャンバー)などといった制約を抱えており、極端な低速走行であることが多い。特に二輪車の場合は盗難車を改造していることもよくあるため、盗難被害に遭って返って来た車両が、一般には乗用に適さないほどになっている事例もある。 共同危険型車両が当初目指したのは、「チョッパー」(映画『イージー・ライダー』などに登場した改造車)仕様、並びに「レーサー」仕様、「プレスライダー」仕様を、それぞれ再現することである。 チョッパー仕様の場合、当時の輸入二輪車両は100万円 - 300万円もしたため、購入可能な国産二輪車で、アップハンドルは絞りハンドルで、シーシーバー(背凭れ)は三段シートで、フィッシュテールのマフラーは竹槍マフラーでそれぞれ再現しようとした。 レーサー仕様ではロケットカウルを取り付けることになる。本物のレーサーの場合、セパレートハンドルなどで低い位置にハンドルを取り付けているが、市販車にそのまま取り付けるとハンドルとカウルが干渉してしまう。対処法としてカウル自体をハンドルが干渉しない位置に取り付ける方法と、ハンドルを絞りハンドルにしてカウルとの干渉を避ける方法があった。前者の場合、当時の市販車のハンドル高にあわせると必然的にカウル取り付け位置は高くなる。 プレスライダー仕様の場合には、手本となる仕様自体が市販の国産二輪車を改造したものであるため、他の仕様と比べて再現度が一番高い。当時のプレスライダーが乗る二輪車では、渋滞中のすり抜けを行う際にハンドルが四輪車のサイドミラーと当たるのを避けるために絞りハンドルや鬼ハンドルに改造したり、風圧による疲労低減のために布たれ風防をつけている者がいた。また、彼らは所属する報道機関の旗をつけるために旗棒を取り付けていた。 こうした成り立ちに対して、世代が変わる毎に理念は失われ、個々の改造が「なぜその仕様になったのか」に関係なく全てを取り込むようになり、派手さを強調する方向へ変化していった。 「レディース」の場合、スクータータイプの原動機付自転車が使われることが多く、シールやカッティングシートなどで装飾したり、ナンバープレートを着脱ないし可倒式などで偽装することはあっても、車両自体は改造されていないことが多い。
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違法改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 17:10 UTC 版)
拳銃型エアソフトガンの外装を全て金属製に換装した場合、法令で定める模造拳銃の該当要件を備えることになるため、銃腔に相当する部分を金属で完全に閉塞し、銃把(グリップ)に相当する部分を除く表面全体を白色または黄色とする措置を施さなければ所持は違法となる。換装用の金属外装や外国メーカーの金属製エアソフトガンが国内市場で流通しているが、着色等の遵法措置は購入者の責任で行うよう告知している販売業者が多い。 バルブやスプリングの交換、高圧ガスの使用等により威力を増大させ、弾丸の運動エネルギーを3.5J/cm2以上に高める改造を施した場合、法令で定める準空気銃に該当するため、所持は違法となる。また、外国メーカーのエアソフトガンの中には準空気銃に該当するものや構造上真正銃に認定され得るものが存在するため、輸入エアソフトガンを購入する際には注意を要する。
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