チムチュム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/30 16:29 UTC 版)

チムチュム(タイ語: จิ้มจุ่ม、イーサーン語:แจ่วฮ้อน、chim chum)は、タイ王国東北部のイーサーン料理の1種。鍋料理である。
レモングラスやコブミカンで取った出汁をとったスープにハクサイ、春雨、豚肉、魚介類などを入れた鍋料理で、つけダレで食する[1][2]。
一般的には肉、魚介類に溶いた鶏卵をからませてから鍋に入れ、少し火が通ってから野菜類を鍋に入れて煮る[1]。つけダレは店によっては複数種類が提供されることもあり、イーサーン料理らしく辛い[1]。また、店によっては野菜にもハーブが添えられることもある[1]。日本の鍋料理とは異なり、〆に飯や麺類を入れることはない[1]。
飲食店以外に、屋台でも提供される[2]。バンコクパトゥムワン区のルンピニー公園にはチムチュム屋台が出没するが、オフィス街に近いこともあり夕刻には仕事帰りのタイ人で賑わう[2]。
日本のテレビドラマ『孤独のグルメ』Season8第六話「東京都台東区浅草のローストポークのサラダとチムチュム」(2019年11月9日放送)に登場し、「イサーン風ハーブ鍋」と紹介されている[3]。劇中では豚肩ロース、鶏肉、牛肉、豚トロをチムチュムで食している[3]。つけダレは酸っぱ辛い味であった[3]。
出典
- ^ a b c d e 白石路以、美濃羽佐智子「チムチュム」『タイ行ったらこれ食べよう! : 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』誠文堂新光社、2016年、28頁。ISBN 978-4416516010。
- ^ a b c 町ル田マチオ「800円あれば十分! バンコク安くて旨いローカル飯屋②」『バンコク 3500円以下で楽しめる夜遊びスポットを徹底的に探してきました』彩図社、2015年。 ISBN 978-4801300972。
- ^ a b c “第6話 東京都台東区浅草のローストポークのサラダとチムチュム”. 孤独のグルメ season8. テレビ東京 (2019年11月8日). 2025年5月1日閲覧。
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