UGAシリーズ
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「UGA (カラオケ)」の記事における「UGAシリーズ」の解説
UGA(ウガ:UGA-01(c)) 2004年5月発売。業界最多の15万曲配信(2011年1月時点)、ブロードバンド対応、業界初の縦置き対応、Bluetooth対応リモコン「コナビ」・タッチパネル式電子早見本「ナビカラ」(オプション)などを装備。2004年度グッドデザイン賞受賞。2018年3月をもって新曲配信終了。業界最多の15万曲配信 通信カラオケにおける最多曲数はエクシングの販売するHyperJoy V2の約5万数千曲だったが、UGAは発売開始時に業界最多となる7万曲を配信し、さらに同年10月までに10万曲への増曲を行った(2012年6月現在の業界1位は約20万曲配信のエクシングの販売するJOYSOUND f1である)。選曲表は3冊に分かれていた(曲名順用、歌手名順・ジャンル別用、外国曲用)。増曲時の選曲には賛否両論がある。また多彩な楽曲アレンジも多曲配信に大きく寄与している。 業界初の縦置き対応 従来の据え置き型カラオケ機器はビデオテープレコーダ、ビデオデッキのような横置きだったが、UGAは専用キャビネットを使用して縦置きにすることが出来る。これと液晶ディスプレイを併用することにより省スペースを実現する。同時期に発売された同社のneonR2も対応。 業界初のBluetooth無線通信リモコン 「コナビ」「ナビカラ」によるBluetooth無線通信で、本体とリモコンの双方向通信が実現し利便性が向上。さらに従来の赤外線と違って、同じ室内であればどの位置からもデータ送信が行える(全方位通信)。同社のneonR2も採用。 楽曲の配信 楽曲データの配信には、IPネットワークを用いている。楽曲は、センターより各県に設置されているプロキシアプライアンス(Network Appliance社製のNetCache)に予めデータを送信しており、個々のカラオケ端末は設置されている県のNetCacheよりデータを受信している。そしてセンター・プロキシアプライアンス・端末間のデータ送受信はカラオケ利用の少ない時間帯に行われる。これによりセンターへのアクセス集中とセンターから地方へのトラフィックを軽減し、安定した配信が可能となっている。ただし2006年9月にBlue Coat社がNetwork Appliance社のNetCache部門を買収、現在Blue Coat社によるNetCacheの販売・サポートは終了している。そのためUGAのプロキシアプライアンスも、Blue Coat社のProxy SGに置き換えられている可能性が高い。 その他の特徴 旧BMBが販売していた「B-kara」に入っている曲も選曲可能(事実上同機種の後継)。様々なアレンジなど複数バージョン歌える曲もある。また、ブロードバンドの特色を生かしてミュージック・ビデオ、PV映像などが流れるクリップ・カラオケや、スタジオ録音されたスタ録という曲もある。音質については近年の新譜・クリップカラオケ・スタ録では改善がみられるものの、従来の楽曲には依然として音質がよくない曲も含まれており、曲によるばらつきの大きさが課題となっている。 U+(ウガプラス/uga plus:UGA-10) 2005年11月発売の機種。曲数はUGAとほぼ変わらないが、業界最高水準の128和音に対応。また、動画収録数の大幅増加、ハイビジョン出力対応など動画方面を強化。また、同時に小型化されたタッチパネル式リモコン「UGA NAVI(BT-SN01(F))」もリリース。こちらはこれまでのUGAでも使用可能。こちらも2018年3月をもって新曲配信終了。 U→(ウガネクスト/uga next:UGA-N10) 2008年9月発売の機種。発売時の曲数はUGAとほぼ変わらないが、第一興商の「Premier DAM」やエクシングの「HyperJoy WAVE」と同等の月間最大1000曲配信となる。2011年1月の時点では、業界第一位の15万曲以上が配信されていた。 「Premier DAM」と同様、フロントパネルに液晶を採用している。サウンド面での質の強化を計っており、環境に応じて最適な音質へ補正可能な音場自動補正機能「16バンドパラメトリックイコライザー」と、無停電電源装置 (UPS) を業界初採用した。ハウリングキャンセラー機能や、USBメモリによる楽曲の追加(月間最大500曲のみ)にも対応。オプションで店側独自の未配信楽曲オーダーメイド制作ならびに個別追加登録も可能である。 コンテンツ面においても、独自の音声処理技術(プリセット8種)によって声質を向上させる「ウガボイス」をはじめ、歌唱データを500曲まで残せる「録音機能」や「オンライン採点」の実装などにより、エンターテイメント性・操作性が大幅に強化された。2009年度グッドデザイン賞を受賞した。 発売から10年以上経過しているが、新曲配信は2019年(令和元年)8月現在も行われており、ゴールデンボンバーの「令和」等も積極的に配信されている。但し、BMBとエクシング合併後に配信された楽曲はJOYSOUNDシリーズと同様の音質となっている。 同時リリースの「UGA NAVI QUEEN(BT-SN02)」「UGA NAVI KING(WL-NC03G(GD))」に対応。採点 ウガプラスまでの採点を一新。まずオンライン採点には、うたウガ会員・上位3位入賞・90点以上・途中キー変更なし・最後まで完唱の5条件を満たして公開指定するとその歌唱データがアップロードされて全国のウガネクストで聴けるようになる「ノンストップオーディション ウガバト」と、オンライン上のうたウガ会員と一対一で対戦する「UGAオンラインファイター」を導入。通常採点には、音程・ビブラート・音感・声量の変動などの要素をグラフにより細かく判定する「高精度採点」を導入。さらに2009年4月からは、「ノンストップオーディション ウガバト」でアップロードされた歌唱データの中から毎月優秀曲を選び、前親会社のUSENによる衛星放送『SOUND PLANET』などの専門チャンネルでオンエアするサービスも開始した。 なおウガプラス(UGA-10)+UGA NAVI QUEEN(BT-SN02)、UGA NAVI KING(WL-NC03G(GD))あるいはキョクナビ(JR-300)の環境でも、アップロード機能なしの通常の「ウガバト」が利用可能。 uga next Lite(ウガネクストライト:UGA-N10) ナイト市場向けの廉価版機種。外観はウガネクストと同一であるが、搭載HDDの容量が異なる。収録曲数は、UGAの約半分である60000曲。月間配信曲はこれまでのUGA同様、最大500曲となる。
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