東洋医学
東洋医学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/18 15:34 UTC 版)
中国医学-漢方医学-韓医学/高麗医学 |
東洋医学 |
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東洋医学(とうよういがく)とは、中国・日本・朝鮮半島などの東洋起源の伝統医学を指す。東洋が指す範囲が多様であるように、東洋医学に含まれる範囲も一様ではなく、文脈・視点によって異なる。
現代日本での医学区分
現在日本の伝統医学業界では、古典医学書に基づく薬物療法・漢方医学と、経穴などを鍼や灸で刺激する物理療法・鍼灸医学、両者を合わせて東洋医学と呼んでいる[1]。日本では日清戦争以降、「西洋」と対になる「東洋」という用語が定着したと考えられており、1950年に日本東洋医学会が設立されて、東洋医学という呼び方も一般的になった。
地域による区分
東洋医学は、中国医学(中国)、漢方医学(日本)、韓医学(朝鮮半島)などの中国を起源とする東アジアの伝統医学を指す場合が多いが、アーユルヴェーダ(インド)などの南アジア・東南アジアの伝統医学を含む場合も多く、更にはユナニ医学などの西アジア伝統医学を含む場合もある。ユナニ医学は古代ギリシャを起源とし、ヨーロッパに大きな影響を与えたため、西洋医学の文脈で語られることもある。
西洋医学の意味も東洋医学同様に一様ではないが、西洋近代医学(近代医学、現代医学)を指す場合が多いようである。東洋(オリエンタル)と対になる概念としてヨーロッパで認識された西洋は、ボスポラス海峡以西のヨーロッパを指す場合が多いが、東洋同様、指し示す範囲は様々であり、アラビアを含む場合もある。
中国では清王朝以降、東洋とは日本だけを指すため、東洋医学は漢方医学を意味する[1]。日本語の意味の東洋医学は中国語で「漢医学」と表記している。
脚注
- ^ a b 真柳誠「西洋医学と東洋医学」 『しにか』 8巻11号、1997年
関連項目
外部リンク
東洋医学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 05:10 UTC 版)
詳細は「東洋医学」を参照 現在日本で「東洋医学」と呼ばれるものは、おおむね伝統中国医学に相当している西洋医学とは異なる理論・治療体系をもつ医学である。「東洋医学」と言う以上、きちんとした論理の上に成立している。そしてそれは、日本人が持つ生命観や自然観に近いものである。 中国伝統医学は民間療法とは区別されている。東洋医学(伝統中国医学)は、民間療法とは異なった考え方に基づいて運用されている。 一例として、生姜の使い方を見ると、どちらも風邪の時に使うことはあるものの、民間療法では風邪の時に何の考えもなしにそれを機械的に与えるのに対し、中国伝統医学では、寒気(さむけ)が強い時のみに使用され、反対に熱感が強い時には使用しないのである。なぜなら、中国伝統医学では、生姜は体を温める作用がある、と考えているからである。 日本でも古代より「医」は巫女、陰陽師、僧侶によって中国から伝えられた呪術、医療が行われていた。室町時代以降は中国大陸との交易も盛んとなり、漢方が積極的に伝わっていった。江戸時代以降は、日本は独自の漢方医学を発展させ、薬学である本草学を中心に診療が行われていった。華岡青洲によって記録上世界最初となる麻酔による乳癌手術が行われたりした。また、幕末には国学の影響を受けて漢方伝来以前の医学(「和方」)を探求する動きも現れた。 現在は中華人民共和国に中医学、朝鮮民主主義人民共和国では東医学、大韓民国では韓医学として実践されている。
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