cost
「cost」とは、費用がかかる・犠牲を払わせる・原価を見積もる・費用や経費・代価・犠牲や損失・訴訟費用のことを意味する英語表現である。
「cost」とは・「cost 」の意味
「cost」とは、お金がかかる、費用がかかるという意味の動詞である。「cost」は金銭面だけではなく、行為の結果として健康や生命、時間や労力などの貴重な何かを犠牲にさせる、失わせるという意味でも使われる。また、「cost」には、原価を見積もるという意味もある。「cost」の主語には物事が置かれる。他動詞として用いられるときは目的語に金額や代償が置かれる。その場合には、「物・サービスを買うには何円の費用がかかる」「物事や代償を負わせる」という意味になる。「cost人物(人に物・事を費やさせる)」や「cost人金(人にお金がかかる)」という文型のように、costと金額や代償の間に人を置いて目的語を二つとることもある。費用がかかるという自動詞も口語では使われる。
「cost」は、製作・工事などに支払う費用や経費、原価、商品・サービスに支払う代価、値段という意味の名詞としても用いられる。動詞と同じく、名詞の「cost」には人命や時間、労力などの犠牲、損失という意味もある。そのほか複数形にして、訴訟費用という意味の名詞としても使われている。
「cost 」の活用変化一覧
「cost」は現在形、過去形、過去分詞形のすべてが「cost」となって変化がない不規則動詞である。「cost」が現在形で使われているのか過去形で使われているのかは分かりにくいが、三人称単数現在形「costs」は「cost 」にsがついていることから区別できる。ただし、「cost」を原価を見積もるという意味で使う場合だけは、過去形と過去分詞形がcostedに変化する。「cost」の現在分詞形は「costing」、三人称単数現在形は「costs」である。「cost」の語源・由来
「cost」の語源は、ラテン語の「consto」にある。「con」は一緒に、「sto」は立つという意味のラテン語である。「con」と「sto」を合わせた一緒に立つという意味の「consto」がもととなって、「cost」は活動と一緒に生じる負担を表すようになった。「cost 」と「costs 」の違い
「cost」を名詞として使う場合、複数の費用を表す「costs」は生活費や経費、訴訟費用などのように、複数の項目にわたって費用が生じている場合に用いられる。単数型の「cost」は、費用がひとつの項目に対して生じている場合もしくは、コレクションのように、アイテムが複数あっても一つのグループにまとまっている場合に使用される。犠牲や損失を表すときは、単数型の「cost」が用いられる。「cost 」は不規則動詞であるため、「cost」を動詞として使う場合には「costs」は三人称単数現在形であると判断できる。「cost」であるか「costs」であるかによって現在形か過去形かの区別ができる。
「cost」を含む英熟語・英語表現
「it cost」とは
「it costs 金額 to do」という構文は「〜をするのに何円かかる」ということを表している。「it costs 人 金額 to do」または「it costs 金額 for 人 to do」という形で、お金が誰にかかるのかを表すこともできる。対象者が誰であっても物やサービスの値段や費用は変わらないことがほとんどであるため、人は省略されることが多い。「it」は形式主語といわれる仮の主語であり、特に意味はもたない。
「cost O + O」とは
「cost」は、「cost 人 金額/代償」の形で、二つの目的語をとることがある。その場合にはcostと金額や代償の間に人が置かれる。「cost 人 金額/代償」は、「物・サービスを買うには人に何円の費用がかかる」「物事は人に代償を負わせる」という意味になる。
「cost principle 」
「cost principle 」とは、上場企業の標準的な会計慣行である原価原則を表している。原価原則のもとでは、会社の保有する資産は資産の購入時もしくは取得時に支出した現金価格で財務諸表に記録される。そして、資産取得後に会社の保有資産の市場価格が値上がりしたとしても財務諸表上に反映されない。ただし、株式や債券などの金融資産は市場価格が公表されているため、原価原則の対象外とされる。原価原則では、領収書や請求書、銀行取引などの客観的に検証することができる証拠が必要となる。
「cost」の使い方・例文
「cost」は動詞としては費用がかかる、犠牲を払うという意味で、名詞としては値段や犠牲という意味で用いられる。「at any cost 」は「どんな犠牲をはらっても」「なんとしてでも」という意味の慣用句である。・It cost too much.(それは高すぎる。)
・This sweater costs more than fifty dollars.(このセーターは50ドル以上する。)
・How much does it cost to buy a car?(自動車を買うのにどのくらい費用がかかるのか。)
・It cost me ten dollars.(それは10ドルした。)
・It costs 600 yen an hour to park here.(ここに駐車するには1時間600円かかる。)
・What did it cost you?(それはいくらだったか。)
・Writing the book cost him much time and labor.(その本を書くのに彼は多くの時間と労力を払った。)
・The work cost his life.(その仕事のために彼は命を失った。)
・Alcohol cost him his job.(彼は酒のせいで仕事を失った。)
・The affair cost him his marriage.(その浮気が原因で彼は離婚した。)
・The error cost them the game.(そのエラーで試合を失った。)
・The cost of the painting is very high.(その絵の値段はとても高い。)
・He succeeded in business at the cost of his health.(彼は健康を犠牲にして事業に成功した。)
・I will accomplish my purpose at any cost.(私はどんな犠牲を払っても目的を達成するつもりである。)
・We must arrive at Boston before midnight at any cost.(真夜中になるまでにどうしてもボストンに着かなければならない。)
コスト【cost】
原価
商品の開発、製造、販売、流通など、経済的行為をするために消費する財貨、用役の価値を商品単位当たりに計算した貨幣価値の価。すなわち原価は経営目的に関連したものであり、支出とか費用という言葉より若干限定した意味に使う。場合によっては生産費用、卸値、仕入れ値なども原価と呼ぶこともある。原価の目標を明確に設定し、それに沿った運営を行うのが経営の基本とされている。商品の価格は顧客が決めるが、原価はその企業の開発生産、購買の考え方、という企業体質によって自ずと決まってくる。
大陸棚層序試錐
【英】: continental offshore stratigraphic test
略語: COST
米国大陸棚のリース公開に先立ち、応札希望者が地質情報を得るために実施される層序試錐井{そうじょしすいせい}の掘削のことである。通常、当該地域の入札に関心のある石油会社が資金を負担し合って実施し、平等に資料を入手する。遅れて参加を申し込んだ会社は追加負担を要求される。この坑井はコア・サンプルなどの取得を目的としたもので、石油またはガスを採取することは禁じられている。(→層序試錐) |

費用
費用
(cos t から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/30 04:52 UTC 版)
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費用(ひよう、英: cost, expense)とは、生産や取引などの経済活動に伴って支払う金銭である。費用は、適用範囲などの違いから様々な形で記述される。
分類
基本概念
- 総費用 (total cost)
- 生産に伴って必要になる費用の総額
- 平均費用 (average cost)
- 総費用を生産量で割ったもの。生産物1単位あたりの費用
- 限界費用 (marginal cost)
- 生産量を追加的1単位増加させた時の総費用の増加分
- 機会費用 (opportunity cost)
- ある経済活動に対して、選択されなかった最善の選択肢を選んだ時に得られる価値。
ある人が1時間当たり3,000円の仕事を依頼されたにもかかわらず、昼寝をしたとしよう。機会費用を無視した場合、昼寝の費用はゼロ円である。実際に金銭の支払いは存在しないからである。しかし、昼寝の機会費用は1時間当たり3,000円である。この所得を得る機会を犠牲にしているからである。
理論的な経済学においては、断り書きがない場合の「費用」とは機会費用を指すことが多い。
固定費用と変動費用
- 固定費用 (fixed cost)
- 生産量の水準にかかわらずかかる費用。例えば、土地代など。
- 変動費用(可変費用)(variable cost)
- 生産量の変化に伴って変動する費用。例えば、原材料費など。
短期と長期
- 短期の費用
- ある生産要素が固定的である場合の費用。
- 長期の費用
- すべての生産要素が可変的である場合の費用。
不可逆性
- 埋没費用 (sunk cost)
- 支払ってしまい取り返せない費用。例えば、入場後の映画チケット代など。
私的費用、外部費用と社会的費用
- 私的費用 (private cost)
- 買い手が売り手に支払う費用。
- 外部費用 (external cost)
- 外部性を費用として見たもの。外部経済は負の費用(正の便益)、外部不経済は正の費用となる。
- 社会的費用 (social cost)
- 私的費用と外部費用の和。
- 精神的費用 (psychic cost)
- 一種の社会的費用で、特にストレスや生活の質の損失に伴う費用。
その他
- 取引コスト (transaction cost)
会計上の費用
企業会計において、費用(expense)とは、経済的価値の減少のことをいう。逆に、収益(revenue)とは経済的価値の増加のことをいう。損益計算書において、収益から費用を差し引いた額を利益(マイナスの場合は損失)という。
通常、費用は金銭の支出を伴うため、金銭の支出と同時に計上される。しかし、減価償却費のように金銭の支出を伴わない費用もある。このため、損益計算書によって示される利益とキャッシュ・フロー計算書によって示される現金収支は一致しない。
費用の発生と金銭(現金預金等)の支出は時間的にずれることも多い。物品やサービスの購入とそれに対する支払いが一致しないことが多いためである。また、金銭の支出は費用の発生だけではなく資産の購入であることも、費用の発生と金銭の支出が一致しない理由としてある。その他に、繰延資産(創立費、開業費、研究開発費など)のように一過的な支出であってもその効力が支出以後にも及ぶ場合、資産として計上されることもある。修繕のための支出も収益的支出(基本的に現状維持のための支出であり費用計上)と、資本的支出(現状維持の範囲を超えるものであり資産計上)の差もある。以上のことにより、減価償却費の計上の他にも金銭の支出と費用の計上が一致しないことがある。
民法上の費用
- 必要費 - 保存等のために支出した費用(民法第196条)
- 有益費 - 占有物の改良のための費用を言う(民法第196条)。
- 共益費 - 各債権者の共通の利益のために要した費用。
関連項目
COST(node1, node2)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/03 13:46 UTC 版)
「均一コスト探索」の記事における「COST(node1, node2)」の解説
辺のコスト関数:node1 から node2 への辺の重み。
※この「COST(node1, node2)」の解説は、「均一コスト探索」の解説の一部です。
「COST(node1, node2)」を含む「均一コスト探索」の記事については、「均一コスト探索」の概要を参照ください。
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