ながれる【流れる】
読み方:ながれる
幸田文の小説。昭和30年(1955)発表。花柳界で生きる女性たちの姿を描く。
を原作とする映画。成瀬巳喜男監督、昭和31年(1956)公開。出演、田中絹代、山田五十鈴、高峰秀子ほか。第11回毎日映画コンクール美術賞受賞。
なが・れる【流れる】
読み方:ながれる
1
㋐液体がある方向へ道筋をなすように移動する。「川が—・れる」「潮が—・れる」
㋑水滴などが筋となって伝わり落ちる。「汗が—・れる」「涙が—・れる」
㋒液体の移動とともに動く。川の水などに運ばれて動く。「洪水で橋が—・れる」「氷山が—・れる」
㋑経路を伝って移動する。「電流が—・れる」「渋滞で車が—・れない」
㋒伝わり広がる。「世間にうわさが—・れる」「怪情報が—・れる」
4 人が定まりなく移動する。「職を求めて土地から土地へ—・れる」
5
㋐本来の経路などから外れて動く。思いがけない方向へ行く。「他店へ客が—・れる」「砲弾が—・れる」
㋑押さえがきかないで思わず動いてしまう。「腰が—・れる」「筆が—・れる」
㋒人の態度などが、望ましくない方へ傾く。「怠惰に—・れる」「奢侈(しゃし)に—・れる」
6
㋐予定されていた行事などが中止になる。物事が実現しないまま終わる。「会議が—・れる」「企画が—・れる」
流れる
流れる
流れる
流れる
流れる
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/25 09:47 UTC 版)
『流れる』(ながれる)は、1955年に雑誌『新潮』に連載され、翌年出版された幸田文の小説[1]。1954年にデビューした幸田の、作家としての名声を確立した傑作である。自身の体験を踏まえて、華やかな花柳界と零落する芸者置屋の内実を描ききった作品[2]。第3回新潮社文学賞[3]と第13回日本芸術院賞[4]を受賞した。ラジオ、テレビ、舞台で上演され、また成瀬巳喜男監督で映画化もされた[5][6][7]。
- ^ 『幸田文全集 第23巻』岩波書店、1997.2、pp544, 567-571
- ^ 「流れる」『日本文芸鑑賞事典 近代名作1017選への招待 第16巻(昭和26〜30年)』 pp.247-258、ぎょうせい、1987年
- ^ 文学賞の世界 2020年6月7日閲覧。
- ^ 日本藝術院賞受賞者一覧 2020年6月7日閲覧。
- ^ a b 『幸田文全集 第23巻』pp508-516
- ^ 「〈流れる〉を観る」『幸田文全集 第7巻』岩波書店、1995.6、pp283-284。初出は1956年11月発行の新聞
- ^ 「〈流れる〉原作者のことば」『幸田文全集 第7巻』pp285-286。初出は1956年11月発行の東宝映画『流れる』宣伝パンフレット
- ^ 幸田文『流れる』 (新潮社、1956) より編集。
- ^ 『幸田文全集 第23巻』pp489-507
- ^ 「流れる」『幸田文全集 第19巻』、岩波書店、1996.6、pp208-212。初出は1970年5月28日朝日新聞
- ^ a b 「流れるといふことば」『幸田文全集 第8巻』、岩波書店、1995.7、pp174-175。初出は1957年2月6日発行の新橋演舞場パンフレット
- ^ 「〈流れる〉著者のことば」『幸田文全集 第7巻』p282。初出は1956年11月刊の新潮社小説文庫『流れる』表紙カバー折り返し掲載の文
- ^ 『幸田文全集 第23巻』pp543-659
- ^ 「〈流れる〉を聴く」『幸田文全集 第7巻』pp279-281。初出は1956年11月11日朝日放送刊『ABC』
「流れる」の例文・使い方・用例・文例
- 車体の流れるようなラインが僕の車の自慢なんだ
- 涙が頬を流れるのを止めることはできなかった
- 静かな川は深く流れる
- ミシシッピ川は10の州を通って流れる
- 電流は陽極から陰極へ流れる
- 医者は彼の傷口から流れる血を止めた
- 静かな川は深く流れる;能ある鷹は爪を隠す
- その川は多くの州を通って流れる
- ハッピーバースデーの音楽が流れる
- 円形コイルに電流が流れる
- 岩石は流れる水の中ですり減る。
- 小川のさらさら流れる音
- さらさら流れる小川
- 私たちはさらさらと流れる小川沿いにハイキングした。
- 彼はひたいに細く流れる汗をぬぐった。
- お祭り会場に流れるその陽気な音楽に、みな浮き浮きさせられた。
- そのキーボードは流れるように連続する音を出す。
- 川は、低い山の間をゆっくり流れる。
- 低い山の間では川はとてもゆっくり流れる。
- ここでは時間はゆっくり流れる。
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