ヘモグロビン【hemoglobin】
ヘモグロビン
英訳・(英)同義/類義語:hemoglobin, Hb
主に赤血球内に存在し、4本のペプチド鎖からなるタンパク質に鉄の配位したヘムが結合した構造をしている色素タンパク質で、酸素を運搬する主役でガス交換に機能する。
酵素タンパク質モチーフなど: | プロトンカリウムATPアーゼ ヘパリン結合性上皮増殖因子様増殖因子 ヘパリン結合性増殖因子 ヘモグロビン ベータアドレナリン受容体 ベータアドレナリン受容体キナーゼ ペプシノゲン |
ヘモグロビン
ヘモグロビンは、ミオグロビンに似た構造のタンパク質が4分子集まった複合体である。複合体を形成することによって酸素結合能がアロステリック効果を受ける。
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ヘモグロビン(Hb) ( hemoglobin )
ヘモグロビン(血色素)
ヘモグロビン
血色素量(ヘモグロビン、Hb)【けっしきそりょう】
ヘモグロビン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/16 06:05 UTC 版)
ヘモグロビン(hemoglobin、Hb、血色素)とは、ヒトを含む全ての脊椎動物や一部のその他の動物の血液中に見られる赤血球の中に存在するタンパク質である。酸素分子と結合する性質を持ち、肺から全身へと酸素を運搬する役割を担っている。赤色素であるヘムを持っているため赤色を帯びている。
- ^ ヘモグロビンF
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- 1 ヘモグロビンとは
- 2 ヘモグロビンの概要
- 3 生物界におけるヘモグロビン
- 4 著名な研究者
- 5 関連項目
ヘモグロビン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/06 04:30 UTC 版)
マメ科植物はヘモグロビン遺伝子を持つ。これが感染細胞で発現して酸素と結合することにより、細胞質内の遊離酸素濃度が低く保たれる。これはレグヘモグロビンや共生ヘモグロビンなどと呼ばれ、細胞質での濃度がmMレベルに達するほど大量に合成される。アクチノリザル植物では、モクマオウ属とヤマモモ属の根粒はマメ科植物に匹敵する濃度のヘモグロビンを含み、これらは根粒中の酸素濃度の制御に関わると考えられる。その他のアクチノリザル植物の根粒は、少量のヘモグロビンしか含まない。モクマオウ(C. glauca)の共生ヘモグロビン遺伝子はクローニングされており、最も研究がなされている。ヘモグロビンは感染細胞でのみ発現しており、(フランキアの菌糸ではなく)植物の細胞質に存在する。ヘモグロビン遺伝子の発現は未熟な感染細胞でもみられるが、フランキアの窒素固定遺伝子(nifH)の発現はその時期には検出されない。すなわち、ヘモグロビンの発現は窒素固定能の発現よりも早く、これはマメ科植物と同様の特徴である。ヤマモモ属のヘモグロビンについてはモクマオウほどの詳細な知見は得られていない。マメ科植物の根粒では、レグヘモグロビン(II型ヘモグロビン)とはアミノ酸配列がやや異なるI型ヘモグロビンも少量発現している。I型ヘモグロビンは、窒素固定酵素の阻害剤である一酸化窒素(NO)を除去する役割があると考えられている。ハンノキ属(Alnus firma)ではI型ヘモグロビン遺伝子が同定・単離されており、マメ科植物と同様に根粒中で高い発現を示し、NOの解毒活性をもっている。
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ヘモグロビン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 06:44 UTC 版)
コオリウオの血液は無色透明である。これは血液中に酸素を運搬するタンパク質であるヘモグロビンがないためである。コオリウオは、成体になってもヘモグロビンを持たない唯一の脊椎動物として知られている。コオリウオにはヘモグロビンの遺伝子の痕跡が残されているが、ヘモグロビンを生産しない。 ヘモグロビンはαサブユニットとβサブユニットと呼ばれる2種類のサブユニットから成るが、コオリウオ科の16種中、15種では、βに関わる遺伝子が完全に消失し、αについても部分的欠損がみられた。残りの一種Neopagetopsis ionahは、他の種に比べ、遺伝子を多く残すが、いずれにせよヘモグロビン遺伝子は機能していない。 ほぼすべての種類で赤血球を欠いており、あったとしても少量の死骸である。 酸素はヘモグロビンを介さず、血漿に溶解されて運ばれる。低い代謝と低温で酸素が溶解しやすい環境のため、ヘモグロビンを持たないでも生存できる。(一般に、気体の水への溶解度は、水が低温であるほど上昇する。) しかしながら、酸素運搬能はヘモグロビンを持つものの10%以下である。
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「 ヘモグロビン」の例文・使い方・用例・文例
- ヘモグロビン酸化における本質的変化に頼る機能上磁気反響画像
- 血液のヘモグロビン量を増加させる薬
- 身体組織に酸素を運ぶヘモグロビンを含む成熟した血球
- 三日月形で、異常な形のヘモグロビンを持つ異常な赤血球
- ヘモグロビンに結合されない鉄の顆粒を含む異常な赤血球
- ヘモグロビンの放出を伴う赤血球の溶解
- ヘモグロビン濃度の減少によって生じる低酸素症
- ヘモグロビン濃度の減少によって引き起こされる無酸素症
- 赤血球ヘモグロビン濃度の上昇を特徴とする貧血
- 赤血球ヘモグロビン濃度の減少を特徴とする貧血
- 血漿中の過度のヘモグロビンの存在
- 血中に異常なヘモグロビンが存在する血液病
- ヘモグロビンの合成異常によって生じる遺伝性貧血
- (両親から遺伝する)ホモ接合性地中海貧血の致命的形体で、ヘモグロビンがない
- 尿中のヘモグロビンの存在
- 一酸化炭素は、ヘモグロビンに結合して、血液中の酸素に取って代わる
- 遊離ヘモグロビンを縛り、それを取り除く(傷などから)プラズマのタンパク質
- ヘモグロビンの生成物として形成される胆汁の中のオレンジ―黄色の色素
- 赤血球(赤血球)の病勢減退(破壊)とヘモグロビンの放出を引き起こす物質のどれか
- 魚は、哺乳類より単純なヘモグロビンを持っている
ヘモグロビンと同じ種類の言葉
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