国旗 掲揚方法

国旗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/26 14:42 UTC 版)

掲揚方法

明文化されているわけではないが、国旗を掲揚する際には、国際的なプロトコール(慣習)が成立している[13][14]

一般的な慣習

  • 国旗が掲揚されるときは、自国、他国の国旗に関わらず、国旗に対して敬意を表す。
    • 起立、直立不動で国旗に注目することが基本である。
    • 文民は脱帽する。
    • 軍人警察官などは脱帽せず挙手礼などの敬礼を行う。
    • 地域によっては、文民も文民式の敬礼(右掌を左胸(心臓の位置)に当てて敬意を表す、有帽の場合は帽子を胸に当てる)又は挙手礼を行う。
    • 日本では文民式の敬礼はあまり行われず、起立脱帽し姿勢を正しくして国旗に注目して敬意を示すのが一般的である。
  • 国旗の掲揚は日の出から日没までとされているが、会社や学校などでは一日の節目に掲揚・収納するのが一般的である。
    • 夜間に掲揚する場合は照明を当てる。
  • 破れたり、汚れた国旗は使用してはならない。(古くなった国旗の処分は非公開の場で焼却するのが良いとされる)。
  • 国旗を2枚掲げる場合は建物の内側から見て右側を上位とする。
    • 日本では外国旗に敬意を示し、外国旗を上位に掲揚するのが一般的である。
    • 複数の国旗を掲揚する場合は内側から見て右側の国旗を最初に掲げて、収納する際は内側から見て右側の国旗は最後に収納する。
    • 自国旗優先主義を取り、自国旗を上位に掲揚する国もある。
  • 雨天の場合は屋外に掲揚してはならない。
  • 三脚などで掲げる際は、国旗を地面に触れさせてはならない。
  • 自国の国旗を掲げる事なく外国旗だけを掲げない。
  • 旗竿に掲げる場合は、旗竿の最上部に接して掲揚しなければならない。半旗は除く。

複数の国旗を掲げる際の慣習

ニューカレドニアで掲げられたフランス国旗とFLNKSの旗(2010年より両方とも公式旗)
イケアでは創業国のスウェーデンと出店先の国旗を店舗前に併揚している。
  • 複数の国旗を掲げる際は国旗の大きさは同一にして掲げる。
    • 但し、縦横の比率が異なる等で大きさが合わないならば、縦の長さか面積を合わせる。
    • 旗竿の高さ(長さでは無い)は同一にする。
  • 1本の旗竿に複数の国旗を併掲する事は、下段に掲げられた国は上段の国の属国扱いとする意味を持つので、この掲揚方法は重大なマナー違反であり、タブーとされている。
    • 1本の旗竿しかない場合は先端に横棒を設けて高さを同一にする。
  • 団体旗などと併掲する場合は団体旗より国旗の方が大きく、なおかつ高い位置に掲げなければならない。(国旗より高い位置に掲揚したり、大きいものであってはならない)
    • 国旗と団体旗の2枚での併掲の場合は国旗を上位とする。
  • 3国以上の国旗を掲げる場合、建物の内側から見て右側から、 国連方式表記のアルファベット順に配列する。
    • 国の数が奇数の時は、自国の国旗を中心にして 外国旗を国連方式表記のアルファベット順に左右交互に配列する方法もある。
    • 国際連合旗については、1947年10月に決定された国際連合旗規定により「他の旗と共に掲揚する場合、他のいかなる旗も国際連合の旗よりも高い位置に掲揚されてはならず。また、旗の大きさも国際連合の旗より大きいものであってはならない。」と定められている。

半旗

国家的な人物の死去などの際、弔意を表すために国旗を旗竿の最上位より下に掲げる掲揚方法を半旗と言う。半旗を掲げる場合は半旗だとはっきり判るように掲げなければならない。また、半旗を掲げる際は、一旦旗竿の最上部まで上げた後に半旗にする。

収納の際には、一旦最上部まで上げてから収納する。構造上の関係で半旗にできない場合は竿頭を黒布で覆うやり方で弔意を示す弔旗にする方法もある。日本では国旗球を黒布で覆い、日の丸の長辺と同じくらいの黒布を旗の上部に付けて掲げる。

ただし、サウジアラビアの国旗は半旗にすることが法律で禁じられている。

垂直掲揚

多くの国旗は、垂直に掲揚される場合は、単に旗竿を右へ90度回転させるのみで良い。しかし、いくつかの国では、国旗を垂直に掲揚する際の特別なデザインや手順を定めているものもある。例えば、国旗中の紋章を横に配置し、縦に掲揚された場合でも正しく見られるようにするなど。

ブラジルオランダパキスタンサウジアラビアにも垂直掲揚のための国旗があり、この4か国では通常の国旗での垂直掲揚を禁じている。

他には北朝鮮国旗にも垂直掲揚用の国旗がある。

また、アメリカ合衆国の国旗及びギリシアの国旗が垂直に掲揚される場合には、常にカントンが左上に来るように、右へ90度回転させた後に裏返しにするのが正しい手順である。


注釈

  1. ^ 現在は使用されず

出典

  1. ^ スイス歴史事典』オンライン版、記事12810番、2006年10月2日。(ドイツ語)Fahnen, (フランス語)Drapeaux, (イタリア語)Bandiere
  2. ^ House of Lords Hansard, 14 July 1908, vol 192, col 579–580
  3. ^ 世界の国旗図鑑 - スペインの国旗 血と金の旗 (紋章無)
  4. ^ 世界の国旗図鑑 - スペインの国旗 血と金の旗 (紋章入)
  5. ^ “国旗の授業”. TOSS H・I・T. (2003年1月18日). http://homepage3.nifty.com/vermeerblue/kokki/kokki.htm 2010年9月29日閲覧。 
  6. ^ 韓国国旗を燃やした20代男性、「国旗冒涜」で起訴”. レコードチャイナ (2015年10月29日). 2018年10月28日閲覧。
  7. ^ 平昌五輪の選手村開村 北朝鮮国旗も掲揚”. 日本経済新聞 (2018年2月1日). 2020年8月31日閲覧。
  8. ^ シンガポール国旗引き裂くデザインで炎上 インド人がFaceBookに投稿し警察が捜査へ”. ニューズウィーク日本版 (2018年8月24日). 2020年8月31日閲覧。
  9. ^ 観戦ルール/マナー│SAMURAI BLUE サッカー日本代表│JFA│日本サッカー協会”. 日本サッカー協会ホームページ (2014年10月14日). 2020年8月31日閲覧。
  10. ^ ベトナムの国旗の項目を参照
  11. ^ Про засудження комуністичного та націонал-соціалістичного (нацистського) тоталітарних режимів в Україні та заборону пропаганди їхньої символіки(ウクライナにおける共産主義と国家社会主義(ナチス)全体主義体制の非難とそのシンボルの宣伝禁止)
  12. ^ 『五輪目前、ロンドン市内の万国旗から“台湾の国旗”が消えた―台湾メディア』 Record China、2012年7月27日http://news.livedoor.com/olympic/london2012/detail/6797865/ 
  13. ^ 旗に使われる用語・国旗掲揚マナー等 |世界の国旗や旗の歴史・由来・話題などの情報満載 お役立ちサイト
  14. ^ 株式会社さらご - 国旗掲揚・降納の国際マナー






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