国旗が緑一色となった理由
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 03:00 UTC 版)
「リビアの国旗」の記事における「国旗が緑一色となった理由」の解説
かつてリビアはエジプトなどとアラブ共和国連邦を結成し、汎アラブ主義を唱えていた。そのため、同一の国家を強調する目的で、リビアはエジプトの国旗を共用していた。ところが、エジプトのサーダートは第四次中東戦争の後にアラブ諸国の敵イスラエルと単独で和解、友好条約を結んだ上にアメリカ寄りの外交を開始した。このことに怒ったカダフィは即日エジプトとの合邦・同盟を解消、側近たちに翌日までに新しい国旗を完成させろと命令した。しかもそれは深夜であった為に時間がほとんど無く、戸惑った側近達は苦肉の策でイスラム教で最高の色である緑一色の国旗とした(しかしカダフィはこのデザインを非常に気に入ったという)。 なお、かつてリビアの地も領域に収めたファーティマ朝の国旗も緑一色であった。 他に一色の国旗の前例としては、オスマン帝国国旗、ハンガリー・ソビエト共和国国旗(総赤一色)、フランス王国国旗(総白一色、1814年 - 1815年・1815年 - 1830年に使用されたもの)、アフガニスタン首長国国旗(総黒一色)などがあった。またリビア国旗の制定後には、アフガニスタンのターリバーン政権の国旗が総白一色に定められたが、いずれの国旗も廃止や変更がなされている。地方の旗としてはボリビアの県の旗に一色のものが3棹ある(ベニ県〈総緑一色〉、コチャバンバ県〈総水色一色〉、オルロ県〈総赤一色〉)。
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