尿道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/01 04:00 UTC 版)
![]() | この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2013年8月) |
この項目には性的な表現や記述が含まれます。 |
尿道(にょうどう、英: urethra)は、哺乳類の泌尿器に分類される器官の一つで、尿が膀胱から体外へ排泄されるときに通る管の名称である。男性の場合は膀胱の出口で精管が接続されており、射精時には精子を含む精液を運ぶ管にもなるので生殖器でもある。
概要
![]() |
ヒトの場合は、骨盤内にある膀胱から恥骨結合の下を通って外陰部へと続く。女性では膣前庭に開口するが、男性では膀胱を出ると前立腺の中心を貫通し、陰茎内部の尿道海綿体を通って、陰茎亀頭先端に開口する。そのため、男性と女性とで尿道の形状が大きく異なる。男性の尿道は成人で16から20cmの長さがあり、尚且つ細いのが特徴。一方で女性の尿道は太く、長さは3から4cmと男性よりもかなり短い。これが、女性のほうが尿路感染症を起こしやすい原因であるといわれる。尿道周囲には尿道括約筋があり、尿が膀胱を出たあとに筋肉が発達して内部の尿の通行を妨げる。この筋肉は随意筋で、意識的に尿を我慢するときに用いられる。
尿道の壁の構造は、内側に粘膜があり、外側には主に2層の平滑筋が存在するのが基本であるが、男性の尿道海綿体内では平滑筋層は明確ではない。尿道内部の壁の潤滑剤としての粘液を分泌する尿道腺と呼ばれる小型の分泌腺が多数存在し、尿道の内壁を湿らせている。内側の粘膜は、女性の場合は膀胱のごく近くでは膀胱と同じ移行上皮であるが、それ以外のほとんどは重層扁平上皮である。男性の場合は膀胱の近くでは移行上皮、その後、前立腺内を通るときは前立腺の上皮と同様の多列円柱上皮となり、陰茎内では独特の重層円柱上皮、亀頭部で重層扁平上皮と、様々に形を変える。
関連項目
尿道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 20:00 UTC 版)
尿道海綿体を通る尿道は、亀頭の下側を通り、陰茎の先端に達し、そこで体外とつながる(外尿道口)。尿道は骨盤内部で膀胱に接続されている。膀胱にたまっている尿は、尿道を通り、陰茎の先端から体外へ排泄される。 一方、精子の通り道は、精管の端の射精管が尿道に、膀胱を出たばかりの場所で接続されており、ここで尿道に合流する。この部位の尿道は、前立腺の中を貫通している。前立腺は、もうひとつの分泌腺である精嚢と同様、精液の成分のほとんどを分泌する腺で、尿道を通る際に分泌液が精子と混ぜ合わされ、受精に適したpHと粘度になった後、体外に射出される。 尿の排泄は、膀胱の壁の筋の収縮によって起こる。精液の射出は、射精管、前立腺の壁の筋の収縮によって起こる。[要出典]いずれも、これらを下腹部に力を入れて我慢する際には、陰茎よりも上流(内部)に相当する部位(尿生殖隔膜部)の尿道にある尿道括約筋を収縮させることで行われる。 勃起時には尿道が狭くなり尿の排泄が、不可能ではないにせよ困難となる。しかし射精時には尿道括約筋の働きにより尿の排泄が不可能となり、尿道は精液の専用通路に切り替わる。
※この「尿道」の解説は、「陰茎」の解説の一部です。
「尿道」を含む「陰茎」の記事については、「陰茎」の概要を参照ください。
「尿道」の例文・使い方・用例・文例
- 尿道狭窄
- 尿道病
- ぼうこうの高まる圧力に対応した尿道括約筋の緩和
- 尿道の、または、尿道に関する
- 男性の尿道の首にある硬く部分的に筋骨が発達した栗サイズの腺
- 尿道口を含む小陰唇間の空間
- 精液の構成物質を尿道へ放出する2つの分泌腺のどちらか
- 尿道を締める筋状の括約筋
- 尿道や泌尿生殖器系の障害の診断と治療を扱う医学の分野
- (尿道など)体内の開口部やチューブが閉じているか、欠損している異常状態
- 尿道が陰茎の上部表面にある、男性の先天的な異常
- 男性の尿道が陰茎の下面で開く異常な状態
- 性感染の尿道炎(通常クラミディアによって引き起こされる)
- 尿道の炎症
- 原因不明の尿道炎
- 膣への尿道脱
- 尿道から排泄される体内の老廃物を含んだ液体
- 尿の中の成分が尿道や膀胱などに沈澱してできた結石
- 尿道狭窄という病気
- 尿閉という膀胱や尿道に障害があって排尿しにくい症状
尿道と同じ種類の言葉
- >> 「尿道」を含む用語の索引
- 尿道のページへのリンク