ペリペーテースとは? わかりやすく解説

ペリペーテース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/25 02:33 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

ペリペーテース古希: Περιφήτης, Periphētēs)は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してペリペテスとも表記される。主に、

が知られている。以下に説明する。

ヘーパイストスの子

このペリペーテースは、鍛冶神ヘーパイストスとアンティクレイアの子である[1][2]ポセイドーンの子ともいわれる[3]。別名のコリュネーテースΚορυνήτης, Korynētēs, 長母音を省略してコリュネテスとも)は「棍棒使い」の意。

ペリペーテースは足が弱かったが、棍棒を持ち、エピダウロスで旅人を襲って殺したか、あるいは試合をして殺した。しかしテーセウスアテーナイに向かうときにペリペーテースと戦って倒した。テーセウスはペリペーテースを殺した後で、彼の棍棒が気に入り、自らの武器として用いた[4][5][6]

ニュクティーモスの子

このペリペーテースは、アルカディア王ニュクティーモスの子である。ペリペーテースの子孫はパルタオーン、アリスタース、エリュマントス、アローン、プソーピスと続いた[7]

コプレウスの子

このペリペーテースは、コプレウスの子である。ミュケーナイ王家に仕え、エウリュステウスのころにはしばしばヘーラクレースに使者として遣わされた。トロイア戦争では戦場で転んだところをヘクトールに討たれた[8]

脚注

  1. ^ アポロドーロス、3巻16・1。
  2. ^ オウィディウス変身物語』7巻でもウゥルカーヌス(ヘーパイストス)の子。
  3. ^ ヒュギーヌス、38話。
  4. ^ アポロドーロス、3巻16・1。
  5. ^ プルタルコス「テーセウス伝」8。
  6. ^ パウサニアス、2巻1・4。
  7. ^ パウサニアス、8巻24・1。
  8. ^ 『イーリアス』15巻630行-652行。

参考文献

関連項目





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ペリペーテース」の関連用語

ペリペーテースのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ペリペーテースのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのペリペーテース (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS