シニス シニスの概要

シニス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/08 16:00 UTC 版)

テーセウスとシニス。前490-480年頃のアッティカ赤絵式キュリクスミュンヘン、州立古代美術博物館(en)所蔵。

シニスは怪力の盗賊で、コリントスイストモス地峡で、旅人にひどい乱暴をした。シニスは松の木を地面まで曲げ、松がもとに戻らないように押さえさせ、跳ね飛ばして殺した[1]。あるいは旅人とともに松を押さえているときに手を離し、跳ね飛ばして殺した[4]。またあるいは2本の松を曲げて旅人の両足に縛り、旅人は2本の松がもとに戻るときに引き裂かれた(八つ裂きの刑)[5][6]テーセウスアテーナイに向かっているときにペリペーテースに次いで、シニスをそれまで彼がしてきたのと同じ方法で殺した[1][2]シケリアのディオドロスも簡潔な言葉でシニスをペリペーテースの次に退治したと述べている[7]

なお、テーセウスはシニスを殺した後、彼の娘ペリグーネーとの間に1子メラニッポスをもうけたと伝えられている[2]

参考文献

関連項目


  1. ^ a b c アポロドーロス、3巻16・2。
  2. ^ a b c プルタルコス「テーセウス伝」8。
  3. ^ パウサニアス、10巻25・7。
  4. ^ ヒュギーヌス、38話。
  5. ^ オウィディウス『変身物語』7巻。
  6. ^ パウサニアス、2巻1・4。
  7. ^ シケリアのディオドロス、4巻59・2。


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