キュレーター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 02:26 UTC 版)
キュレーター(英語: curator)とは、博物館(美術館含む)、図書館、公文書館のような資料蓄積型文化施設(ミュージアム)において、施設の収集する資料に関する鑑定や研究を行い、学術的専門知識をもって業務の管理監督を行う専門管理職。美術館・博物館・動物園などの展覧会の企画・管理(監督)者[1](※curate ― 展覧会を組織すること)。英語由来の外来語であり、日本語で「学芸員」と訳されたものが、双方の実状は異なり、欧米では施設の企画監督を司る展示企画者のみをcuratorと呼ぶ。日本の学芸員は担当範囲が広いために重なる部分はあるものの、仕事の役割・難易度・組織内立場が異なる以上、非常に狭き門である欧米のcuratorと日本の学芸員を同列に語ることは難しい。日本の場合は、階級や役職に関係なく、誰もが「学芸員・キュレーター」を名乗るが、欧米のキュレーターはアシスタントキュレーターを経てからなる館内階級が高い役職であり、著名施設での主な求人条件は「美術史などの専門知識(著名な美術館や博物館では博士号を取得している人)、コミュニケーション力、文章力、細部に目がいく几帳面な性質を持っている人」となっている[1][2][3][4]。
- ^ a b “小室眞子さん「年収1500万円報道」で注目、美術館学芸員。なぜアメリカでは人気の職業なのか(bizSPA!フレッシュ)” (日本語). Yahoo!ニュース. 2021年11月19日閲覧。
- ^ a b “キュレーター/学芸員 | 現代美術用語辞典ver.2.0”. archive.vn (2021年10月20日). 2021年10月20日閲覧。
- ^ a b “欧米のキュレーターと日本の学芸員との違い | 学芸員の仕事・なり方・年収・資格を解説 | キャリアガーデン” (日本語). 学芸員の仕事とは. 2021年10月20日閲覧。
- ^ a b “キュレーターになるには|大学・専門学校のマイナビ進学” (日本語). マイナビ進学. 2021年10月20日閲覧。 “欧米では仕事の範囲が限られているが、日本では学芸員のことをキュレーターということが多く、美術館や博物館に関わるあらゆる業務を行う。”
- ^ a b c “学芸員制度各国比較”. 文部科学省. 2021年1月12日閲覧。
- ^ goo和英辞典"学芸員"
- ^ excite和英辞書"学芸員"
- ^ 英辞郎on the WEB"学芸員"
- ^ a b c d e “キュレーション”. コトバンク(出典:知恵蔵2011). 2012年7月19日閲覧。
- ^ 小林弘治 (2011年5月27日). “「キュレーション」”. 朝日新聞社. 2016年12月10日閲覧。
- ^ “キュレーション 王者グーグルを追う人力の新興勢力:日本経済新聞”. 日本経済新聞社 (2010年12月30日). 2016年12月11日閲覧。
- ^ “アルゴリズムは編集者の知恵と経験を超えるか?”. 毎日新聞社 (2015年6月16日). 2016年12月11日閲覧。
- ^ 中島由弘 (2015年). “キュレーションメディアの最新動向 (PDF)”. インターネット白書2015. インターネット白書編集委員会. p. 41. 2016年12月10日閲覧。
- ^ “Chris Anderson's TED Recommendations” (英語). www.ted.com. 2022年5月17日閲覧。
「キュレーター」の例文・使い方・用例・文例
キュレーターと同じ種類の言葉
- キュレーターのページへのリンク