づとは? わかりやすく解説

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/16 08:36 UTC 版)

平仮名
文字
字源 に濁点
JIS X 0213 1-4-37
Unicode U+3065
片仮名
文字
字源 ツに濁点
JIS X 0213 1-5-37
Unicode U+30C5
言語
言語 ja
ローマ字
ヘボン式 ZU
訓令式 ZU(DU)
JIS X 4063 du
発音
IPA d͡zɯᵝ
種別
濁音
「づ」の筆順
「ヅ」の筆順

は、仮名のひとつであり、濁点をつけた文字である。四つ仮名の一つ。 日本語音節のひとつとして用いられ、1モーラを形成する。「zu」の発音は多くの場合「」で表記される。

日本語における発音

  • 1子音と1母音」から成る音。語中においては舌の先を上歯茎に付けずに近づけて、隙間から声を摩擦させて通すときに出る有声歯茎摩擦音、すなわち「」の子音の有声音である。また語頭や促音・撥音の後では舌を上歯茎に付けて、離すときに、狭い隙間を作って摩擦した音を出す有声歯茎破擦音。これら2つの「づ」の発音は、一般に日本語の話者にはほとんど聞き分けられず、意味上の差異はない。「づ」は「」と同じ発音であり、現代標準語では「づ」と「ず」を音の上で区別しない(四つ仮名)。現代仮名遣いでは、例外を除いて「づ」で書かれてきたものをすべて「ず」で書く。
  • 上代の「づ」の発音は、舌先の破裂音を子音とする /du/ であったと考えられるが、室町時代末には摩擦音を伴う /dzu/ に転じていた。さらに江戸時代に入ると「づ」(/dzu/)と「ず」(/zu/)の間で発音上の区別が失われ、仮名遣いの混乱を生じるようになった[1]。なお現在でもごく一部の方言に /du/ の発音が残る。
  • 現代では、外来語中にて /du/ の発音が出る場合、「ドゥ(または『デュ』)」と表記する。
  • 発音 [ヘルプ/ファイル]

づ に関わる諸事項

一般的な「づ」と「ず」の使い分けについては、四つ仮名を参照。

  • 社名(の英語表記)に「Foods」を含む企業では、「ヅ」を用いている場合がある(ゼネラルフーヅ大和フーヅ、ユーシーシーフーヅなど)。
  • 「つ」が連濁によって濁る場合には「ず」ではなく「づ」と表記し、地名では「会津」「沼津」「焼津」などの例がある。「米津玄師」「手塚治虫」など、人名にも多い。
    • かなが「づ」表記でもローマ字表記は「zu」とすることが一般的である。JRをはじめとする各鉄道会社もそのようにしており、会津若松駅は「Aizu-Wakamatsu」、沼津駅は「Numazu」、焼津駅は「Yaizu」である。
  • ローマ字入力では、「ず=ZU」と区別するために、「DU」が用いられる。
  • 」(かつら)のことを「づら」と表記することがある。
  • 新党きづな - 「きずな(絆)」という語は現代仮名遣いでは「ず」で表記するが、語源的根拠から歴史的仮名遣いの「づ」を採用している。詳細は新党きづな#党名を参照。

脚注

  1. ^ 日本国語大辞典』(第2版)小学館、2001年。 

関連項目



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