子宮内膜
子宮内膜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/19 15:32 UTC 版)
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子宮内膜(しきゅうないまく、英: Endometrium)は、哺乳類の子宮に存在する上皮組織である。
構造
月経時に脱落する機能層と脱落しない固有層とに大別することが多い。
主に以下の3層構造を呈している。
- 緻密層
- 月経時に脱落する機能層のうち、子宮腔内に出ている表面部分。緻密な上皮細胞層。
- 海綿層
- 月経時に脱落する機能層のうち、基底層寄りの真ん中部分。血管が豊富なふかふかのスポンジ状に厚くなる。
- 基底層
- 月経時も脱落しない固有層で、子宮本体に張り付いている部分。厚さ1mm程で一定。
周期
月経周期に伴い状態が変化し、以下の各時期に分類される。
- 増殖期
- 月経により前周期の子宮内膜が排出された後、次の排卵に向けて再び増殖していく時期。
- この増殖は、卵巣内で育っていく卵胞から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)によってもたらされる。排卵日ごろまでに約10mm余りへと急速に増殖する。
- 分泌期
- 増殖した子宮内膜が成熟し、着床に適した状態を整えて受精卵を待ち受ける時期。約2週間続く。
- 排卵後、卵胞は黄体に変化し、卵胞ホルモンに加えて黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌する。この黄体ホルモンによって、子宮内膜の成熟化がもたらされる。
- 月経期
- 月経によって子宮内膜が剥がれ落ち、体外へ排出される時期。
- 待機期間を過ぎても妊娠が成立しなかった場合、黄体の寿命が尽きて卵胞ホルモン・黄体ホルモンの分泌が止まり、保持できなくなった子宮内膜は脱落する。
脚注
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関連項目
- 産科学
- 婦人科学
- 子宮体癌
- 子宮内膜症…腹腔内などで子宮内膜が増殖すること
- 子宮内膜増殖症…子宮内膜が過度に肥厚すること。子宮体癌の一歩手前の状態として扱われる
- 黄体機能不全…黄体の機能が不十分で、子宮内膜が薄く着床に不適
外部リンク
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「子宮内膜」の例文・使い方・用例・文例
- 子宮内膜炎は、細菌が子宮内に入り、内膜に炎症を起す病気である。
- 子宮内膜
- 子宮内膜炎
- 通常は局所麻酔をして実施する子宮頸管を広げて子宮の子宮内膜をキュレットでかき取る手術方法
- 子宮内膜の、または、子宮内膜に関する
- 子宮内膜の上皮組織
- 子宮の内壁以外の部位に子宮内膜ができること
- 子宮内膜に発生する癌
- ある特殊な疾患(子宮内膜症など)によって起こる痛みを伴う生理
- 子宮の内壁(子宮内膜)の炎症
- 合成プロゲステロン化合物で子宮内膜癌の治療に使われた
- 経口避妊薬で、子宮内膜症を治療するために使われる合成黄体ホルモン(商標名ノルルチン)
- 子宮内膜が妊娠の準備をする繰り返しのサイクル(初潮に始まり閉経期に終わる)
- 月経周期の中で、子宮内膜がはがれる時期(月経血が流れた最初の日が月経周期の初日と考えられる)
- 子宮内膜炎という病気
子宮内膜と同じ種類の言葉
- 子宮内膜のページへのリンク