ソードオブロゴス
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「仮面ライダーセイバー」の記事における「ソードオブロゴス」の解説
太古の昔に存在した世界を創り上げた大いなる力を持つ本を守り、長年に渡って人知れず世界の均衡を保ってきた剣士の任務をバックアップする秘密組織。聖剣に選ばれた剣士によって構成されている。 ノーザンベースとサウザンベースで聖剣と、世界に散らばって回収したワンダーライドブックを分散して保管することで、ワンダーワールドと現実世界の均衡を保ち、全てのワンダーライドブックが揃うことで全知全能の書が復活することを防いでいる。 本を集めようとしているメギドやカリバーたちに対して、本を集めることは禁止されているため、飛羽真は組織との距離を置いている。だが、飛羽真の失われた記憶を取り戻すため、組織は彼のために本を集めようとしている。 倫太郎・尾上・大秦寺はノーザンベースに所属していたが、第16章から第29章までの間にソフィアが行方不明となったため、一時期サウザンベースの指揮下に入った。サウザンベースも現在のマスターロゴスであるイザクが最高責任者の職を放棄したことにより神代兄妹が離反し、悪の根拠地とも言うべき存在となった。 最終決戦が終わった後は、所在不明のワンダーライドブックを捜索するために組織を存続させ、倫太郎と凌牙の話し合いを元に組織の体制をマスター制から評議員制に変更し、倫太郎、ソフィア、ユーリ、凌牙が新たな評議員となった。 剣士と怪人たちが大昔から大変な力を持つ本を巡って戦う中で、本を奪いたい悪から本を守る剣士が組織化され、主人公に協力しやすくするため、剣士たちの組織があると考え、当初は剣士たちのギルドのようなものから始まり、時代を経ることで秘密組織に発展していくものとなると考え、設定されたが、主人公がそこに所属するとスーパー戦隊シリーズのようになるため、異端な存在となった。また、当初は一匹狼の主人公が、いろんな街に行って、そこにいる組織に所属するガチガチに頭の硬い剣士たちと戦い、出会うことで「本は面白い」ということに気付いて絆を次第に深めていって仲間となり、共に巨悪と戦うようになるという大筋であった。だが、コロナの影響でそういった案が変更となり、「組織には入らない」という飛羽真のセリフはその設定の名残りではあるものの、組織の剣士にとって飛羽真の作家ならではの古い文献を解読する想像力や膨大な知識量は超能力であり、そういった描写を積み重ねることで飛羽真への信頼が構築されていくといった展開が物語に入れにくい状況になったという。また、当初は聖剣ソードライバーで戦う3人は3冊同時に扱うことが可能な特別な存在である聖騎士で、それ以外の剣士は暗殺者やスパイなど独自の力で戦う剣士という設定があった。 新堂 倫太郎(しんどう りんたろう) / 仮面ライダーブレイズ 聖剣・水勢剣流水を扱う水の剣士。23歳。誰に対しても丁寧語で喋り、剣士としての使命や組織のルールと考えを優先する生真面目な性格である一方、大のスイーツ好きという一面ももつ。また現実世界のことは本で得た知識しか知らないため、生き物や物の名前を正式名称や学名で表現するなど、ややズレたところや意外とスキがあり、お人好しな好奇心旺盛な性格。身寄りのない孤児で組織に引き取られて育ったため、ソフィアや剣士たちを家族として大切に思っている。 飛羽真からブレイブドラゴンワンダーライドブックと聖剣・火炎剣烈火を回収しようとするが、アリメギドおよびキリギリスメギドとの戦いを経て飛羽真のポテンシャルを認め、協力し合うようになり、戦いの事情を教えるようになっていく。 飛羽真と上條の戦いが終わった後、玲花の嘘に惑わされた上に、飛羽真がソードオブロゴスを疑う発言をしたことで彼と対立し、サウザンベースの指揮下となった後も、飛羽真を裏切り者と決めつける玲花の言葉を否定する一方で、組織を疑う飛羽真に複雑な思いを抱いている。 親代わりである組織への恩義を優先してソードオブロゴスに留まるも、組織の真の敵がマスターロゴスだと知り、ノーザンベースに帰還して飛羽真たちにマスターロゴスと神代兄妹の目的を伝え、飛羽真とも剣を交えたことで和解する。 芽依には密かに想いを寄せていて、なかなか好意を伝えられずにいたが、現実世界に飛羽真が帰還した後にはペアルックをする仲となっている。キャラクターイメージはキャプテン・アメリカのように真面目で、リーダーのような感じで皆を誘導する存在だが、隙がある感じであったという。また、「めちゃめちゃ敬語のアンパンマン」とも言われたという。 本作品の仮面ライダーはソードオブロゴスに所属しているが、飛羽真は組織のためではなく、自分の思いのために戦い、組織に協力はするが、完全にそこの一員というわけではないため、倫太郎を組織の代表として設定された。そのため、冷たい感じにならないように少しコミカルなところを付け加えて、明るいポジションとなった。 倫太郎役の山口は、真面目なキャラクターであったことから、子供にもわかりやすいキャラ付けとして、喋る際に顔の横に人差し指を上げる仕草を作ったという。 富加宮 賢人(ふかみや けんと) / 仮面ライダーエスパーダ / 仮面ライダーカリバー 聖剣・雷鳴剣黄雷を扱う雷の剣士で、飛羽真の幼少期の親友。24歳。仕切り屋で明るい温厚な落ち着いた性格。ファンタジック本屋かみやまを訪れ、飛羽真との再会を喜ぶが、15年前の出来事や幼いころに一緒に遊んでいたもう一人の少女についての記憶を失っていることを知る。 15年前に父である隼人が組織を裏切ったことなどに負い目を感じていたが、隼人と思われていたカリバーが上條であることを知って激しく思い悩み、上條が変身したカリバーに敗北したことで、闇に飲まれて消滅した。その後、飛羽真がプリミティブドラゴンの力に飲まれた直後に、闇の世界から闇の剣士として復活する。 闇の中で闇黒剣月闇の力によって幾多もの世界が破滅する未来を目の当たりにしたことで、世界を救うために全ての聖剣を封印することを優先するようになる。飛羽真や仲間たちを救いたいという思いが非常に強いことから、彼らを傷つけずに自分ひとりで解決しようと全てを抱え込んでおり、飛羽真や隼人のことに関しては特に常に思い悩んでいた。 本来の未来では飛羽真が聖剣とルナの力によって全知全能の書を手にし、タッセルと同様にワンダーワールドの守り人となってこの世界から消えて世界を救ったが、飛羽真の犠牲によって世界が救われる未来を避けるために、自らを犠牲にしてソロモンを闇の力で封じようとするが、ユーリから未来の真実を聞かされた飛羽真の妨害によって失敗に終わる。 だが、心の中でタッセルによって魂を救われていた隼人と再会し、過去への責任ではなく、自分自身の思いで生きるように諭され、再び雷鳴剣黄雷を手にし、飛羽真と再び共にエスパーダとして戦うことを決意する。 飛羽真が消えた後は、ファンタジック本屋かみやまを引き継いでおり、飛羽真が戻ってきた後はファンタジック本屋かみやまを手伝うようになる。子供時代にルナと出会ったのは、隼人がルナの警護にあたっていたから、という構想で、隼人もしくはそれを指示したマスターロゴスの作戦であったという流れも考えられていたが、語っておく設定が山積みになったため、こういった部分まで手が回らずに深掘りすることができなかったという。再登場した後は、当初はルナを取り戻すためだけに戦うというものだったが、それでは飛羽真と目的が一緒でいい人の部分が中途半端にあると人が変わった感じがしないことから、すべてを抱えて1人で戦うといういわゆるライダーっぽいものを極端にしている。 ソードオブロゴスへ戻ってきた後の賢人の衣装は、賢人が苦悩してきた道程を消さないためにすべて元の隊服に戻すのではなく、闇黒剣月闇を使用していた時の白いインナーも引き続き使用している。 尾上 亮(おがみ りょう) / 仮面ライダーバスター 聖剣・土豪剣激土を扱う土の剣士。36歳。すでに新人剣士として17年前から活躍しており、15年前の戦いを生き残った最強の剣士であり、現在は若き戦士たちを育て上げてきた一方で、彼らに混じってベテラン剣士として奮戦している。一人息子のそらを育てる「最強の剣士」にして「最強の子育て王」を自称する明朗かつ豪放磊落な性格の好人物で、飛羽真たちの人間関係の潤滑油としても機能する。 飛羽真を「小説家」と呼んでおり、当初は彼が聖剣に選ばれたことなどを信じていなかったが、飛羽真がサンショウウオメギドに捕らわれた息子のそらを助けたことで、その能力を認める。 ソフィアが失踪したことでサウザンベースの指揮下になったが、サウザンベースの横暴に怒りを覚え、飛羽真側についた。それ以降は飛羽真のことも「飛羽真」と呼んでいる。 第32章でノーザンベースに侵入したズオス・プレデターと交戦するも、圧倒的な力の前に敗北し、重傷を負って入院するがユーリの力によって回復し、第34章で退院する。 最終決戦ではロード・オブ・ワイズ ハイランダーと対戦し、ハイランダーを羽交い絞めにしてスラッシュに倒させる。 最終決戦が終わった後は、教員試験に向けての勉強を始めている。キャラクターのイメージは、『子連れ狼』。「カリバーを追っていた」というのは前述の設定の名残りである。 緋道 蓮(あかみち れん) / 仮面ライダー剣斬 聖剣・風双剣翠風を扱う風の剣士。ノーザンベースでは最年少の18歳。自分の強さに絶対の自信を持ち、「正義は強さ」を信条とする。口が悪くやんちゃな雰囲気だが、強さの目標としていた尊敬する賢人の幼馴染である飛羽真をライバル視して対抗心を燃やしている意地っ張りな性格でもあるが、実は人が良く、一本気である。 飛羽真と上條の戦いが終結した後も、賢人を倒した上條の言葉を信じる飛羽真を憎悪していた。 しかし、復活した賢人と再会するも、彼によって風双剣翠風を封印され、デザストと出会ったことで、組織を離れて単独行動を取るようになる。 その後は、迷いを払拭するために飛羽真と剣を交えるもその強さの前に大敗を喫し、人を守るために戦う彼の強さが理解できずに自分が弱いと思うようになっていた。その後、カリュブディスに襲われて死期が近づいていたデザストと戦う中で、「強さの果てを見たい」という気持ちを取り戻し、デザストを倒す。そして、マスターロゴスを倒すという目標を示し、飛羽真側の面々や神代兄妹と共闘する。 最終決戦ではロード・オブ・ワイズ スパルタンと対戦し、デザストアルターライドブックと無銘剣虚無を用いて自己流のカラミティ・ストライクでスパルタンを倒した後、クオンと戦っている賢人の元へ向かい、彼と共闘してこれを倒す。 最終決戦後は、武者修行の旅に出た。 本来は風の剣士はサウザンベース所属であったが、現代ではノーザンベースの所属となっていることが第33章で判明する。飛羽真に突っかかっていったのは、前述の聖騎士の設定の名残りで、修行を重ねた自分にただ本を読んでいるだけの奴が勝てるはずがない、という言い分があったからだという。 蓮役の富樫は序盤はフワちゃんのようなテンションの高さを意識していたり、他人の演技を参考にしていたが、現在では台本を何十回も読んだり、監督の側にいて言っていることを理解するようにしている。 大秦寺 哲雄(だいしんじ てつお) / 仮面ライダースラッシュ ワンダーライドブックと聖剣、ノーザンベースの設備や蔵書に詳しく、ワンダーライドブックと聖剣、ベルトの調整を担当するソードオブロゴスの優れたメカニック。年齢不詳。職人気質な性格で、音の剣士であることから鋭い聴覚に優れており、剣の声を聴くことに長けているなど、剣に対する愛情が深いが、繊細な面があり、寡黙でやや人見知りな性格。代々2000年続く刀鍛冶の家柄で、先祖はガトライクフォンやブックゲートを開発している。 ソフィアからは「スラッシュ」と呼ばれており、その実はマスターロゴスから17年前に剣士として認められており、尾上と同様にベテラン剣士であった音の剣士=仮面ライダースラッシュであったが、自らの聖剣である音銃剣錫音が15年前の戦いで異常をきたして悲鳴を上げ、長らく調整中だったため、暫くは飛羽真たちの聖剣のメンテナンスなどサポート役に回っていた。聖剣の修復が完了してからは積極的に戦線に出ており、変身後は普段同様静的な戦いを見せるが、ブレーメンのロックバンドワンダーライドブックを使用するとブレーメンのロックバンドワンダーライドブックの効用によって「私」から「俺」に一人称が変化し、奇声を上げたり、高い声のトーンになるなど異常にテンションが高くなる変人としての側面も持つが、本人は「何も変わっていない」と否定している。 サウザンベースの指揮下になった後は、ストリウスと戦った際にソフィアがメギドによってさらわれたことが嘘であると知り、困惑する。飛羽真とは2度の一騎討ちを経て彼に一族に伝わる伝説の剣士の可能性を認め、火炎剣烈火を覚醒させつつある彼を信じるに至り、組織を離れて飛羽真の元へついた。 最終決戦ではロード・オブ・ワイズ スパルタンと対戦して蓮に倒させた後、ハイランダーと戦っている尾上のもとへ向かい、尾上の犠牲を顧みずハイランダーを倒す。変身直前にピクピクと耳を動かすのは、岡が実際に動かしている。 神代 玲花(しんだい れいか) / 仮面ライダーサーベラ サウザンベースに所属している女性。23歳。飛羽真たちを視察するため、マスターロゴスの代理としてノーザンベースを訪れた。 マスターロゴスの密偵として彼の命令で、賢人にカリバー(上條)を倒すためにトライケルベロスワンダーライドブックを与えたり、ソフィアを拉致してサウザンベースに幽閉し、メギドの手にソフィアが落ちた、という嘘で、飛羽真と倫太郎たちとの不和を煽るなど、仲間をも欺く冷徹な性格である。 倫太郎たちがサウザンベースの指揮下となった後も、飛羽真と組織を信じる倫太郎との溝を深めたり、ノーザンベースの聖剣やワンダーライドブックを回収する。そして、組織を離脱して飛羽真の味方となった尾上と大秦寺を粛清すべく煙の剣士=仮面ライダーサーベラに変身する。 その全ての行動の真意が、全知全能の書を手に入れるための儀式に必要な全ての聖剣とワンダーライドブックを揃えるための鍵である飛羽真が新しい力を手に入れ、倫太郎たちと孤立させ、火炎剣烈火のさらなる進化を見極めようとしていたマスターロゴスの意思によって行ったものであることが判明した。 普段は冷徹な性格で他者に対しても冷徹な態度を取っているが、離反を決意して以降はクールながらも明るい性格に変わる。一方で、大好きな兄の凌牙に対しては「お兄様」と呼び、彼の一挙手一投足にときめいたり、デレデレで笑顔も見せているなど異様なまでの愛慕を示している。 兄に従ってマスターロゴスに忠誠を誓っていたが、マスターロゴスが世界を滅亡する神と名乗ったことで真の敵が彼であると知り、凌牙とともに飛羽真たちに力を貸す。 最終決戦ではロード・オブ・ワイズ ディアゴと対戦し、凌牙とともに倒す。 最終決戦が終わった後も組織のメンバーとして活動しているが、凌牙が芽依を気にしていることに激しい憤りを募らせている。剣士が10人もいることから、テレビ局の意向で女性のライダーを入れることとなった。 神代 凌牙(しんだい りょうが) / 仮面ライダーデュランダル 聖剣・時国剣界時を扱う時の剣士にして玲花の兄。33歳。剣士たちのことは称号で呼ぶ。マスターロゴス直属の剣士であるため、たとえ彼の命令が組織の理念に反するものであっても絶対的な忠誠を誓い、マスターロゴスに意見する者を粛清するなど冷酷非情な手段も厭わない。相手を見下すような態度を取る自尊心が高い厳しい性格だが、予期せぬ反撃に遭うと激高しやすい。マスターの命で、火炎剣烈火と交わったことで自然に覚醒した剣士たちの聖剣を回収しようと動き始める。 その後、マスターロゴスの命でバハトが倒した剣士たちの聖剣を回収しようとするが、バハトに襲われて自らの聖剣とワンダーライドブックをマスターロゴスに奪われてしまう。第36章でマスターロゴスが世界を滅亡する神と名乗るようになったことですでに彼がマスターロゴスとはみなさず、世界を滅ぼそうとする彼を粛清する立場をとることを決意する。だが、基本的に組織の者ではない飛羽真や組織を離れた倫太郎たちには恩義を返すために共闘するものの、表面上は力を貸さない意思を示していたが、玲花とともにワンダーライドブックをサウザンベースから奪還し、自らのブックゲートとともに飛羽真たちに返した。 マスターロゴスに離反してからは、怪我の手当てをしてくれた芽依たちへの感謝を示すのに口ごもったりするなど、感情を素直に表せないツンデレな一面を見せている。 最終決戦ではロード・オブ・ワイズ ディアゴと対戦し、玲花とともにこれを倒す。 最終決戦が終わった後も玲花と共に組織の一員として活動しており、芽依にも密かに好意を寄せているが、それが玲花の琴線に触れてしまっている。倫太郎との一騎討ちでは敗北するも彼の強さを素直に認め、元マスターロゴスのイザクからの命令で行っていた飛羽真たちへの横暴な振る舞いを謝罪した上で、次期マスターロゴスとして倫太郎を推薦するが、組織の体制そのものを変えるべきだという彼の言葉を真摯に受け止める。 ソフィア ソードオブロゴスに仕える本の守護者で、ノーザンベースの剣士たちを束ねる司令官のような役割を担う。年齢は100歳を超えており、過去に行われた"本"を巡る戦いをノーザンベースから見守ってきた。飛羽真や倫太郎たちのことは変身後の名称で呼ぶ。 敵の動きや剣士の働きを注視しており、適切な助言を状況に応して行っている。女神のような穏やかな物腰で、芽依にノーザンベースへの出入りを許すなど、寛大な性格。お茶目な言動を見せたり、料理などは全くできないため、周囲を驚かせることもある。ノーザンベースを守る結界を張ったり、波動を腕から放ったり、メギドの出現を察知する力など、人間を超えた能力を持つ。 第11章で万が一のことを考えて謎の鍵を芽依に預けてノーザンベースを離れ、上條の元を訪ねるが、エスパーダとカリバーの戦闘中に白い煙に包まれ行方を眩ます。その後、玲花によってマスターロゴスの命を受けて人造人間を創造する秘術が記された本の在り処を聞きだすために囚われてサウザンベースのブックゲートで作った隠し部屋に幽閉されていることが判明するが、カリバーとなった賢人に開放され、ノーザンベースに帰還。 第44章で後述の経緯から崩壊するワンダーワールドの影響で存在自体が危うくなっていた際にユーリから闇黒剣月闇を託されてその結界の力でその姿を辛くも維持し、第45章で仮面ライダーカリバーに変身した。 その正体は世界をつなぐ存在の代用品としてマスターロゴスが2000年前に本の力によって世界をつなぐ存在を模倣して作られた人造人間で、全知全能の書の復活のために重要な存在であることが判明した。そのため、ストリウスはグリモワールワンダーライドブックを作るために、人造人間の書によってソフィアの偽物を作り出していた。 長嶺 謙信(ながみね けんしん) / 仮面ライダーブレイズ 先代の水の剣士で、倫太郎の師匠。真っ直ぐで気骨のある性格で、剣の修行を怠らないよう倫太郎の親代わりとして厳しく諭していた。 15年前にズオスと戦い敗れて亡くなる。 ブレイズタテガミ氷獣戦記となった倫太郎がズオスを倒した後にその魂が彼の前に現れ、倫太郎を褒め称えた。 富加宮 隼人(ふかみや はやと) / 仮面ライダーカリバー 賢人の父である闇の剣士。かつては尾上や上條とともにソードオブロゴスに所属し、戦っていたが、とある事件をきっかけに組織を裏切り、姿を消す。 15年前、世界の滅亡を闇黒剣月闇によって見せられたことで思い悩むが、とある人物から滅んだ世界が全知全能の書があれば復活できると吹聴され、ルナを使って全知全能の書に迫り、現実世界とワンダーワールドを繋ぎ大いなる力を手に入れようとするが、親友の上條によって組織に対する裏切りとみなして葬られる。第33章で唆した人物がマスターロゴスと判明する。 第37章ではソフィアの口から、隼人が世界と賢人を守るために戦っていたことが語られた。 ストリウスとの最終決戦に臨むソフィアの前に上條と共に魂として現れ、彼女を支えた。光の鳥 タッセルの左肩に停まっていた小鳥。タッセルのことは本名であるビクトールと呼び、人語を話す。 タッセルの部屋を訪れたユーリにタッセルが消えたわけではなく、力を失っていることを告げる。 ソロモンを闇の中に封印することに失敗した賢人の前に現れ、「未来は変わるさ…」という言葉を残す。 その正体は、タッセルによって救われた隼人の魂が化身した姿で、賢人の心の中で隼人の姿に戻って邂逅し、彼を諭す。 マスターロゴス ソードオブロゴスの最高権力者。初代マスターロゴスと現在のマスターロゴスであるイザクが該当する。初代マスターロゴス 現実世界を守るために正義の剣士を集めてソードオブロゴスを作り上げた人物で現在のマスターロゴスであるイザクの先祖で、彼と同じ顔立ちをしている。かつてビクトールと共に知識の源を探した始まりの5人のうちの1人でもあり、ストリウスたちがメギドと化して裏切った後は、タッセル(ビクトール)と全知全能の書の一部を分割して現実世界とワンダーワールドの均衡を守り維持するという約束を交わし、地球の地軸に従って南極と北極に拠点を築き、全知全能の書の一部をさらに二つに分けて、それぞれに配した。 イザク / 仮面ライダーソロモン 現在のマスターロゴスで赤いローブを纏っている。全知全能の書の分冊を常に携えていたため、普通の人間以上の長命を授かっており、ソードオブロゴスを長きに渡って率いてきた。 だが、初代マスターロゴスとタッセル(ビクトール)の約束を偽善者の自己満足と揶揄しており、その長命から組織の理念と任務に飽きて、剣士たちや倒すべき敵である筈のメギドをも含めた全てを利用して19冊のワンダーライドブックと11本の聖剣を揃えて全知全能の書の力を復活させる野望に取り憑かれ、世界をつなぐ存在を手に入れ二つの世界を意のままに改変し支配して、退屈を紛らわせるために世界を崩壊し、自らが新世界の神となって争いの絶えない世界に創り変える野望を抱くようになるなど、初代マスターロゴスの意に反する行動をとっていたが、実は自分自身が全知全能の書を復活させて世界を崩壊させる未来を見た隼人に入れ知恵をして全知全能の書に至る儀式の実験を行わせた、上條が探していたソードオブロゴスに潜む15年前から続く事件の黒幕であることが第29章で判明する。 自ら戦地に赴き、飛羽真と賢人の聖剣を回収しようとするも、世界を繋ぐ存在であるルナが現れたことで、無銘剣虚無を手に入れるために破滅の書をからバハトを解放する。 そして、剣士たちから集めた11本の聖剣と19冊の本、そしてルナの力で、全知全能の書の復活を目論むが、飛羽真の妨害によって儀式が中断する。だが、不完全な形で顕現した未完成な全知全能の書ともいうべき存在のオムニフォースワンダーライドブックと大いなる剣カラドボルグを手にする。 そして、仮面ライダーソロモンへと変身し、飛羽真たちを圧倒すると世界各地の上空に巨大なる終末の書を顕現させ、世界を滅ぼす神として君臨し、生き残るために戦争を起こせと発破をかける。 だが、戦争が起こらないことに業を煮やし、ソロモンの必殺技で街一つを消滅するが、自らが欲していた伝説の聖剣、刃王剣十聖刃を手にしたクロスセイバーとなった飛羽真に巨大なる終末の書を消された後はワンダーワールドに復活したルナを狙い、オムニフォースワンダーライドブックの力で凌牙、倫太郎、賢人を操るも、フィーチャリングセイバーとなった飛羽真に倒され、オムニフォースワンダーライドブックをストリウスに奪われ、消滅させられる。当初からマスターロゴスの存在は考えられていたが、初期段階ではカリバーのキャラが立たなくなることから伏せられていた。当初は『Wonder story』にも記されているワンダーワールドに刺さっていた巨大な剣に封印されていた魔王が復活してラスボスになるというような流れを想定していたが、それではありきたりなことから、マスターロゴスをラスボスとすることとなった。最終的なラスボスとなったストリウスを含めて、本作品では本当に悪い人がいない、という話となったが、マスターロゴスはいわゆる絶対悪であることから、背景を全く描かないものとなった。 四賢神(よんけんじん) 組織の最高位で、マスターロゴスを上回る権力を持ち、合議制によって組織の方針などを決める権利を有する4人の賢神。ソードオブロゴスに伝わる全ての剣術を編み出した剣士で、いずれも桁違いの戦闘力を秘める。 大秦寺は15年前の隼人の裏切りなどに賢神たちが関与しているのではないかと疑っていたが、すでに現在のマスターロゴスによって暗殺されていたことが第29章にて判明する。 第44章にて、ストリウスの死者を蘇らせる能力によって墓所に安置されていた4つの棺から全盛期を凌ぐ力を得た状態で意志を持たない彼の傀儡として復活させられる。ロード・オブ・ワイズ 四賢神が変身した姿。斧や剣など、各々が得意の武器を身に着けている。デザインモチーフはガルーダで、おでこは開いた本の背、顎はがっしりさせることで鳥顔ではあるが屈強な印象にしている。仮面ライダーストリウスとの関連性を出すために、全身は黒と金のカラーリングと曲線的なパターンとなっている。4体のバージョン違いは現場で相談して作られたため、クオンのみデザイン画が描かれた。 撮影用スーツは、ボディは『スーパーヒーロー戦記』のアガスティアベースの衛兵などの流用、背中の羽根とマスクは新規造形となっている。 神代玲花が変身する煙の剣士。 決め台詞は「ひれ伏しなさい」。 名前の由来はオランダ語で刀剣を意味するサーベルから。 形態 昆虫大百科(こんちゅうだいひゃっか) 第25章より登場。昆虫大百科ワンダーライドブックで変身するサーベラの基本形態。イメージカラーはボルドーとブラスに近い鈍いゴールド。 変身音声は「狼煙開戦(のろしかいせん)!FLYING SMOG! STING STEAM! 昆虫CHU大百科! 揺蕩(たゆた)う切っ先!」。 蝶の羽を展開させて驚異的な跳躍力で相手を翻弄する戦法を使い、自らの肉体を聖剣の力で煙のように微粒子化させることで物理的な攻撃を無効化し、。動物モチーフのライダーがブレイズしかいなかったため、デュランダルとともに動物モチーフとなった。他のライダーが強化していることから、単体の動物ではなく、甲虫全体の力を内包した動物図鑑「昆虫大百科」となった。 マスクは斜め横に聖剣を向け、クールな印象を狙うために突きの様子を女性の前髪に見立てている。複眼付近は、突き出した剣の周辺にスクリュー状に発生した煙をヴェネチアンマスクのように見立てている。耳や口元の辺りは虫の牙をイメージしているが、耳飾りや毛先のようにも見えるデザインとなっている。 オーダーでは虫と煙をモチーフとした女性ライダーであったが、全身を煙のモワモワとした意匠で構成するのは訴求力が出ないと思ったため、煙から蒸気に発想を転換し、スチームパンクがモチーフとなった。各所に昆虫の羽根や脚を抽象化して、それをパイプや金細工などに見立てたスチームパンク風の意匠のディテールを多用している。しなやかな細身の印象にするため、腕や脚部にほとんどアーマーを付けず、肩アーマーも肩幅の狭さを見せるために付けていないが、精悍な印象を狙うために二の腕にオフショルダーのような意匠の装飾を付けている。腰回りにはアンティークと虫の羽をイメージしたパーツでスカートのような雰囲気を出している。首の後ろにはゼンマイネジに見立てた蝶板は、リボンのようにも見えるようになっている。スーツやグローブの一部を白くすることで気品さを出している。 スーツはアップ・アクション兼用の1着が制作された。 ツール 煙叡剣狼煙(エンエイケンノロシ) サーベラが使用する細身の煙の聖剣。継承者が長い間不在であったが、マスターロゴスを代々守ってきた神代一族の玲花が剣に選ばれて継承者となった。変身時には玲花の手の動きに合わせて煙の中から出現する。昆虫大百科ワンダーライドブックを中央のノロシシェルフにセットして抜刀することで仮面ライダーサーベラに変身する。 剣から放つ煙によって、変身するほか、勢い良く投げつけて攻撃するほか、敵を目くらましさせたり、煙に包んだものを煙に乗せて運び去ることも可能。デザインイメージは、レイピアのような細い刀身の剣で、スチームパンク風のディテールを多用して描いている。パイプの意匠を鍔から剣先に向かって入れ、その先から出る揺らめく煙を刃に見立てている。柄と鍔からそれぞれ出た蒸気がエンブレム周辺でぶつかってグリップガードを形作っている。 昆虫大百科ワンダーライドブック 昆虫大百科の変身に用いられるワンダーライドブック。玲花は変身時に吐息をワンダーライドブックに吹きかけて開く。フレームの形状は剣との親和性を重視して他のワンダーライドブックとは変えている。グラフィックを含めて、アンティーク調のディテールを入れ、表紙の背景はアンティークの木目を撮った写真となっている。 必殺技 煙叡剣狼煙のグリップのスイッチデフュージョンプッシュを押して煙をチャージすることで発動する。セイバーたちのように必殺技名がつけられているが、彼らとは異なり技名を言わない。インセクトショット 「狼煙毒虫!インセクトショット!」の音声と共にデフュージョンプッシュを1回押した後、体を煙に変えて素早く敵の死角に回ると同時に衝撃波を纏った飛び蹴りを放つ。また、斬撃を放つ型もある。 煙幕幻想撃 「狼煙毒虫!煙幕幻想撃!」の音声と共にデフュージョンプッシュを2回押した後、背中に蝶の羽根を展開させ、赤い煙の斬撃を上空から放つ。また、聖なる煙を利用して分身したり、敵を拘束する型もある。 昆虫煙舞一閃(昆虫黙々斬り) 「超狼煙毒虫!昆虫煙舞一閃!」の音声と共にデフュージョンプッシュを押しながらトリガーを引いた後、縄状の聖なる煙で敵を捕縛してから、背中から展開した無数の鋭い蜘蛛の脚で一気に貫く。
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